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[20120531]

With Teeth (Dig)With Teeth (Dig)
(2005/05/03)
Nine Inch Nails

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2005年の作品で、前作からは6年の時間が過ぎています。それだけ音沙汰がないと、普通は忘れ去られるものですが、Nine Inch Nailsは作品を出せば一気に話題をさらっていきます。今回のプロデュースもTrent ReznorとAlan Moulderで、オルタナ部分を強調したような作品で、打ち込みも多用していますが、それを感じさせないくらいバンドサウンドを創り上げています。レッチリなどがなぞっているスタイルを本家としてやっているだけに、これまで以上に売れています。

1. All The Love In The World
2. You Know What You Are?
3. Collector
4. Hand That Feeds
5. Love Is Not Enough
6. Every Day Is Exactly The Same
7. With Teeth
8. Only
9. Getting Smaller
10. Sunspots
11. Line Begins To Blur
12. Beside You In Time
13. Right Where It Belongs

The Hand That Feeds、Only、Every Day Is Exactly the Sameとシングルヒットも生み出し、アルバムとしても売れました。グランジ的なギターサウンドは彼らの影響で広まっていきましたので、それが売れているのであれば、こちらも稼がせていただこうということでしょうが、それでも、さすがに貫禄が違います。リフの作り方や、シーケンスとの絡みなど、見事なものです。アンビエントな部分もしっかり出していますが、いつもよりバンドスタイルの方が多めです。

打ち込みありのデジタルロックでもありますが、ライブでの再現を念頭にいれたような曲創りが目立ちます。前作での奔放すぎるようなスタイルはシンプルにまとめられています。それなのに複雑に過激に聴こえてくるというマジックがあります。作品が少ないのもあり、カリスマ的な存在となっていますが、新作を出すたびに新鮮な衝撃を生み出すセンスは本物です。既にこの手のスタイルも過去のものでもありますが、古いスタイルとは思わせないような躍動感に満ちあふれています。名盤です。

All The Love In The World

You Know What You Are?

Collector
⇒ 続きを読む
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[20120531]

The FragileThe Fragile
(1999/09/21)
Nine Inch Nails

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99年の作品で、CD2枚組の大作です。プロデューサーはTrent ReznorとAlan Moulderで、Nine Inch Nailsの全てが詰まっていると言っても過言ではありません。とことんインダストリアルで、とことんメリックで、とことんアンビエントで、2枚組にしないと収まらないくらいの曲が出来上がっていたのでしょう。無理矢理2枚組にしている訳ではないので、一気に全体を聴き通しても疲れないと言うか、最後にはアシッドなくらいにハイになって逝きまくった状態で恍惚としてしまいます。最高傑作と言っても良いでしょう。

ディスク:1
1. Somewhat Damaged
2. The Day The World Went Away
3. The Frail
4. The Wretched
5. We're In This Together
6. The Fragile
7. Just Like You Imagined
8. Even Deeper
9. Pilgrimage
10. No, You Don't
11. La Mer
12. The Great Below
ディスク:2
1. The Way Out Is Through
2. Into The Void
3. Where Is Everybody?
4. The Mark Has Been Made
5. Please
6. Starfuckers, Inc.
7. Complication
8. I'm Looking Forward To Joining You, Finally
9. The Big Come Down
10. Underneath It All
11. Ripe (With Decay)

現代音楽的なアンビエントでプログレッシヴな曲もいつも以上にあるので、Nine Inch Nailsらしくないように思う人もいるかもしれませんが、それも含めてNine Inch Nailsであり、アグレッシヴなだけではない懐の深い作品になっています。参加ミュージシャンもいつもより沢山います。シングルとしてはThe Day the World Went Away、We're in This Together、Into the Void、Starfuckers, Inc.がカットされていて、後輩のマリリンマンソンが成功している最中、先輩としての威厳を示した作品でもあります。

後継が沢山出てきて、インダストリアルとしても認知度が高まってきている中、Nine Inch Nailsにしか出来ない世界観を打ち出して、他を圧倒する内容になっています。グランジの方程式でもある、動と静の対比など、しっかり考えられて創られています。なので、全部を通して聴いても苦痛ではないのです。激しくも、どこか癒しもありながらダウナーでもあるという、人間の業のが渦巻くような世界は、受け付けない人もいるかもしれませんが、決して敷居が高い音楽ではありません。どっぷりハマる勇気があるかないかだと思います。20世紀最後の名盤です。

Somewhat Damaged

The Day The World Went Away

The Frail / The Wretched
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[20120529]

Downward SpiralDownward Spiral
(1994/03/08)
Nine Inch Nails

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94年のアルバムで、フルアルバムとしてはセカンドアルバムになります。ここから本格的にインダストリアルなサウンドになっていきます。プロデューサーはTrent ReznorとFloodの二人でやっています。Trent Reznor 以外のメンバーはほぼプログラマーであり、Trent Reznor が一人でほとんど創り上げています。当時はもうブレイクビーツやドラムンベースがサンプリングミュージックの新しい可能性を広げていただけに、Trent Reznor も新しい刺激を受けて自由奔放に制作しています。

1. Mr. Self Destruct
2. Piggy
3. Heresy
4. March Of The Pigs
5. Closer
6. Ruiner
7. The Becoming
8. I Do Not Want This
9. Big Man With A Gun
10. A Warm Place
11. Eraser
12. Reptile
13. The Downward Spiral
14. Hurt

ドラムンベースやジャングルと言う刺激的なブームが席巻する中、それらとは全く違うアプローチで刺激的なサンプリングミュージックを構築しています。テクノや現代音楽の手法を使いながらも、全く独自のスタイルは衝撃的でした。March of the Pigs、Closer、Piggy、Hurtをシングルヒットさせて、アルバムも売れています。かなり自由に創っている感じですが、リズムは結構まともなので、当時は彼らの曲をかけながらギターインプロヴィゼーションの練習をやっていました。とても練習し易いし、演奏し易いのです。

この音楽をバックに演奏するのと複雑そうでいて、実はシンプルだと言うのがよく分かります。だからレコードでは打ち込みでもライブで演奏し易いのです。重要なのはリズム感です。リズム感と体力があれば、コピーは簡単です。Adrian BelewがMr. Self Destructに参加していて、負けないくらい過激なサウンドを出しています。聴く分にはかなり刺激的なサウンドなので圧倒されますが、結構しっかり作曲されているので、じっくり聴き込むと、更に良さが分かります。名盤です。

Mr. Self Destruct

Piggy

Heresy
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[20120529]

BrokenBroken
(1992/09/22)
Nine Inch Nails

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92年の作品で、EPサイズですが、Nine Inch Nailsの印象を決定づけるような強力な内容になっています。テクノ名の作品はEPでもあなどれないのです。プロデューサーはTrent ReznorとFloodで、ほとんどのパートをTrent Reznorが手がけて、他は生ドラムでMartin AtkinsとChris Vrennaが参加しているだけです。これでNine Inch NailsはTrent Reznorだけがいれば良いと言うのが認識されます。バンドではなく、プロジェクト名なのです。

