2006年の作品で、始めてバンド名をそのままアルバムタイトルに持ってきています。それだけ自信のある作品に仕上がったのでしょう。プロデューサーはAdam Kasper,で、Binaural以上にロックンロールなアルバムになっています。初期の頃のハードロックな感じとは違い、ギターソロはあまりありませんので、シンプルなロックンロール作品になっています。この頃は落ち着きが感じられていたので、久々に荒れ狂うような激しい作品にはなっています。痛快です。
1. Life Wasted
2. World Wide Suicide
3. Comatose
4. Severed Hand
5. Marker In The Sand
6. Parachutes
7. Unemployable
8. Big Wave
9. Gone
10. Wasted Reprise
11. Army Reserve
12. Come Back
13. Inside Job
シングルカットされたのはWorld Wide Suicide、Life Wasted、Goneで、そこそこヒットしました。アルバムは結構売れています。グランジのような思い詰めたようなくらい感じではなく、このバンドらしい爽快なロックンロールになっています。いくつか初期の頃を思わせるような曲もありますが、暴走する事はなく、秩序は保たれており、ベテランならではの余裕も感じられます。だから重苦しくなく、最後まで飽きる事なく、疾走感を味わえます。
このアルバムからエピックソニーを離れてJ Recordsに移籍しています。新しいレーベルで、肩の荷が下りたような、新しい気持ちで制作されている事が実感出来ます。ジャンルにこだわらずにPearl Jamと言うバンドを楽しんでいるような作品です。陽気と言うのでもありませんが、全体的に楽観主義的な心のゆとりを感じさせます。悲壮感を売りにするようなバンドが多い中、こうした作品は、逆に正直な作品なのではないでしょうか。ポーズだけのダウナーな感じはもう必要ないのです。実に心地良い名盤です。
Life Wasted
VIDEO World Wide Suicide
VIDEO Comatose
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