90年の作品で、Happy Mondaysのブレイク作品になります。マンチェスター出身と言う事で、先輩にニューオーダーがいますので、テクノやハウスのリズムとこれまでのサイケなHappy Mondaysスタイルを融合する事で、大ヒットした作品です。当時はハウスが大ブームにはなっていましたが、ロックファンがそのままハウスを聴くかというと、結構抵抗がありました。ですから、彼らのようにロックとハウスをミックスしたような曲から耳をならしていく必要があったのです。
1. Kinky Afro
2. God's Cop
3. Donovan
4. Grandbag's Funeral
5. Loose Fit
6. Dennis And Lois
7. Bob's Yer Uncle
8. Step On
9. Holiday
10. Harmony
当時一番の旋風になっていたのはジーザスジョーンズのデジタルロックというもので、そこから何かしらのハウスの情報を吸収しながら、ロックと言うエッセンスを感じながらハウスに入っていくと言うパターンが多かったと思います。ですから、このアルバムのような作品は大きく支持を受けたのです。プロデュースはPaul OakenfoldとSteve Osborneで、ダンサブルなリズムでポップになった彼らの曲はヒットする要素を大きく含みながら新境地を拓いていきました。
このパターンは多くのリミックス作品を生み出し、クラブでかけられる事によって更にヒットしていくのです。ファーストアルバムの頃のような毒は無くなりましたが、程よくHappy Mondaysらしさは残しているので、このスタイルがマッドチェスターブームのスタイルとして確立されました。セカンドサマーオブラブと言う熱狂は、クラブという無法地帯でのアシッド体験とともに世界中に広まっていきました。Step On、Kinky Afro、Loose Fitというシングルヒットも生み出した、時代が生んだ名盤です。
Kinky Afro
God's Cop
Donovan