1. Pinion
2. Wish
3. Last
4. Help Me I Am In Hell
5. Happiness In Slavery
6. Gave Up
7.〜97. Silent
98. Physical
99. Suck

ファーストアルバムにはあった80年代シンセポップな要素はなくあんり、完全に90年代ならではのサウンドになっています。アグレッシヴにインダストリアルしており、爆音ギターはIndustrial metalと呼ばれますが、グランジ以降の90年代サウンドがここに確立されています。Happiness in SlaveryとWishをシングルヒットさせて、アルバムとしても大ヒットさせています。無音状態の隠れトラックの後にボーナストラックが入っていますが、この隠れトラックとか、無音状態が延々続くようなCD時代の変な様式だけは馴染めません。無くて良い機能です。

演奏のテクニック的にはシンプルなのですが、凶暴なくらいカチッとリズムが揃えられた演奏はライブでは迫力がありますが、完全に打ち込みであり、ギターもサンプリングです。今ではタネもはっきり見極められますが、当時はセンセーショナルなくらいに衝撃的なサウンドでした。ドラムパターンがメタルしていますが、ビッグビートと方法は変わりません。生演奏している演奏もシンプル故にリズム感が命であり、打ち込みと共演する事によって90年代の作品はリズム感がよい作品が多くなっています。80年代のジャストなリズムの気持ち悪さとは違います。四課kリグルーヴが出来上がっています。Nine Inch Nailsの代表作となる名盤です。

Pinion

Wish

Last
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[20120529]

Pretty Hate MachinePretty Hate Machine
(2005/10/04)
Nine Inch Nails

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Nine Inch Nailsの89年のデビューアルバムです。Nine Inch NailsとはTrent Reznorのソロプロジェクトのようなもので、他のメンバーは流動的です。分類としてはインダストリアルですが、オルタナの流れの中にも含まれ、当時のサンプリングミュージック、打ち込みによる手法を大胆に駆使した、新しい時代のインダストリアルミュージックを創りだしています。インディーズからのデビューですが、当時のテクノブームはインディーズから発掘されるミュージシャンが多かったので、最初からカリスマ的な人気を得ていきます。

1. Head Like A Hole
2. Terrible Lie
3. Down In It
4. Sanctified
5. Something I Can Never Have
6. Kinda I Want To
7. Sin
8. That's What I Get
9. The Only Time
10. Ringfinger

このアルバムはまだ80年代の作品と言う事もあって、ニューウェイヴの影響を感じさせます。プロデューサーはTrent Reznor以外にもFlood、Adrian Sherwood、Keith LeBlanc、John Fryerを曲によって使い分けています。この時代はまだサンプリング無法時代であって、プリンスなどの有名な曲などを大胆にサンプリングしたフレーズが飛び出してきます。ヒップホップなスタイルは今では笑えます。又、当時は踊れる音楽であれば売れる時代でもあり、アグレッシヴでも彼らの音楽は売れました。

Down in It、Head Like a Hole、Sinがシングルヒットしています。それまでのインダストリアル作品ほどマニアックでなく、ダンスフロアでもかけられるようなポップさがあり、アグレッシヴな印象の裏に、プログレッシヴロックのような情緒的で美しい旋律をもった曲を創っていたりと、奥の深い内容になっています。それこそがNine Inch Nailsの凄いところであり、広く愛されている要因です。既に90年代のオルタナ、グランジのような曲の作り方が確立されております。末恐ろしい名盤です。

Head Like A Hole

Terrible Lie

Down In It
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[20120529]

ForthForth
(2008/08/26)
The Verve

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2008年の再結成時の作品です。再結成してからの作品も含めて4枚しかアルバムがありません。それだけ1枚1枚が重要な作品になっています。プロデュースはChris PotterとTim Branとの共同作業になっています。ポップ路線ではありますが、このバンドの特色であるサイケな感じは、今回はU2やエコバニのようなネオサイケなスタイルになっています。

1. Sit And Wonder
2. Love Is Noise
3. Rather Be
4. Judas
5. Numbness
6. I See Houses
7. Noise Epic
8. Valium Skies
9. Columbo
10. Appalachian Springs

バンドへの執着がないのか、作品の少ないバンドですが、このバンドでやる時は、それだけの内容の濃い作品を生み出しています。今回も素晴らしい作品ですが、サイケとポップロックを組み合わせるとU2のような80年代ネオサイケになってしまうと言うのは意外ですし、少し残念な結果ですが、それでも素晴らしい内容になっているので、結果オーライでしょう。シューゲイザーもU2の影響もあるのかもしれません。

自分に正直でいると、バンドという集合体は長続きしないのが普通だと思います。ミスチルやサザンのようなバンドは嘘つきなのです。ファンの望んでいる音楽を提供し続けるバンドというのも不自然です。ファンが求めていないものも提供しながら、ファンもバンドも成長していくと言うのが70年代までのロックのあり方でした。いつもファンの望んでいる音楽を提供して爆発的に売れているバンドと言うのは自分に対しても、ファンに対しても嘘つきなのです。嘘をつかないといつも同じような曲は創れないでしょう。そんなバンドだらけの今日。このバンドは正直故に長続きしないし、作品も変化し続けています。そんなバンドって、本当はありがたい存在なのです。素晴らしい名盤です。

Sit And Wonder

Love Is Noise

Rather Be
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[20120528]

Urban HymnsUrban Hymns
(1997/09/23)
Verve

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97年の作品で、一時解散状態だったのですが、何とか復活して、このアルバムを創り上げました。共同プロデューサーはChris PotterとYouthで、完全にブリットポップしています。完全にブリットポップしているノアhこのアルバムだけなのですが、このアルバムが大ヒットした為に、ヴァーブはブリットポップバンドだという印象が強くなってしまいました。これまでのような浮遊感はなく、普通にロックしています。

1. Bitter Sweet Symphony
2. Sonnet
3. The Rolling People
4. The Drugs Don't Work
5. Catching The Butterfly
6. Neon Wilderness
7. Space And Time
8. Weeping Willow
9. Lucky Man
10. One Day
11. This Time
12. Velvet Morning
13. Come On

新しくNick McCabeと言うギタリストが加わって5人組になっています。生ストリングスを加えたBitter Sweet Symphonyで始まります。ブリットポップと言っても、さすがに他のバンドとは違う深みを持っています。ポップですが、どこかサイケしています。アコースティックギターも使ったり、これまでのサウンドとは明らかに違っています。ブリットポップブームとしても最後の方になるのですが、この完成度は凄いです。Come OnではLiam Gallagherがバックボーカルで参加しています。

ブリットポップバンドって、どこかに昔のビートポップの真似事が入っていたりしますが、このバンドは、恐ろしいくらいにオリジナリティーに溢れたブリットポップを創り上げています。シングルもBitter Sweet Symphony、The Drugs Don't Work、Lucky Man、Sonnetとヒットさせています。ポップと言っても、この色気の凄さは何なんでしょう。実に良いバンドなのですが、この後、再び解散してしまいます。Richard Ashcroftはソロ活動に入ります。こんな凄い作品を創って解散してしまうとはもったいない話ですが、それだけ純粋だったのでしょう。素晴らしい名盤です。

Bitter Sweet Symphony

Sonnet

The Rolling People
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[20120528]

