1. Mr. Self Destruct 2. Piggy 3. Heresy 4. March Of The Pigs 5. Closer 6. Ruiner 7. The Becoming 8. I Do Not Want This 9. Big Man With A Gun 10. A Warm Place 11. Eraser 12. Reptile 13. The Downward Spiral 14. Hurt
ドラムンベースやジャングルと言う刺激的なブームが席巻する中、それらとは全く違うアプローチで刺激的なサンプリングミュージックを構築しています。テクノや現代音楽の手法を使いながらも、全く独自のスタイルは衝撃的でした。March of the Pigs、Closer、Piggy、Hurtをシングルヒットさせて、アルバムも売れています。かなり自由に創っている感じですが、リズムは結構まともなので、当時は彼らの曲をかけながらギターインプロヴィゼーションの練習をやっていました。とても練習し易いし、演奏し易いのです。
92年の作品で、EPサイズですが、Nine Inch Nailsの印象を決定づけるような強力な内容になっています。テクノ名の作品はEPでもあなどれないのです。プロデューサーはTrent ReznorとFloodで、ほとんどのパートをTrent Reznorが手がけて、他は生ドラムでMartin AtkinsとChris Vrennaが参加しているだけです。これでNine Inch NailsはTrent Reznorだけがいれば良いと言うのが認識されます。バンドではなく、プロジェクト名なのです。
1. Pinion 2. Wish 3. Last 4. Help Me I Am In Hell 5. Happiness In Slavery 6. Gave Up 7.〜97. Silent 98. Physical 99. Suck
ファーストアルバムにはあった80年代シンセポップな要素はなくあんり、完全に90年代ならではのサウンドになっています。アグレッシヴにインダストリアルしており、爆音ギターはIndustrial metalと呼ばれますが、グランジ以降の90年代サウンドがここに確立されています。Happiness in SlaveryとWishをシングルヒットさせて、アルバムとしても大ヒットさせています。無音状態の隠れトラックの後にボーナストラックが入っていますが、この隠れトラックとか、無音状態が延々続くようなCD時代の変な様式だけは馴染めません。無くて良い機能です。
演奏のテクニック的にはシンプルなのですが、凶暴なくらいカチッとリズムが揃えられた演奏はライブでは迫力がありますが、完全に打ち込みであり、ギターもサンプリングです。今ではタネもはっきり見極められますが、当時はセンセーショナルなくらいに衝撃的なサウンドでした。ドラムパターンがメタルしていますが、ビッグビートと方法は変わりません。生演奏している演奏もシンプル故にリズム感が命であり、打ち込みと共演する事によって90年代の作品はリズム感がよい作品が多くなっています。80年代のジャストなリズムの気持ち悪さとは違います。四課kリグルーヴが出来上がっています。Nine Inch Nailsの代表作となる名盤です。
Nine Inch Nailsの89年のデビューアルバムです。Nine Inch NailsとはTrent Reznorのソロプロジェクトのようなもので、他のメンバーは流動的です。分類としてはインダストリアルですが、オルタナの流れの中にも含まれ、当時のサンプリングミュージック、打ち込みによる手法を大胆に駆使した、新しい時代のインダストリアルミュージックを創りだしています。インディーズからのデビューですが、当時のテクノブームはインディーズから発掘されるミュージシャンが多かったので、最初からカリスマ的な人気を得ていきます。
1. Head Like A Hole 2. Terrible Lie 3. Down In It 4. Sanctified 5. Something I Can Never Have 6. Kinda I Want To 7. Sin 8. That's What I Get 9. The Only Time 10. Ringfinger
Down in It、Head Like a Hole、Sinがシングルヒットしています。それまでのインダストリアル作品ほどマニアックでなく、ダンスフロアでもかけられるようなポップさがあり、アグレッシヴな印象の裏に、プログレッシヴロックのような情緒的で美しい旋律をもった曲を創っていたりと、奥の深い内容になっています。それこそがNine Inch Nailsの凄いところであり、広く愛されている要因です。既に90年代のオルタナ、グランジのような曲の作り方が確立されております。末恐ろしい名盤です。