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[20120615]

GirlfriendGirlfriend
(1991/10/22)
Matthew Sweet

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91年のサードアルバムで、彼の名前を世に知らしめたブレク作品となりました。90年代は彼の時代になったのです。メジャーレーベルでは成功しなかった事によって、インディーズのZoo Entertainmentへの移籍となりましたが、インディーズになった事によって、自由度が増して、単なるポップな曲だけではないギターポップ、パワーポップな作品に仕上がりました。それが幸いして話題となり、大ヒットとなりました。

1. Divine Intervention
2. I've Been Waiting
3. Girlfriend
4. Looking At The Sun
5. Winona
6. Evangeline
7. Day For Night
8. Thought I Knew You
9. You Don't Love Me
10. I Wanted To Tell You
11. Don't Go
12. Your Sweet Voice
13. Does She Talk?
14. Holy War
15. Nothing Lasts

まず、胸キュンするようなジャケットが良いです。そしてその甘酸っぱいような青春ポップな旋律は健在ですが、演奏がパワフルになっています。オルタナ世代になった事で、80年代サウンドのようなアレンジにする事もなく、ビートルズのリボルバーのようなサウンドに仕上がっています。Lloyd ColeやRobert Quine、Richard Lloydは前作でも参加していましたが、彼らのギターをメインにしたアレンジに変わった事によって、ロックファンでも楽しめるポップソングになっているのです。

胸キュンするような歌と、時にはアグレッシヴなギターが絶妙なバランスで、これぞパワーポップの名盤と言える金字塔を打ち立てました。陰のあるオルタナ主流の90年代おいて、パワーポップは主流にはなりませんでしたが、確かなファン層を獲得して。90年代を彩りました。昔ビートルズに夢中になった大人達が、聴くものが無くなってきている中、彼らのような音楽は愛されたのです。勿論若い世代も巻き込んで、確実に一時代を築きました。永遠に聴き次がれるような美しき名盤です。

Divine Intervention

I've Been Waiting

Girlfriend
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[20120615]

EarthEarth
(1993/09/21)
Matthew Sweet

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EarthEarth
(1993/09/21)
Matthew Sweet

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89年のセカンドアルバムです。SONYからA&Mに移籍しましたが、80年代は全く売れませんでした。当時のネオアコみたいな雰囲気もあり、売れる要素はあたっぷりあるのですが、売り方がまずかったのか、話題にもなっていません。こういう曲はイギリスでは受けていましたが、アメリカではまだ機が熟していませんでした。もったいない話です。

1. Easy
2. When I Feel Again
3. Wind And The Sun
4. Children Of Time (Forever)
5. Love
6. Vertigo
7. Underground
8. The Alcohol Talking
9. Vixen
10. How Cool
11. Having A Bad Dream

売れていればアイドル並みに人気が出ているくらい青春ポップしています。しかし、売れなかったことにより、やがてオルタナ旋風の中で語られるような存在になっていきます。アレンジも曲の出来映え申し分なく、ポップだけどひねくれている訳でもなく、素直なくらいにピュアな青春ポップソングしています。これだけの才能が埋もれていく事は音楽界の損失です。

ここで終わっていたら、きっとこの才能は伝説にもなっていなかった事でしょう。しかし、彼は諦める事なく続けていた事によって、次回作から報われていきます。オルタナ旋風は派手な80年代サウンドから繊細な、こうした音楽にも目を向けるような時代を90年代に用意していたのです。売れてからの作品となんら遜色の内容ですので、このアルバムも素晴らしい名盤です。

Vertigo

The Alcohol Talking

Having A Bad Dream

[20120615]

InsideInside
(1992/06/16)
Matthew Sweet

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InsideInside
(1992/06/16)
Matthew Sweet

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90年代はパワーポップなるジャンルもにぎわっていました。その中でも第一人者だったのがこのマシュースウィートです。アメリカのシンガーソングライターとしてデビューして、このアルバムも86年の作品と、かなり早い段階から活動しているのですが、この頃はほとんど無名に近い存在でした。しかし、作品を聴けば分かる事ですが、この頃からその才能は目を見張るものがあります。

1. Quiet Her
2. Blue Fools
3. We Lose Another Day
4. Catch Your Breath
5. Half Asleep
6. This Above All
7. Save Time For Me
8. Be Herself
9. Brotherhood
10. Love I Trusted
11. Watch You Walking

いかにも80年代らしいアレンジのポップな作品ですが、曲の素晴らしさ、アレンジのセンスの良さなど、ただ者ではない感がたっぷり伺えます。ですが、何の前知識もなく聴くと、ただのソフトロックな感じの作品だと思ってしまうでしょう。当時流行っていた音楽と比べても、ヒット曲よりも優れているのは明確ですが、ヒットに結びつけるにはマネージメント不足だったのだと思います。