A Northern SoulA Northern Soul
(1995/06/19)
Verve

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95年のセカンドアルバムです。プロデュースはOwen Morrisとの共同作業になります。もうシューゲイザーではありませんが、サイケデリックでプログレッシヴな世界とブリットポップとの狭間に存在するような作品です。ブリットポップといっても、彼らの場合は独特のダークな世界観を持っています。サイケな浮遊感は、ちょうど初期の頃のピンクフロイドのようでもあります。

1. A New Decade
2. This Is Music
3. On Your Own
4. So It Goes
5. A Northern Soul
6. Brainstorm Interlude
7. Drive You Home
8. History
9. No Knock On My Door
10. Life's An Ocean
11. Stormy Clouds
12. (Reprise)

アコースティックな感じと、シンセなどの楽器が程よくブレンドされています。本当にピンクフロイドがブリットポップしているような感じです。This Is Music、On Your Own、Historyがそれぞれヒットして、アルバムも売れましたが、日本ではいまいち知名度が低いです。イエローモンキーがダウナーな曲をやっていいたこ路に似ています。勿論イエローモンキーが真似しているのですが。アルバムタイトル曲はOASISのNoel Gallagherに捧げられています。

この後、一時解散状態になってしまうのですが、ファーストよりも生命力を感じさせますが、サイケなうねりを持っています。このまま逝くとどこまで逝くのだろうと思ってしまいますが、解散状態になった事で、ブリットポップへ方向転換していきます。当時のイギリスでも、ここまでディープな作品はなかったと思います。レディオヘッドとは違ったダウナーな世界です。トリップしているようなサウンドなので、落ちるというよりは浮遊している感じです。名盤です。

A New Decade

This Is Music

On Your Own
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[20120527]

A Storm in HeavenA Storm in Heaven
(2008/07/29)
Verve

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Verveの93年のデビューアルバムです。Verveは当初シューゲイザーとして、ノイジーなギターとサイケデリックな世界観でデビューしました。最初からメジャーレーベルからのリリースで、プロデューサーはJohn Leckieです。シューゲイザーといっても、ノイジーなギターだけではなく、浮遊感のある透明なギターサウンドも使って、とくとくなサイケ感を生み出しています。日本のフリッパーズギターがサイケしていた頃は、このバンドの影響を受けていたと思われます。

1. Star Sail
2. Slide Away
3. Already There
4. Beautiful Mind
5. The Sun The Sea
6. Virtual World
7. Make It Till Monday
8. Blue
9. Butterfly
10. See You In The Next One (Have A Good Time)

ボーカルのRichard Ashcroftを中心として、ギターのNick McCabe、ベースのSimon Jones、ドラムのPeter Salisburyの四人でスタートしています。オアシスのギャラガー兄弟が気に入っていたバンドでもあり、Richard Ashcroftとは友好関係を持つようになります。後にブリットポップブームに乗っかる事になりますが、このデビューアルバムはアシッドでネオサイケな浮遊感に満ちあふれています。

Richard Ashcroftの歌声は天から降り注ぐようにか細くハイです。どこかダークで、ダウナー系でもあります。BlueとSlide Awayがシングルカットされています。シューゲイザーとしては終わりかけの頃でしたが、イギリスでは時代が求めていたサウンドであり、大ヒットしています。このバンドも国民的なバンドへと成長していくのですが、活動期間は短いです。それだけに残された音源は貴重です。名盤です。

Star Sail

Slide Away

Already There
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[20120527]

Who We TouchWho We Touch
(2010/09/14)
Charlatans UK

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2010年の作品で、現在の最新作になります。プロデューサーはMartin Gloverです。やはりブリットポップなのですが、80年代以降のニューウェイヴやパンクを経たブリットポップになっていて、それでも90年代のブリットポップとは違う感じになっています。この辺りがこのバンドの凄さだと思います。そして今回はソウルフルというか、ビートポップなところがあるので、モータウンっぽい曲もあったりします。

1. Love Is Ending
2. My Foolish Pride
3. Your Pure Soul
4. Smash The System
5. Intimacy
6. Sincerity
7. Trust In Desire
8. When I Wonder
9. Oh!
10. You Can Swim

Love Is Ending、My Foolish Pride、Your Pure Soulがシングルカットされています。日本では過去のバンド扱いされているところがありますが、本国イギリスでは、まだまだ人気は衰えていません。10CCのようなひねくれポップを取り入れているところもあり、このバンドの懐の深さが更に広がっています。そして結果的に良い音楽が創れているのですから、まだまだ現役でイケるバンドだと思います。

イギリスの国民的なバンド、ザフー、キンクス、スモールフェイセス、ジャムなどと同じで、イギリスでは絶対的な人気があっても、海外ではいまいちという扱いですが、これだけ良く出来ている作品を聴かない手はないと思います。ブームとか関係無しに良い音楽を探している方にはうってつけのバンドだと思います。素晴らしい名盤です。

Love Is Ending

My Foolish Pride

Your Pure Soul
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[20120527]

You Cross My Path (Dlx)You Cross My Path (Dlx)
(2008/06/10)
Charlatans

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2008年の作品で、ダウンロードのみでリリースされていた作品のCD化作品になります。プロデューサーにはJames Spencerと共同作業を行っています。又、ブリットポップに戻っています。ブリットポップと言ってもビートポップな軽快な曲が多くなっています。Coldplay辺りの影響があるようにも感じますが、しっかりこのバンドらしいオルガンプレイが印象的です。

1. Oh! Vanity
2. Bad Days
3. Mis-takes
4. The Misbegotten
5. A Day For Letting Go
6. You Cross My Path
7. The Missing Beats
8. My Name Is Despair
9. Bird Reprise
10. This Is The End

You Cross My Path、Oh! Vanity、The Misbegotten、Mis-Takesと多くの曲をシングルカットしています。既にベテランの域に達してるバンドですが、何と若々しいサウンドなのでしょう。しかし、アレンジの隅々まで行き渡る配慮はベテランならではの深みがあります。前作でのレゲエアレンジがなくなっただけで、これほどポップになるとは、更に成長したバンドの良さが出ています。

ちょっとまとまり過ぎているようにも感じますが、冒険していない訳でもありません。ポップでも、これまでのポップさとは違う面を見せています。このバンドの特徴でもあるオルガンリフが活躍しているのが良いです。60年代のビートポップと80年代のニューウェイヴ的な部分がシンクロして新しいブリットポップを生み出しています。名盤です。

Oh! Vanity

Bad Days

Mis-takes
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[20120526]

SimpaticoSimpatico
(2006/05/02)
Charlatans UK

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2006年の作品で、これまでマッドチェスターとしてハウスとブリットポップの混じったスタイルを追求していましたが、ここではそれらの要素を混在させながらも、全く別のスタイルへと昇華させた内容になっています。プロデューサーはJim Loweで、ハウスでもブリットポップでもない何かになっていますが、ハウスもブリットポップも根底には流れていると言う、不思議なスタイルになっています。

1. Blackened Blue Eyes
2. NYC (No Need To Stop)
3. For Your Entertainment
4. Dead Mans Eyes
5. Muddy Ground
6. City of the Dead
7. Road To Paradise
8. When The Lights Go Out In London
9. The Architect
10. Glory Glory
11. Sunset & Vine