まだルックスも二枚目だし、売り方によっては大ヒット間違い無しの内容です。売れなかったのが不思議なくらい良い曲ばかりです。アイドルとしても売れていたと思います。しかし、実際には売れませんでした。このとき売れなかった事が、この後のパワーポップブームとなるようなマニアックなアーティストに成長させていきます。でも、どこも問題のないくらい素晴らしいアルバムです。売れていないけど名盤だと思います。

Blue Fools

Half Asleep

Save Time For Me
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[20120615]

Black & White AmericaBlack & White America
(2011/08/23)
Lenny Kravitz

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2011年の作品で、現在の最新作です。今回は基本的にソウルアルバムになっています。しかし、ロックンロールやテクノなど、あらゆる要素をちりばめて、音楽的な完成度も高めていると言う点ではMama Said 依頼の充実ぶりとなっています。実にレニーらしいところが自然でありながらも巧妙に表れています。これまでは物足りなさを感じながら新作を聴いてきましたが、これは最初の頃のような満足感が得られる作品です。

1. Black and White America
2. Come On Get It
3. In The Black
4. Liquid Jesus
5. Rock Star City Life
6. Boongie Drop
7. Stand
8. Superlove
9. Everything
10. I Can't Be Without You
11. Looking Back On Love
12. Life Ain't Ever Been Better Than It Is Now
13. The Faith Of A Child
14. Sunflower
15. Dream
16. Push

黒人と白人の社会と言うアメリカを描いているようですが、二つに分けるのはちょっと極端過ぎますが、それだけにソウルの部分を強調しています。Black and White AmericaやLiquid Jesusのようなネオアコ的なニューソウル系の曲は、これまでにないくらいアダルトな雰囲気を生み出していて、音楽的にも成長している事が分かります。そうかと思えばRock Star City Lifeのようなシンプルで隙間の多い曲を作ったりと、多彩な内容になっています。

シングルとしてはCome On Get It、Stand、Rock Star City Life、Pushがカットされヒットしてます。Jay-ZとDJ Militaryと共演しているヒップホップなスタイルを使いながらも、歌はレニーの世界になっています。これまではレトロなスタイルを再構築していましたが、このアルバムではその先に進めた懐古主義ではないロックがあります。ユーモアもあり、かなり楽しい作品であり、最後まで満足し続けられます。Mama Said以来の名盤です。まだまだ現役で先が楽しみなミュージシャンです。

Black and White America

Come On Get It

In The Black
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[20120613]

It Is Time for a Love RevolutionIt Is Time for a Love Revolution
(2008/02/05)
Lenny Kravitz

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2008年の作品で、前作同様アメリカンハードロックになっていますが、前作はキッスみたいだったのですが、今回はソリッドな演奏でモントローズみたいなハードロックになっています。ブリティッシュハードロックを真似しているアメリカのハードロックと言うところです。前作のようなほのぼのとした雰囲気ではないので、こちらの方がファンには好かれるかもしれません。

1. Love Revolution
2. Bring It On
3. Good Morning
4. Love Love Love
5. If You Want It
6. I'll Be Waiting
7. Will You Marry Me
8. I Love the Rain
9. A Long and Sad Goodbye
10. Dancin' til Dawn
11. This Moment is All There Is
12. A New Door
13. Back in Vietnam
14. I Want To Go Home

エレクトロニカな部分も抑えめで、バンドサウンドに徹しています。で、いかにもここで、こういうギターソロが欲しいと思うところで欲しい音を出してくれるので、大満足です。もったいぶらないところが彼の良いところです。ギターリフを中心とした曲作りなど、ツェッペリンを連想させますが、モントローズですね。アメリカの西海岸の匂いがぷんぷんしてきます。ポップな曲はブリットポップみたいです。

シングルではI'll Be Waiting、Love Love Love、Dancin' Til Dawnがカットされています。オルガンの使い方など、ジョンポールジョーンズしていますが、ブリティッシュロックにはなっていません。パロディーっぽいフレーズが出てきますが、アメリカの気候で録音された音だとはっきり分かります。それでも、モントローズも大好きな私としてはとても満足出来るないようです。こういうロックが増えてくると楽しいです。レトロロックかもしれませんが、ここまで徹底的にやってくれると痛快です。名盤です。

Love Revolution

Bring It On

Good Morning
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[20120613]

BaptismBaptism
(2004/04/16)
Lenny Kravitz

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2004年の作品で、エレクトロニカな要素もありますが、基本h明日とレートなロックアルバムになっています。オルタナ以降、翳りのあるロックが増えていた中、ここまでピュアなポジティヴロックを恥かしげもなくやってのけるレニーは偉い。始めて共同プロデュースにJust Blazeを起用していますが、とてもレニーらしい作品だと思います。翳りを取っ払った、これでもかと言うくらい楽天的なロックンロールが溢れています。こんなアルバムは90年代以降なかったんじゃないでしょうか。

1. MINISTER OF ROCK 'N ROLL
2. I DON'T WANT TO BE A STAR
3. LADY
4. CALLING ALL ANGELS
5. CALIFORNIA
6. SISTAMAMALOVER
7. WHERE ARE WE RUNNIN'?
8. BAPTIZED
9. FLASH
10. WHAT DID I DO WITH MY LIFE
11. STORM
12. THE OTHER SIDE
13. DESTINY

ピュアさと言う事ではジョンレノンの意思を見事に引き継いでいると思います。スタイルだけ陰のある音楽をやる風潮がある中、赤裸々なくらいにストレートなロックは心地良いです。オルタナに慣れてしまった人にとってはありがたみがないように感じるかもしれませんが、無理してダウナーな曲をやる必要もなく、楽しいロックも正統派なのです。バラードも透き通るような透明感があり、心地良く聴けます。時代に逆行しているみたいですが、それこそがレニークラビッツなのです。多数派よりも少数派の道を通りながらも、万人を楽しませる事が出来る音楽を持っているのです。

Where Are We Runnin'?、California、Storm、Calling All Angels、Ladyがシングルカットされています。この頃には過去の人扱いされていましたので、いつもと違う感じのこの作品は評判は良くありませんが、私は好きです。とことんポジティヴな曲の展開は久々なので、形だけのダークサウンドよりも力を感じますし、挑戦的でもあります。まるでキッスみたいなロックンロールもあります。この時代に真面目にこんなアルバムを作るのは見事です。名盤です。

MINISTER OF ROCK 'N ROLL

I DON'T WANT TO BE A STAR

LADY
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[20120612]

LennyLenny
(2001/09/14)
Lenny Kravitz

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2001年の作品で、久々の作品と言う事もあって、レニーの全盛期も終わったと思われていた時にリリースされていました。内容はロックアルバムです。メロディアスなロックであり、バンドスタイルというか、レニー流サザンロックみたいな感じです。サビでしっかり印象をかえるアレンジなどは70年代っぽいですし、この人の感性は基本的に変わっていないのですが、アルバムごとにカラーが違います。

1. Battlefield Of Love
2. If I Could Fall In Love
3. Yesterday Is Gone (My Dear Kay)
4. Stillness Of Heart
5. Believe In Me
6. Pay To Play
7. A Million Miles Away
8. God Save Us All
9. Dig In
10. You Were In My Heart
11. Bank Robber Man
12. Let's Get High

初期の頃の多彩な感じが無くなっているので、昔からのファンには物足りないと思います。しかし、作品としてはまとまっているので、悪くはないのでしょうが、これと言った強烈な曲がないので、平坦な感じです。打ち込みの曲もありますが、アイデアとしては弱いです。Dig In、Stillness of Heart、Believe in Me、If I Could Fall in Love、Yesterday Is Goneがシングルカットされています。私生活は充実していたようで、愛の歌が多くなっています。

レニーの創る曲は、いかにも基本的なコード進行が使われていますが、古くさく感じさせないのが面白いです。レトロロックなどと言われた事もありますが、どこか新しさを含ませているのです。黄金コード進行などを使うので、旋律は勿論素晴らしいものになります。ですが、普通は使い古されたコード進行なので、時代的には合わないはずなのですが、レニーの場合は今も通用するような作品に仕上げてくるので、そこは才能でしょうね、

Battlefield Of Love

If I Could Fall In Love

Yesterday Is Gone (My Dear Kay)
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[20120611]

55
(1998/05/11)
Lenny Kravitz

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98年のアルバムで、打ち込みアリのファンク色の強いアルバムになっています。ファンクと言っても、プリンスのようなタイプではなく、P-FUNKのような大ファンクパーティーチューンになっています。ちょうどBeckのMidnite Vulturesのようなノリになっています。リリースはこちらが早いので、Beckの方が真似した可能性がありますが、ホーンアレンジなど、良く似ています。バンド演奏も含まれているので、ロック色も強いですが、リズムはファンクに徹しています。

1. Live
2. Super Soul Fighter
3. I Belong To You
4. Black Velveteen
5. If You Can't Say No
6. Thinking Of You
7. Take Time
8. Fly Away
9. It's Your Life
10. Straight Cold Player
11. Little Girl's Eyes
12. You're My Flavor
13. Can We Find A Reason

マルチプレイヤーだったレニーにとっては、コンピューターによる制作環境は新しい可能性を見つける事が出来たと思います。コンピューターミュージックが発展して、演奏が出来ない人でも音楽が創れるような時代になりますが、この時点では、まだパソコンの性能も低いので、広まってはいません。テクノ感も強く、そこはプリンス的です。シングルとしてはIf You Can't Say No、Thinking of You、I Belong to You、Fly Away、American Woman、Black Velveteenと、沢山カットされています。

久々に楽しい作品になっていますが、これまでとは違うアプローチに、戸惑ったファンもいる事でしょう。しかし、ロックしているレニーよりファンクしているレニーの方が私はしっくりきます。イギリスのマッドチェスターとは関係ない扱いでしたが、同じ時期にリリースされているので、偶然とは思えません。アナログ感が売りだったレニーでしたが、デジタル感が加わっても違和感はありません。久々に楽しめた名盤です。