Blackened Blue EyesとNYC (There's No Need to Stop)がシングルカットされていて、どこかレゲエのようなバックビートが支配しているのですが、レゲエでもありません。もろレゲエな曲もありますが、いろんな要素を融合させて、新しい自分達のスタイルを生み出しています。アメリカにもCharlatansと言うバンドがいるので、Charlatans UKと表記するようになっています。

レゲエを取り入れていると言う事で、ニューウェイヴ時代のイギリスの音楽を再構築しているのでしょうか。これもブリットポップなのかもしれませんが、80年代のそれとは異質な感じがします。イギリスのロックの歴史をなぞる事が趣味なのかもしれませんが、決して懐古主義な感じがしません。現在進行形な音楽として演奏されているのです。レゲエやダブの手法をより洗練させています。

Blackened Blue Eyes

NYC (No Need To Stop)

For Your Entertainment
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[20120526]

Up at the LakeUp at the Lake
(2004/06/29)
Charlatans

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2004年の作品です。Tim Burgessがアメリカに移住した事で、サウンドに変化があるのかと思われましたが、再びブリットポップなスタイルになっています。しかし、90年代のブリットポップとは違う、独自の解釈によるブリットポップを再構築しています。懐古主義ではない、新しい時代のブリットポップになっています。プロデューサーはJames Spencerとの共同作業です。

1. Up At The Lake
2. Feel The Pressure
3. Watch You In Disbelief
4. Cry Yourself To Sleep
5. Bonafide Treasure
6. High Up Your Tree
7. Blue For You
8. I'll Sing A Hymn
9. Loving You Is Easy
10. Try Again Today
11. Apples and Oranges
12. Dead Love

90年代のブリットポップの定義はバンドサウンドでしたが、ここではバンドサウンドだけにこだわっていません。打ち込みやサンプリングなどのスタジオ処理もこだわらずに使っています。ですからアレンジとしても豪華な感じに聴こえます。Up at the Lake、Try Again Today、Loving You Is Easyがシングルカットされていますが、Loving You Is EasyはキーボードのTony Rogersがリードボーカルをとっています。

もう彼らにとっては、ブリットポップもハウスもブレイクビーツも入れ混じって彼らのサウンドの血肉になっているのでしょう。へんなこだわりをなくした事によって、より自由に曲創りが出来ているのだと思います。何もブームが起こらなかった21世紀初頭においてはライバルもなく、周りに振り回される事なく、自分達が出来る最善の音楽に専念出来ていると思います。とても心地良い名盤です。

Up At The Lake

Feel The Pressure

High Up Your Tree
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[20120526]

WonderlandWonderland
(2001/09/11)
Charlatans

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2001年の作品で、ブリットポップだけでは生き残れない状態になっていたので、ここで昔のハウス的な雰囲気で、ブレイクビーツのビートを使ったアレンジに方向変換しています。プロデューサーにはDanny Saberとames Spencerを起用。メジャーに移籍した事で売れなければならない状態で、より本領を発揮した内容になっています。

1. You're So Pretty - We're So Pretty
2. Judas
3. Love Is The Key
4. A Man Needs To Be Told
5. I Just Can't Get Over Losing You
6. The Bell And The Butterfly
7. And If I Fall
8. Wake Up
9. Is It In You?
10. Ballad Of The Band
11. Right On
12. Love To You

再びダンサブルなビートに戻った事のよって、これまで追求していたソウルフルなスタイルを進化させています。ony Rogersも頑張って、このバンドらしいオルガンプレイを創りだしています。Tim Burgessもファルセットを多用した歌い方をして、一時期のミックジャガーみたいです。グラムロック的なノリとソウルフルなビートをブレイクビーツみたいに融合させて、マッドチェスター時代とは少し違う新しいシャーラタンズを披露しています。

女性バックコーラスを入れてみたり、ゴージャスなアレンジも本来のこのバンドの目指すべきものにたどり着いています。途中ブリットポップに寄り道しましたが、そこで得た人気は得難いものでありましたし、無駄なく成長してきたバンドの姿がここにはあります。Love Is The Key、A Man Needs to Be Told、You're So Pretty, We're So Prettyをシングルヒットさせています。日本での人気はイギリスには及びませんが、21世紀も活きのびる為の用意が出来ています。名盤です。

You're So Pretty - We're So Pretty

Judas

Love Is The Key
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[20120526]

Us And Us OnlyUs And Us Only
(1999/10/19)
Charlatans UK

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99年の作品で、Rob Collinsに代わってTony Rogersがキーボードで参加しています。しかし、シャーラタンズの特徴でもあったRob Collinsのオルガンプレイがないと言うのは物足りない感じです。しかし、前作から完全にブリットポップへシフトチェンジしているので、これが新生シャーラタンズサウンドだと言われれば納得してしまいます。それだけ楽曲が充実しているのです。そして、このアルバムからやっとメジャーデビューとなります。これまでのヒットは全てインディーズからだったのです。

1. Forever
2. Good Witch, Bad Witch 3
3. Impossible
4. The Blond Waltz
5. House Is Not A Home
6. Senses
7. My Beautiful Friend
8. I Don't Care Where You Live
9. Blind Stagger
10. Watching You

前作に引き続きブリットポップ全開で来ていますが、残念ながらブリットポップブームも下火になっていて、前作で得た人気でなんとか売れた作品になります。ブラーほどマニアックでもなく、オアシスほどシリアスではない彼らのサウンドは、程よくポップで、60年代、70年代のビートポップへのオマージュともいえるような親しみ易いアレンジになっています。こういうサウンドはデビュー当時から出そうと思えば出せていましたが、時代はハウスブームだったので、新しい事をやっていました。

つまり、得意分野がブームになった事によって、彼らのアイデアの豊富さが形になって現れてきてます。ビートルズであったり、ストーンズであったり、ザフーであったり、フェイセスであったり、キンクスであったり、聴き覚えのあるアレンジなのに、シャーラタンズとしてのオリジナリティーに溢れたスタイルを確立しています。ブームは去っても、こういう音楽は心地良いものです。名盤です。

Forever

Impossible

Blond Waltz
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[20120525]

Telling StoriesTelling Stories
(2007/05/29)
Charlatans

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Tellin Stories: Expanded EditionTellin Stories: Expanded Edition
(2012/05/29)
Charlatans

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97年の作品で、ブリットポップブーム真っ直中にリリースされただけあって、全編ブリットポップしています。これまでのようなダンサブルなリズムではなく、完全にオアシスを真似したような内容で、歌い方もオアシス的でコード進行もそうですが、元々ブリットポップな要素を持っていたバンドだけに、このバンドならではの素晴らしいアレンジで構築されています。

1. With No Shoes
2. North Country Boy
3. Tellin' Stories
4. One To Another
5. You're A Big Girl Now
6. How Can You Leave Us
7. Area 51
8. How High
9. Only Teethin'
10. Get On It
11. Title Fight
12. Two Of Us
13. Rob's Theme

このアルバムの製作中にキーボードのRob Collinsが交通事故で亡くなり、残っている部分をMartin Duffyが担当しています。ですから、これまでのようなオルガンのリフが少なく、その代わりギターのMark Collinsが頑張っています。これまでは歌に使われる歌詞は必要最小限だったのですが、このアルバムでは、オアシスの影響からか、必要以上に言葉を並べまくっています。歌中心のアレンジになっているのです。ブームの助けもあって大ヒットします。

シングルはOne to Anothe、North Country Boy、How High、Tellin' Storiesがカットされて、それぞれ大ヒットしています。You're A Big Girl Nowはロッドスチュアートのようなトラッドフォーク調の曲で、ブリットポップとして、ビートルズやストーンズ以外にもフェイセスの要素も出しているところが、このバンドのポテンシャルの高さを物語っています。ちょっとしたところにパロディー的なフレーズをいれて、かつてのポップスへ対するオマージュもあり、他のブリットポップバンドとは違った懐の大きさを感じさせます。ロック色が強くなっているなかでも、ポップで良い曲を創りだした名盤です。

With No Shoes

North Country Boy

Tellin' Stories
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[20120524]

The CharlatansThe Charlatans
(2007/05/29)
Charlatans

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ザ・シャーラタンズザ・シャーラタンズ
(2008/06/25)
ザ・シャーラタンズ

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95年の作品で、バンド名をタイトルにもってきており、自信にあふれた作品になっています。プロデューサーは前作に引き続きSteve Hillageに依頼しておりましたが、内容が気に入らず、バンド自身でミックスし直しています。その為か、バンドサウンドが豊かな素晴らしい内容になっています。前作に引き続き、ダンサブルな感じですが、ソウルミュージック的なノリとハウス的なノリをいい感じでミックスしています。

1. Nine Acre Court
2. Feeling Holy
3. Just Lookin'
4. Crashin' In
5. Bullet Comes
6. Here Comes A Soul Saver
7. Just When You're Thinkin' Things Over
8. Tell Everyone
9. Toothache
10. No Fiction
11. See It Through
12. Thank You

オープニングのNine Acre Courtはゴスペルなコーラスの曲で、歌詞がない曲として始まると言う劇的な予感を感じさせる始まり方になっています。時代的にはブリットポップの時代に入り、元々ブリットポップな歌が特徴だっただけに、ブリットポップブームにも乗っかるようになります。二つ目のブームに乗っかる事によって、更に売れていきます。ギターとオルガンのバランスも良くなり、ものすごくカッコいい曲になっています。オルガンジャズといえばアシッドジャズの元になっていますが、アシッドジャズとしても聴けるような当時の流行の固まりのような作品です。

エレピやクラヴィネットなど、オルガン以外の鍵盤も活躍していますが、このバンドの要はオルガンです。シンセが主流の時代にオルガンなどのアナログな鍵盤の格好良さが炸裂していますし、この時代には新鮮に聴こえます。ダンサブルなのに、コード進行はブリットポップ、それなのに16ビートという90年代ならではのブリットポップらしい作品です。ポップだけどアグレッシブと言う点ではブラーに負けていません。素晴らしい名盤です。

Charlatans Nine Acre Court

Feeling Holy

Just Lookin'
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[20120523]

Up to Our HipsUp to Our Hips
(2007/05/29)
Charlatans

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アップ・トゥ・アワ・ヒップスアップ・トゥ・アワ・ヒップス
(2008/05/28)
ザ・シャーラタンズ

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94年の作品で、プロデューサーはSteve Hillageです。GONGなどにいたSteve Hillageですが、エレクトロニカなどをやり始めるので、ダンサブルなアレンジもこなしています。これまでのようなハウスアレンジではなく、ネオアコに近い感覚を持ったアルバムです。前作から加入したMark Collinsのギターが加わってから、サウンドの傾向も少しずつ変化していっています。

1. Come In Number 21
2. I Never Want An Easy Life If Me And He Were Ever To Get There
3. Can't Get Out Of Bed
4. Feel Flows
5. Autograph
6. Jesus Hairdo
7. Up To Our Hips
8. Patrol
9. Another Rider Up In Flames
10. Inside-Looking Out

私生活ではゴタゴタがありましたが、何とかマッドチェスターブームの後も生き残りをかけて頑張っています。Steve Hillageが関わっている事もあって、プログレッシヴな小技も出したりして、アレンジも結構凝っています。Come In Number 21の始まり方などはジャズっぽくスウィングしています。生演奏で打ち込みっぽさをなくしているので、ハウスとは違うグルーヴになっています。ニューソウルとブリットポップの融合、つまり、ネオアコなのです。

しかし、ネオアコも過去のブームですので、そこにロックっぽさや、サイケ感を交えて、アシッドな雰囲気を創りだしています。元々しっかりとした演奏が出来ているバンドでしたが、より実力を増しています。オルガンの割合も増えてきて、ダンサブルなリズムによるプログレッシヴロックみたいな不思議な雰囲気を持ったアルバムです。そして歌はポップと言うことで、作品としては申し分無い名盤です。

Come In Number 21

I Never Want An Easy Life If Me And He Were Ever To Get There

Can't Get Out Of Bed
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[20120522]

Between 10th & 11thBetween 10th & 11th
(1992/04/14)
Charlatans UK

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ビトウィーン・10th・アンド・11thビトウィーン・10th・アンド・11th
(2008/06/25)
ザ・シャーラタンズ

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92年のセカンドアルバムです。マッドチェスターは寿命が短く、早くもブームが去っていたので、マッドチェスターそのものとも言える、このアルバムの内容は素晴らしい出来にも関わらず、ファーストほど売れませんでした。プロデューサーはU2でもお馴染みのFloodで、ファーストとは違った感じでまとめています。ファーストでは70年代的だったオルガンの使い方が鳴く案っているので、洗練はされていますが、私はファーストの方が好きです。

1. I Don't Want To See The Sights
2. Ignition
3. Page One
4. Tremelo Song
5. The End Of Everything
6. Subtitle
7. Can't Even Be Bothered
8. Weirdo
9. Chewing Gum Weekend
10. (No One) Not Even The Rain

ネオアコのようなコード進行をテクノに発展させたTremelo Songなど、ユニークな進化を見せていますが、一般的に伝わるにしては地味な進化なので、売り上げには反映しませんでしたが、音楽的には充実して、このバンドの将来性が楽しみになるほど期待感に溢れています。しかし、私生活ではメンバーの間に問題が起きて、バンドとしては危機に陥る事になります。ブームは去っても、シューゲイザーなどへの対応も出来ており、作品としては上出来です。

何といっても歌がブリットポップしていて心地良いです。歌が中心のバンドは、やはり歌の旋律の善し悪しは重要で、ヒップホップの影響で、旋律が解体されていった90年代において、ブリットポップの存在は重要で、良い曲を作れば売れると言う事を90年代でも証明していきます。主流はテクノやヒップホップであり、サビだけ良く出来ていれば後はOKみたいなところがありましたが、ブリットポップはビートルズの遺伝子が脈打っているので、Aメロから素晴らしい旋律が創られています。名盤です。

I Don't Want To See The Sights

Ignition

Page One
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[20120521]