Live

Super Soul Fighter

I Belong To You
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[20120610]

CircusCircus
(1995/09/11)
Lenny Kravitz

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95年の作品で、このアルバムからマルチ演奏にこだわらなくなってきて、演奏もハードな曲が増えていきますが、これまでにあった魅力が半減しているように感じ始めます。人気は高まっていきますが、作品としては下降線をたどっているような印象を受けていきます。非常に個人的な音楽がよかったのに、バンドサウンドは売れるには良かったかもしれませんが、何かもの足りません。

1. Rock And Roll Is Dead
2. Circus
3. Beyond The 7th Sky
4. Tunnel Vision
5. Can't Get You Off My Mind
6. Magdalene
7. God Is Love
8. Thin Ice
9. Don't Go And Put A Bullet In Your Head
10. In My Life Today
11. The Resurrection

初期の頃の特色だったジョンレノンっぽい曲が、パワフルになっていき、違う感じになっているのが大きいと思います。しかも、このアルバムの制作時は私生活でも悲しい出来事があり、それが作品にも反映していて、パワフルになっている分、重苦しく感じてしまうのです。作曲の方法論は変わっていないので、アレンジの巧妙さは伝わってきますが、変な緊張感があるのです。

ロック色が強まっているので、本来は痛快に感じなければならないところですが、ポップで軽やかなセンスもエッセンスとしてあれば、もっと内容の濃いものになっていたでしょうが、期待しているものが少なくなってきて、満足しないままに終わってしまう印象です。それでも売れていれば、もっと良い作品を出してくれるだろうと思いますが、初期の頃の満足感は戻る事はありませんでした。ただ、期待が大きいと言うだけで、内容は決して悪いものではなく、良く出来ています。

Rock And Roll Is Dead

Circus

Beyond The 7th Sky
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[20120610]

Are You Gonna Go My Way?Are You Gonna Go My Way?
(1993/03/09)
Lenny Kravitz

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93年のサードアルバムで、絶対的な人気を獲得しています。プロデュースはレニー自身で、マルチに演奏している曲もあるのですが、ドラムやベース、ギターを他人に任せて、バンド演奏で録音している曲もあります。自分で演奏する事も可能だったと思いますが、マルチ演奏を徐々に少なくしていくとによって、売れていくようになるのですが、その反面、面白みは後退していく事になります。

1. Are You Gonna Go My Way
2. Believe
3. Come On And Love Me
4. Heaven Help
5. Just Be A Woman
6. Is There Any Love In Your Heart
7. Black Girl
8. My Love
9. Sugar
10. Sister
11. Eleutheria

タイトル曲のAre You Gonna Go My Wayが大ヒットします。いかにも売れるようなアメリカンハードロックですが、自分で多重録音していた手作り感がいい味を出していたのに、バンドフォーマットで、まとまった演奏をしだすと、その味わいが無くなっていきます。このアルバムでは、まっだマルチな味わいも残っているので、ここまでは面白いと思います。ですが、売れるに従って、その味わいは過去のものになっていきます。

前作があまりにも完成度が高かった為に、このアルバムはそれほど満足しなかったのですが、それでもまだ面白い感じは残っていて、それでも売れ始めていったので、なんとか許せる範囲になっています。ただ、それぞれの曲の存在感では前作には及びません。色気を出してマルチ録音をやめ始めたのが、賛否両論は結果に現れていきます。それでも人気は爆発的になっていきます。

Are You Gonna Go My Way

Believe

Come On And Love Me
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[20120610]

Mama SaidMama Said
(2012/06/18)
Lenny Kravitz

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91年のセカンドアルバムで、このアルバムから世界的にブレイクしていきます。今作もレニー自身がプロデュースして、ほとんどの演奏を彼一人でやっています。プリンスの出現から、これからはマルチミュージシャンが続出すると予言されていましたが、彼はその少ない出現者の中の一人でした。同級生だったSlashがギターで参加していたりしていますが、基本的な演奏は彼一人で演奏しています。

1. Fields Of Joy
2. Always On The Run
3. Stand By My Woman
4. It Ain't Over 'Til It's Over
5. More Than Anything In This World
6. What Goes Around Comes Around
7. The Diference Is Why
8. Stop Draggin' Around
9. Flowers For Zoe
10. Fields Of Joy (Reprise)
11. All I Ever Wanted
12. When The Morning Turns To Night
13. What The... Are We Saying?
14. Butterfly