Some FriendlySome Friendly
(1995/09/01)
Charlatans

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再びイギリスに戻って、90年にデビューしたシャーラタンズを紹介します。彼らはマンチェスター出身ではありませんが、マッドチェスターブーム真っ盛りの中で出てきました。このファーストアルバムはまだインディーズからのリリースですが、マッドチェスター特有のハウスなリズムにブリットポップな歌というスタイルが貫かれていて、マッドチェスターそのものと言える作品になっています。

1. You're Not Very Well
2. White Shirt
3. The Only One I Know
4. Opportunity
5. Then
6. 109 pt2
7. Polar Bear
8. Believe You Me
9. Flower
10. Sonic
11. Sproston Green

インディーズといっても、これだけの内容を完成させていると言う事で、当時のインディーズのレベルの高さが伺えます。プロデューサーはChris Nagleで、メンバーは、ボーカルのTim Burgess、ギターのJohn Baker 、キーボードのRob Collins、ベースのMartin Blunt、ドラムのJon Brookesの五人組です。特に全体を通してオルガンがポイントになっています。普通にブリットポップバンドとしても質の高いサウンドを構築しています。ストーンローゼスあたりの影響があるようです。

シングルはThe Only One I Know、Then、Sproston Green、White Shirtがカットされて、デビュー作にしてはかなりヒットしました。アルバムも英国では1位です。当時はアイドル的な存在として期待されていたようですが、実力も備わっています。どの曲もポップで、サイケなアレンジもドリーミーで、クセなく心地良いサウンドになっています。90年代のオルタナシーンの中から出てきたバンドですが、オルタナと呼ぶには、あまりにも素直なくらいにポップで、それでいて演奏はマニアックでもあります。インディーズ作品とは思えないくらいの名盤です。

You're Not Very Well

White Shirt

The Only One I Know
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[20120521]

今場所は白鵬は5敗までしていましたが、昨日までは優勝圏内にいました。それだけ際立った力士はいなかったのですが、稀勢の里、栃煌山、旭天鵬が3敗のまま千秋楽にもつれ込み、稀勢の里が把瑠都に負けたので、栃煌山、旭天鵬の平幕力士による優勝決定戦となりました。どちらが勝っても初優勝でしたが、懐の深い旭天鵬が押し込まれながらも残して20年の力士人生初の優勝を決めました。モンゴル勢最初の力士として初優勝最高齢となりました。

上位力士の成績
白鵬 10勝5敗
日馬富士 8勝7敗
把瑠都 9勝6敗
稀勢の里 11勝4敗
琴奨菊 10勝5敗
琴欧洲 8勝7敗
鶴竜 8勝7敗
豊ノ島 7勝8敗
豪栄道 8勝7敗
豊真将 4勝11敗
安美錦 7勝8敗
旭天鵬 12勝3敗 優勝


鶴竜は先場所までの気迫のこもった集中力がなく、8勝しか出来ませんでした。このまま大関に留まるつもりでしょうか。調子が悪かったのなら、最初から気を引き締め直して、又綱取りに挑戦してもらいたいものです。稀勢の里は途中まで単独トップだったので、本人もその気になっていたようですが、まだまだ優勝出来る器ではありません。白鵬の調子が戻らないうちに、誰かが上を目指すチャンスをものにしてくれれば、これからも盛り上がると思います。

琴奨菊 vs 鶴竜

稀勢の里 vs 把瑠都

旭天鵬 vs 豪栄道
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[20120520]

OceaniaOceania
(2012/06/19)
Smashing Pumpkins

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2012年6月、これから発売される最新作です。新作と言っても、ダウンロードとして用意されたTeargarden by Kaleidyscopeの44曲のうちから、まだCD化されていない13曲をピックアップしたものになります。CDのTeargarden by Kaleidyscopeは比較的穏やかでポップな曲が多かっただけに、その真逆の激しい曲が選ばれています。もう新作は創らないと言って、ネット上だけでダウンロード出来るようにした事からのCD化なのですgあ、こんな事ならCDとしても新作を出せば良いのにと思います。

1. Quasar
2. Panopticon
3. The Celestials
4. Violet Rays
5. My Love Is Winter
6. One Diamond, One Heart
7. Pinwheels
8. Oceania
9. Pale Horse
10. The Chimera
11. Glissandra
12. Inkless
13. Wildflower

Zeitgeist で見せた新境地を押し進めた内容で、シンセを使ったテクノなアレンジもあります。この新境地は、とてもパワフルであり、そしてポップです。この路線は音楽的にも完成度が高く、とても良いので、変にこだわらず新作をどんどん出していいと思います。絶対売れます。新しいファンもどんどん増える事でしょう。

サイケ感は薄いですが、そういった時代を経た上での完成度なので、とても奥深い音楽です。新しいベースのNicole Fiorentinoもカッコいいので、これからもどんどん売れる要素を秘めているので、CDでも新作をどんどん出して欲しいと思います。それだけの曲が創れるようになっています。素晴らしい名盤です。

Quasar

Panopticon

My Love Is Winter
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[20120520]

Teagarden By Kaleidyscope Vol.1: Songs For A Sailor [Import from US] [CD+7\'\'Vinyl]Teagarden By Kaleidyscope Vol.1: Songs For A Sailor [Import from US] [CD+7\'\'Vinyl]
(2010/05/20)
Smashing Pumpkins

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Vol. 2: Teargarden By Kaleidyscope: Solstice BareVol. 2: Teargarden By Kaleidyscope: Solstice Bare
(2010/11/22)
Smashing Pumpkins

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2009年から2010年にかけての作品で、EP盤がVol. 3まで出ており、オフィシャルサイトから配信されているだけの作品だったものがCDでも手に入るようになりました。メンバーには新しくギターのJeff Schroeder、ドラムもMike Byrneに代わり、ベースは女性と言うのが定番のようで、Nicole Fiorentinoが参加しています。

Vol. 1
1. Song for a Son
2. Stitch in Time
3. Astral Planes
4. Widow Wake My Mind
5. Teargarden Theme
Vol. 2
1. The Fellowship
2. Freak
3. Tom Tom
4. Spangled
5. Cottonwood Symphony
Vol. 3
1. Lightning Strikes
2. Owata

プロデュースはBilly Corgan、Kerry Brown、Bjorn Thorsrudの三人でシングルとしてはFreakがカットされていますが、ネット配信が中心だった為、CDとしてはそれほどヒットしていません。ネット配信の方が喜ぶファンもいますが、ネット環境が無いロックファンもまだいる訳で、こういう形式をとられると、バンドとしての存在感が薄れてしまう印象があります。もう過去のバンドになってしまった、終わってしまったと思ってしまうのです。

古い感覚かもしれませんが、MP3で聴くより、CDなどの形として手にしたいと思うのが昭和の人間の考え方です。音楽的にはアコースティックで情緒的な曲が多く、メランコリックな頃に近い感じでしょうか。サイケのような妖しげな感じではなく、フォークとクラシックが融合したようなプログレッシヴなサウンドです。新境地を拓いていると思います。非常にいい感じです。これまでのサウンドを周到しているようで、全く新しいスタイルを確立しています。名盤です。盤と言っていいのか微妙ですが。

Song for a Son

Stitch in Time

Astral Planes
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[20120520]