このアルバムから、ジョンレノンっぽい曲、プリンスみたいな曲、ジミヘンみたいな曲と、はっきりとその性格性が現れています。私と彼の出会いはIt Ain't Over 'til It's OverがFENから頻繁にかかってきた事によります。ちょうどその頃、プリンスのキッスがヒットした後だっただけに、新しいプリンスの曲で、少し古くさいアナログ感を出している曲だと思っていましたが、聴くうちにプリンスではないし、誰だろうと思っていました。ストリングスアレンジなどはネオアコっぽいし、古くさい感じの音の創りも気に入りましたし、一気にレニーのファンになりました。

アルバムを買うと、ジョンレノンっぽい曲があったり、ジミヘンっぽかったりする曲があって、ジョンレノンの息子のSeanとも交遊があって、一緒にAll I Ever Wantedを作曲したりしています。What Goes Around Comes Aroundじゃカーティスメイフィールドっぽいファルセットが楽しめます。ファーストよりも明らかに曲の完成度が上がり、これから更に売れていくのですが、多彩で一番面白いかったのがこの頃なので、私にとっては彼の最高傑作はこのアルバムだと思います。ファンクソウルだけではない、ロックミュージシャンとしても認識されるようになっていきます。名盤です。

Fields Of Joy

Always On The Run

Stand By My Woman
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[20120610]

Let Love RuleLet Love Rule
(1992/12/22)
Lenny Kravitz

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レニークラビッツは89年のこのアルバムでデビューしましたが、彼も又、ロックとファンクを融合させた音楽で、プリンスの後継者的な扱いがなされていました。このファーストアルバムから自分でプロデュースしている事、ほとんどのバンドフォーマットの楽器を一人で演奏している事などがその理由ですが、それだけではない音楽性で、最初はどう捉えていいのか分からない部分もありました。

1. Sittin' On Top Of The World
2. Let Love Rule
3. Freedom Train
4. My Precious Love
5. I Build This Garden For Us
6. Fear
7. Does Anybody Out There Even Care
8. Mr. Cab Driver
9. Rosemary
10. Be
11. Blues For Sister Someone
12. Empty Hands
13. Flower Child

彼の音楽性には3種類ありまして、プリンスみたいなファンキーな曲と、ジョンレノンの初期の頃のような曲と、スリーピースフォーマットで演奏されるジミヘンみたいなハードな曲です。このアルバムではジョンレノンのような曲が多いです。フィルスペクターがプロデュースしていた頃のような音数が少なく、アナログな空間を大事にしたような録音を真似しています。ジョンレノンはソロになってからは、ソウルフルな曲も書いていたので、その辺を黒人として再構築しています。

完全な黒人ではなく、ユダヤ人の血もひいています。サックスやストリングス以外は彼が演奏していて、ドラムなどはリンゴスターやジムケルトナーみたいな雰囲気をコピーしていたりと、かなりパロディー精神に溢れていますが、曲の完成度の高さからパロディーとしては評価される事なく、黒いジョンレノンみたいな言われ方をしています。ジョンレノンファンもその辺を楽しめるし、ブラックミュージックが好きな人でも楽しめると思います。でも基本はロックな人だと思います。ファーストアルバムからこのクォリティーですから、かなり期待されたデビューでした。名盤です。

Sittin' On Top Of The World

Let Love Rule

Freedom Train
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[20120609]

Nigerian WoodNigerian Wood
(2008/09/02)
KEZIAH JONES

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2008年の作品で、現在までの最新作です。前作からは5年ぶりとなる作品で、ニューヨーク録音となっている事から、アメリカの黒人音楽との融合に挑戦した作品になっています。これまでの彼の音楽がアメリカとは関係なかったとは言いませんが、アメリカの音楽を遠い場所から受け止めながら音楽活動をしていましたので、直接ぶつかり合うのはこれが始めてになります。

1. Nigerian Wood
2. African Android
3. My Kinda Girl
4. Long Distance Love
5. Beautifulblackbutterfly
6. Pimpin'
7. Lagos vs New York
8. 1973 (Jokers Reparations)
9. Unintended Consequences
10. Blue Is the Mind
11. In Love Forever
12. My Brother

本場アメリカでは既にブルースも、ファンクも廃れて、ヒップホップじゃないと売れないような風潮になっていました。黒人も白人と対等に生活出来るようになった事は良い事ですが、それが黒人音楽を衰退させるという悲劇に発展し、今でもアメリカの音楽シーンは非常にいたたまれない状態にまで追い込まれています。そのアメリカに挑戦し、しっかり自分の音楽をぶつけているキザイアは孤高の英雄と讃えたいくらいです。ミクスチャー音楽という先入観を与えればアメリカでも売れると思いますが、純粋にブラックミュージックを求められると失敗するかもしれません。

しかし、これはまぎれもなくブラックミュージックであり、本当に黒人が自由を獲得した者が奏でられる音楽だと思います。ミュージックビジネスに縛られた黒人音楽は、いまだに奴隷なのです。この作品が黒人音楽を解放する起爆剤になってくれれば良かったのですが、既にそこまでの影響力はなかったようで、いまだにアメリカの音楽シーンは死んでいます。これまでほど泥臭くなく、都会的に洗練されたサウンドになっていますが、アメリカの音楽シーンにとっては、かなり刺激的な作品だと思います。本来の黒人音楽にあるべきエモーションに溢れています。名盤です。

Nigerian Wood

African Android

My Kinda Girl
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[20120609]

BLACK ORPHEUSBLACK ORPHEUS
(2003/04/21)
KEZIAH JONES

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ブラック・オルフェウスブラック・オルフェウス
(2003/04/16)
キザイア・ジョーンズ

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2003年の作品で、プロデューサーにはKevin Armstrongを再び起用。映画、黒いオルフェにインスパイアされて創ったアルバムです。ですから、少しブラジルっぽい感覚もあります。何よりファンク感覚が戻っているので、昔からのファンも納得の作品でしょう。ただし、ブラジルテイストも含まれた複雑な感覚のファンクであり、より進化した姿がここにはありますが、万人にアピールするにはマニアック過ぎます。

1. Afrosurrealism For The Ladies
2. Kpafuca
3. Femiliarise
4. Wet Questions
5. Neptune
6. 72 Kilos
7. All Praises
8. Beautiful Emilie
9. Sadness Is...
10. Autumn Moon
11. Black Orpheus
12. Orin O'Lomi

ブラジルの土着の音楽はボサノヴァやサンバとは違って、かなり泥臭いので、洗練されているようで土臭いキザイアらしい作品になっています。フュージョン色もある彼ですから、その混ざり具合も半端ではなく、シンプルな演奏でも、要素はかなり複雑です。ですからBGMのように聴き流せるような音楽ではありません。しっかりと向き合っていないと魂をえぐりとられるような音楽です。そういう意味では彼の最高傑作と言えるでしょう。

ブラックミュージックにおけるプログレッシヴロックとも言える内容で、アメリカの黒人ではないだけに、これだけ本能だけではない感覚の音楽が創れるのでしょう。踊れる為の音楽ファンクではない、ヒップホップのような進化とは言えない黒人音楽とは違い、黒人音楽もこれだけの進化を遂げる事が出来ると言う事を証明してみせた作品です。ただ、これが売れるかとか、受け入れられるとか言う意味ではヒップホップにはかないません。ですから進化しても、時代に淘汰されてしまった作品でもあります。この先に進む勇気があるミュージシャンは出てくるのでしょうか。音楽的には素晴らしい名盤です。

Afrosurrealism For The Ladies

Kpafuca

Femiliarise
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[20120609]

Liquid SunshineLiquid Sunshine
(1999/04/24)
Keziah Jones

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99年の作品で、これまでの特色だったファンクの部分を省いた内容になっています。ロック色が強くなったと言うより、ソウル色が強くなった感じです。プロデュースはKeziah Jones自信によるもので、アナログ度は強くなっていて、生演奏ならではの人間臭い音楽になっています。レニークラビッツの影響もあるのかもしれませんが、ファンクフォーマットではないリズムにより、より独創的な音楽になっています。

1. Hello Heavenly
2. God's Glory
3. Liquid Sunshine
4. New Brighter Day
5. Runaway
6. Don't Forget
7. Phased
8. I'm Known
9. Sunshineshapedbulletholes
10. Functional
11. Stabilah
12. Wounded Lovers Son
13. Teardrops Will Fall

ソウルミュージックとしても、かなり生々しい歌と演奏です。歌い方はプリンスみたいにファルセットがかっているので、洗練された感じですが、演奏はブラッドウルマーみたいで、そのアンバランスな感じが独創的なスタイルになっています。黒人音楽としても、それまでの既成の音楽とは違ったものであり、独特なコード構成とポップ感覚で、洗練されそうでも、こぎれいにはまとめず、かなりひっかかる音楽です。

新境地を拓いた作品であり、キザイア流のポップスなのでしょうが、レニークラビッツみたいなアナロッグ感を大事にしています。ですからしみじみした曲でも、すんなり聴き易い音楽にはなっていません。どこかざらついた感じがあり、ファンクっぽい曲も泥臭く、それでいて新しい感覚があり、キザイアジョーンズにしか創れない世界になっています。このスタイルについてくれるミュージシャンが後に続けば評価も違っていたと思いますが、続く者がいなかった事で、一時的な評価のみで終わっています。それでも誰も真似出来ない素晴らしい名盤だと思います。

Hello Heavenly

God's Glory

Liquid Sunshine
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[20120609]

African Space CraftAfrican Space Craft
(1995/03/27)
Keziah Jones

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95年のセカンドアルバムです。このアルバム辺りから知名度が上がっていきます。プロデューサーはRon Saint Germain。前作からのブルースとファンクの融合の他に、アフロリズムを取り入れて、よりフリーな楽曲になっています。フリーな感覚と言うのは、ファンク特有のワンコードで曲を創っているので、制約が少なくなっていると言う事です。コードが複雑になるほど制約が生まれるので、ワンコードの方が自由度が増すのです。