ZeitgeistZeitgeist
(2007/07/10)
Smashing Pumpkins

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2007年の再結成してからの作品になります。解散してからはソロ活動をしていました。再結成といっても、集まったメンバーはBilly Corgan とドラムのJimmy Chamberlinの二人だけで制作されています。プロデューサーにはBilly Corgan、Jimmy Chamberlin、Terry Date、Roy Thomas Bakerといった豪華な顔ぶれが並んでいます。全て二人だけで演奏していますが、ちゃんとバンドサウンドになっています。

1. Doomsday Clock
2. 7 Shades of Black
3. Bleeding the Orchid
4. That's the Way (My Love Is)
5. Tarantula
6. Starz
7. United States
8. Neverlost
9. Bring the Light
10. (Come on) Let's Go!
11. For God and Country
12. Pomp and Circumstances

メンバーが二人だけと言う事で、Billy Corganの隠されたギターテクニックが浮き彫りになっています。これまでは歌に専念していた部分もありましたので、ここではいつも以上に頑張ってギターを弾いています。Jimmy Chamberlinもメンバーが少ない分、ドラムでいつも以上に主張しています。それが良い意味で良い緊張感をもたらしています。ですから、いつものスマパンサウンドとは違っています。昔以上にパワフルになっているので最初は面食らうかもしれません。

TarantulaとThat's the Way (My Love Is)がシングルカットされましたが、あまりふるいませんでした。それでも久々のアルバムはヒットしました。Billy Corganの歌はどうなろうがSmashing Pumpkinsそのものでありますが、サウンドはいつも以上にタフでパワフルです。このアルバムを発表した後は、新しくメンバーを集めて活動を再開します。伝説となっていたバンドが復活しただけに新しいファンもついて、現在も活動しています。その際スタートとなった本作、曲も良くなっていて、新境地もあり、なかなかの名盤です。

Doomsday Clock

7 Shades of Black

Bleeding the Orchid
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[20120520]

Machina: The Machines of GodMachina: The Machines of God
(2000/02/04)
Smashing Pumpkins

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2000年の作品で、解雇されていたドラムのJimmy Chamberlinが復帰しました。その代わりになるようにベースのD'arcy Wretzkyが脱退しています。その為、今作ではJames IhaとBilly Corganがベースも担当しています。プロデュースはFloodとBilly Corganだけになり、Siamese Dreamの頃のようなバンドサウンドに戻っています。ただし、前作で行われた打ち込みの手法で創られた方法論をふまえた上でのバンドサウンドになっているので、昔とは違うとメンバー達は語っています。

1. Everlasting Gaze
2. Rain Drops & Sun Showers
3. Stand Inside Your Love
4. I Of The Mourning
5. The Sacred and Profane
6. Try, Try, Try
7. Heavy Metal Machine
8. This Time
9. The Imploding Voice
10. Glass And The Ghost Children
11. Wound
12. The Crying Tree of Mercury
13. With Every Light
14. Blue Skies Bring Tears
15. Age of Innocence

いつものスマパンに戻ったと言う事でファンには嬉しい限りなのでしょうが、そこにこだわり過ぎて、これまでの過程は無駄になっているようにも感じます。多少進化があっても良かったと思うのですが、とりあえず、ドラムが復帰した事で、悲しい過去を清算する必要があったのでしょう。The Everlasting Gaze、Stand Inside Your Love、Try, Try, Tryがシングルカットされ、ヒットしています。アルバムも売れました。90年代をリードしてきた他のバンド達が失速する中、この内容では弱い気もしますが、まずまずの作品です。

ベースがいなくなった事で、バンドとしての危機は回避された訳ではありません。そんな中では頑張って創った感じがします。バンドサウンドでまとまっていますが、前作の方が正直彼ららしかったと思います。というか、前作のような作品はイギリス的で、このアルバムのような感じはアメリカ寄りになっているので、私の個人的な好みで前作の方が良かったのだと思います。これはこれで良い作品です。そして、この作品の後で一度解散いたします。

Everlasting Gaze

Rain Drops & Sun Showers

Stand Inside Your Love
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[20120519]

AdoreAdore
(1998/06/01)
Smashing Pumpkins

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98年の作品で、サポートメンバーのジョナサン・メルビンが薬物中毒により死亡、同室で同じくドラッグを摂取していたドラムのJimmy Chamberlinが逮捕された事により、バンドは彼を解雇してしまいます。ドラマーがいない状態で制作されたのがこのアルバムです。ですから、スマパンミーツブレイクビーツみたいな内容になっています。ゲストドラマーは参加しているものの、サンプリングによる打ち込みドラムでハウス的なアレンジになっています。

1. To Sheila
2. Ava Adore
3. Perfect
4. Daphne Descends
5. Once Upon A Time
6. Tear
7. Crestfallen
8. Appels + Oranjes
9. Pug
10. The Tale Of Dusty And Pistol Pete
11. Annie-Dog
12. Shame
13. Behold! The Night Mare
14. For Martha
15. Blank Page
16. 17

ドラマーがいないと言うだけで、これまでのようなバンドのダイナミズムをあえて追求せず、ファーストの頃のようなサイケな雰囲気を持った曲が多くなっています。テクノなアレンジとサイケデリックという、マッドチェスターな内容になって、増々イギリス的なサウンドになっています。それでもこれまでの獲得してきた人気は絶大で、Ava Adore、Perfectとシングルヒットを出し、アルバムもこれまでよりは売れていませんが、ヒットしています。しかし、評価は良くありません。でも初期の頃の感じが好きな人なら好きになれると思います。

全体的にダークでけだるい感じになっています。それはこのバンドの持ち味でもあるのですが、売れていた頃のサウンドとは雰囲気が変わっているので、評価が分かれると事ですが、このバンドには合っているサウンドだと思います。スキンヘッドにしたBilly Corganも不気味ですが、彼の歌も併せて、このけだるい感じにはしっくりきます。レディオヘッドもサウンド構築に四苦八苦していた時期でしたし、こういうアルバムがあっても良かった思っています。これはこれで良く出来ています。これも名盤ですね、

To Sheila

Ava Adore

Perfect
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[20120519]

Mellon Collie & the Infinite SadnMellon Collie & the Infinite Sadn
(1995/10/23)
Smashing Pumpkins

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95年の作品で、彼らの人気を絶対的なものにしたCD2枚組の大作です。プロデュースにはAlan MoulderとFloodが加わり、前作でも導入していたオーケストラを大胆に使い、より完成度の高い作品を生み出しました。間違いなく彼らの最高傑作アルバムです。邦題はメロンコリー そして終りのない悲しみ。オルタナと呼ぶにはあまりにも繊細で芸術的で美しいサウンドです。アメリカのバンドとは思えない壮大でメランコリックな傑作です。