1. Million Miles From Home
2. Colourful World
3. Prodigal Funk
4. Splash
5. Dear Mr Cooper
6. African Space Craft
7. Speech
8. Cubic Space Division
9. Funk 'N' Circumstance
10. Man With The Scar
11. Never Gonna Let You Go
12. If You Know

ブルース色が強くなってくるとスリーコードになっていきます。しかし、リズムがファンキーなので、ジミヘンっぽくなるのですが、ジミヘンほどルーズではないので、独自の音楽観として聴けます。アフリカのリズムが加わった事で、前作よりもアグレッシヴです。ジェイムズブラッドウルマーが当時人気がありましたので、同じような感じでファンがついていたと思います。ファンクがなぜワンコードで創られているかと言うと、ファンクバンドはステージ上で踊りながら演奏するので、演奏ポジションが動かない方が都合が良かったのです。そしてそれは音楽的には他のポップスとは違う雰囲気を与える事になったのです。

そうなると旋律はモードスケールになるので、それは民族音楽的とも言え、そこにブルースのスリーコード感覚が加わる事で、又違う印象の曲になっています。どちらも黒人音楽という共通項目があるので違和感はありませんが、新しい感じはします。又、同じ方法をとっていたフュージョンに近い感覚もあり、アグレッシヴな感じになっているのでカッコいいです。それはロック的な感覚でもあり、当時はかなり話題になりました。ほんの短い間だけ売れていた人ですが、この頃は天才的に評価されていました。名盤です。

Million Miles From Home

Colourful World

Prodigal Funk
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[20120608]

Blufunk Is a Fact!Blufunk Is a Fact!
(1993/05/11)
Keziah Jones

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ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!ブルーファンク・イズ・ア・ファクト!
(1992/03/21)
キザイア・ジョーンズ

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Keziah Jonesは90年代初期に一時的に注目を浴びたミュージシャンで、当時はプリンスの後継者みたいな感じで期待されていましたが、プリンス自体が90年代のスタイルには合っていなかったので、Keziah Jonesも次第に話題にされなくなっていくのですが、出てきた頃は新しいファンクのイノヴェーターみたいな扱いでした。80年代からアフリカのミュージシャンが西洋文化にも出てくるようになりますが、彼はナイジェリア出身です。

1. Wisdom Behind The Smile (Ca$h)
2. Walkin' Naked Thru' A Bluebell Field
3. Rhythm Is Love
4. Runaway
5. Where Is Life
6. Funderlying Undermentals
7. Frinigro Interstellar
8. Free Your Soul
9. Curious Kinda Subconscious
10. The Waxing And The Waning
11. The Invisible Ladder
12. Pleasure Is Kisses Within

パリに出てきた彼は、アフリカ特有のリズムと西洋のファンクを融合させていきます。そして92年リリースのこのファーストアルバムのblufunkは、ブルースとファンクを融合させています。アコースティックギターで、弾き語りをするブルースマンがファンクしているような感じで、ジャズ、フュージョンの要素もあり、歌い方などはドナルドフェイゲンっぽかったりします。それは80年代のファンクとは違う形ですので、最初は話題になりました。しかし、時代はテクノの時代であり、彼のようなアナログなスタイルは次第に時代の波に消えていき、今ではあまり覚えられていないのではないでしょうか。

プロデュースはKevin Armstrongで、ブルースとファンクの融合はかなりユニークなアレンジになっています。ブルースロックでもファンキーな曲があったりしますので、それに近い格好良さがあります。そこにファルセットしたりして、ファンク特有のグルーヴもあるので、ロックとファンクを融合したプリンスの後継者のような扱いになっていました。本来なら、それは相当名誉な事ですが、90年代になるとプリンスの存在感が薄れていくので、あまりありがたい評価ではありませんでした。でも流行を気にしないなら、相当カッコいいファンクロックが聴けます。かなりの名盤です。

Wisdom Behind The Smile (Ca$h)

Walkin' Naked Thru' A Bluebell Field

Rhythm Is Love
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[20120606]

Born VillainBorn Villain
(2012/05/01)
Marilyn Manson

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2012年、今年出たばかりの作品で、現在の最新盤です。完全にalternative metal復活な内容です。しかし、ここのところの切ない感じは持続しています。プロデュースはMarilyn MansonとChris VrennaでドラムのGinger Fishが脱退しているので、ドラムは打ち込みが多いです。ボーナストラックのYou're So VainではJohnny Deppがギターとドラムで参加しています。曲もシンプル化していますので、カリスマ感は薄れてきています。

1. Hey, Cruel World
2. No Reflection
3. Pistol Whipped
4. Overneath The Path of Misery
5. Slo-Mo-Tion
6. The Gardener
7. The Flowers of Evil
8. Children of Cain
9. Disengaged
10. Lay Down Your Goddamn Arms
11. Murders Are Getting Prettier Every Day
12. Born Villain
13. Breaking The Same Old Ground
14. You're So Vain