ディスク:1
1. Mellon Collie And The Infinite Sadness
2. Tonight, Tonight
3. Jellybelly
4. Zero
5. Here Is No Why
6. Bullet With Butterfly Wings
7. To Forgive
8. An Ode To No One
9. Love
10. Cupid De Locke
11. Galapogos
12. Muzzle
13. Porcelina Of The Vast Oceans
14. Take Me Down
ディスク:2
1. Where Boys Fear To Tread
2. Bodies
3. Thirty-three
4. In The Arms Of Sleep
5. 1979
6. Tales Of A Scorched Earth
7. Thru The Eyes Of Ruby
8. Stumbleine
9. X.Y.U.
10. We Only Come Out At Night
11. Beautiful
12. Lily (My One And Only)
13. By Starlight
14. Farewell And Goodnight

曲数も多いのでシングルも沢山カットされています。Bullet with Butterfly Wings、1979、Tonight, Tonight、Zero、Muzzle、Thirty-Three、どれもヒットし、アルバムもバカ売れしました。あまりにも曲数が多い為に、この作品に親しむ為には何度も聴き返さないといけないと思いますが、最初からそのすばらしは伝わってくると思います。激しい曲と美しい曲の対比は、まるでイギリスのハードロックバンドのようですが、Billy Corganのヘタウマなボーカルはオルタナにさせてしまうのです。

ですからオルタナファンも楽しめるし、ハードロッックファンでも楽しめるバンドだったと思います。ハードロックというよりネオサイケですが、このアルバムではハードロックに負けないだけのダイナミズムがあります。レディオヘッドほど悲壮感はありませんが、切なくなるほどメランコリックな気分に浸れます。90年代ならではのサイケデリックなロックアルバムです。オルタナとか、グランジとか先入観をなくして、ニュートラルな気持ちで聴いて欲しい名盤です。

Mellon Collie And The Infinite Sadness/Tonight, Tonight

Jellybelly

Zero
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[20120519]

Siamese DreamSiamese Dream
(1999/10/26)
Smashing Pumpkins

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93年のセカンドアルバムで、彼らの出世作となりました。プロデュースはファースト同様、Butch VigとBilly Corganの共同プロデュースでありますが、よりサウンドをトリートメントして、歌もポップにした結果、このアルバムから大ヒットとなっていきます。やはりアメリカではファーストのようなスタイルは受け入れがたいところがあったのでしょう。これまでと同じくキュアーに影響を受けたダークなサウンドなのですが、より分かり易くなって、オルタナシーンにも受けるようになっていきます。

1. Cherub Rock
2. Quiet
3. Today
4. Hummer
5. Rocket
6. Disarm
7. Soma
8. Geek U.S.A.
9. Mayonaise
10. Spaceboy
11. Silverfuck
12. Sweet Sweet
13. Luna

Cherub Rock、Today、Disarm、Rocketとシングルヒットも出して、アルバムも爆発的に売れました。Billy Corganの歌は結構クセがありますが、サウンドに合っていて、他のバンドとは違う独自の世界観を持っています。ファーストはサイケデリックないい雰囲気があったのですが、この作品からは攻撃的な部分も加わり、アメリカのシーンでも受けるようになっています。ジャケットもキュートで、中身は結構アシッドな雰囲気があったりというギャップもいいです。日本でもスマパンと言う愛称で親しまれていきます。

イギリス的だったファーストに比べると雰囲気が違っていますが、アメリカで売れる要素が加わり、イギリスでも問題なく受けるサウンドになっています。そして世界的な成功を手に入れたのです。音楽的な幅も広がり、単なるオルタナバンドとは違う期待感があります。ダーク感はデフォルメされて、全体的には程よいポップ感があり、屈折しているのだけれども、どこかファンタジックであり、夢の中の痛みみたいな音楽です。名盤です。

Cherub Rock

Quiet

Today
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[20120519]

GishGish
(1994/05/23)
Smashing Pumpkins

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スマッシング・パンプキンズはシカゴ出身で、シアトル勢とは違いますが、グランジブームの真っ直中にデビューしているので、同じくくりで語られる事が多いです。ブームが起こった後なので、最初からメジャーデビューして、最初から話題になりましたが、この91年リリースのファーストアルバムは、売り上げでは成功したとは言えず、次に続ける為に苦戦するのですが、既にこの作品から音楽性は独自の世界観を持っています。

1. I Am One
2. Siva
3. Rhinoceros
4. Bury Me
5. Crush
6. Suffer
7. Snail
8. Tristessa
9. Window Paine
10. Daydream

メンバーはボーカル、ギターのBilly Corganを中心に紅一点のベースのD'arcy Wretzky、ギターのJames Iha、ドラムのJimmy Chamberlinの四人組です。イギリスのニューウェイヴバンドのようなダークなサウンドなので、アメリカのバンドだと言う印象は薄いのですが、アメリカのオルタナシーンの中から出てきました。シングルはRhinocerosがそこそこのヒットとなりましたが、アルバムとしてはそれほど売れていません。ブームの中から沢山出てきたバンドの一つに過ぎなかった為、生き残る為には売れる作品を創る必要がありました。

なので、このファーストアルバムでは純粋にやりたい事をやっている作品と言えるでしょう。かなりダークでサイケデリックで、ノイジーな中にアコースティックな曲があったりと、ミステリアスな雰囲気を持っています。こんなバンドがアメリカからも出てくる時代になったのです。本来なら、アメリカで売れるようなバンドではありませんが、オルタナブームはアメリカでもダウナーな曲dめお売れる土壌を創ったのです。ファーストアルバムなのに、ベテランのような老練なアレンジが見事な隠れた名盤です。

I Am One

Siva

Rhinoceros
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[20120518]

BackspacerBackspacer
(2009/09/22)
Pearl Jam

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2009年の作品で、現在の最新盤です。プロデューサーに全盛期の頃のBrendan O'Brienを起用して、初期の頃のようなハードロック作品に仕上げています。前作はロックンロールなアルバムでした。今回もロックンロール感がたっぷりありますが、キッスやエアロスミスのようなアメリカンハードロックに近いと言えます。ですから私としては好きな感じになっています。憂いも胸に秘めながらも突っ走る爽快感が満載です。もうグランジだとか、オルタナだとかどうでも良いぐらい良いです。

1. Gonna See My Friend
2. Got Some
3. The Fixer
4. Johnny Guitar
5. Just Breathe
6. Amongst The Wave
7. Unthought Known
8. Supersonic
9. Speed Of Sound
10. Force Of Nature
11. The End

アコースティックな曲も爽やかで、アメリカらしい肯定的な姿勢が心地良いです。シングルカットされたThe Fixer、Got Some、Amongst the Wavesはあまりヒットしませんでしたが、アルバムは久々に大ヒットしました。イギリスのバンドを意識しないアメリカンハードロックの良さが良く出ています。曲も良いですから、ただ突っ走るだけではない充実感もあります。まるで新人のような潔さで、ベテランならではの巧妙さも押し付けがましくなく、ストレートに楽しさが伝わってきます。

雰囲気だけのオルタナには退屈させられていましたから、こうした内容の作品が創られると嬉しくなります。世の中を否定するところから始まるパンクの方法論よりも、これからは全てを肯定するところから始まるロックがあっても良いと思います。このアルバムのように理屈抜きで楽しめて、満足度も高い作品は久々です。パールジャム。本当に良いバンドだと思います。媚びていないのに、あらゆる人を受け入れるような寛容のロックだと思います。名盤です。

Gonna See My Friend

Got Some

The Fixer
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