シングルは今のところNo Reflectionだけがカットされています。売り上げは結構売れています。アルバムジャケットが象徴しているように、段々簡素化してきて、無駄が無くなったというか、シェイプアップされています。昔のグロテスク感は後退しています。というか、彼らの奇抜さには慣れてしまっているので、多少の事では驚きがありません。それでも自分達のサウンドに徹しています。

もう新しいアイデアも出なくなっているのかもしれません。デヴィッドボウイやアリスクーパーがalternative metalをやっているようなポップさがあります。それはそれで良いのですが、もっと人として駄目な感じが欲しいところですが、かなりまともになっています。アメリカが誇る筋肉少女帯でありますから、笑えるところももう少しあった方が良いと思います。それでもロックアルバムとしては上出来です。

Hey, Cruel World

No Reflection

Pistol Whipped
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[20120605]

High End of LowHigh End of Low
(2009/05/26)
Marilyn Manson

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2009年の作品で、前作での哀愁路線をバンドで演奏しているので、多少激しさが増しています。プロデュースはSean Beavan、 Marilyn Manson、Chris Vrenna、Jeordie Whiteで、哀愁がある分、曲もしっかりしたものになっていて、それは普通になっている事を意味しています。もはやインダストリアルというよりグランジに近いです。もうオルタナはみんな同じようになってしまって、レッチリとどこが違うのかと言うくらい、同じような曲創りになっています。それでもマリリンマンソンらしい個性はしっかり出ています。

1. Devour
2. Pretty as a Swastika
3. Leave a Scar
4. Four Rusted Horses
5. Arma-goddamn-motherfuckin-geddon
6. Blank and White
7. Running to the Edge of the World
8. I Want to Kill You Like They Do In the Movies
9. WOW
10. Wight Spider
11. Unkillable Monster
12. We're From America
13. I Have to Look Up Just to See Hell
14. Into the Fire
15. 15

バンド内がごたついているのか、作品をリリースする時間が長くなってきています。シングルもWe're from AmericaとArma-goddamn-motherfuckin-geddonの2曲のみがカットされました。それでもアルバムは売れています。多少グラムロックらしい感じもありますが、統一感はありません。全体的にはポップではないでしょうか。サウンドエフェクトはいつもながら過激です。それがなければただのポップスです。でもしっかりキャラクターは立てているので、そこはブレていません。

アメリカングラムロック、つまりアリスクーパーのような感じになっているとも思います。歌い方も似ていますし、アメリカでは、そんな刺激的なアーティストが少ないので、普通のTシャツを来たオルタナバンドが多い中、彼らのような刺激的なファッションを身に纏った彼らは、グロテスクでも輝いて見えている事でしょう。もう少しデジタル感が出てるとMechanical Animalsみたいにかっこ良くなっているところですが、基本的には同じような事をやろうとしていると思います。彼らも年を取ったと言う事でしょう。でも良い作品です。名盤です。

Devour

Pretty as a Swastika

Leave a Scar
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[20120604]

Eat Me, Drink MeEat Me, Drink Me
(2007/06/05)
Marilyn Manson

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2007年の作品で、前作からは4年ぶりの作品となりました。プロデュースはMarilyn MansonとTim Sköld。演奏もこの二人だけでやっています。Marilyn Mansonのソロ作品のようになっていますが、Nine Inch Neilsのようにプロジェクト化したかのようです。アルバム全体がバラード集のようなトータル作品にもなっています。インダストリアルバラードのような感じです。

1. If I Was Your Vampire
2. Putting Holes In Happiness
3. The Red Carpet Grave
4. They Said That Hell's Not Hot
5. Just A Car Crash Away
6. Heart-Shaped Glasses (When The Heart Guides The Hand)
7. Evidence
8. Are You The Rabbit?
9. Mutilation Is The Sincere Form Of Flattery
10. You And Me And The Devil Makes 3
11. Eat Me, Drink Me

アルバムごとに違うアプローチとなっているので、兄貴分のNINみたいですが、ジャケットのメイキャップもおとなしめなので、仮面を脱いだKISSみたいなものでしょうか。シングルはHeart-Shaped Glasses、You and Me and the Devil Makes 3、Putting Holes in Happinessがカットされています。そこそこ売れていますが、この切ない感じはHoly Wood依頼ですが、普通のロックバラードだったりするので、Holy Woodのような緊張感はありません。泣き節に徹しています。

激しい轟音もありますが、そこはバラードの中の盛り上がりに使われているのであって、まるでアリスクーパーのバラード曲のようです。ドラムはサンプリングの打ち込みですが、生バンドのような雰囲気を作っています。でもどこか変わっています。その変な感じがこのアルバムのカラーだと思います。新境地と言っていいのか微妙ですが、ありきたりっぽいのにこれまでなかったような音楽です。

If I Was Your Vampire

Putting Holes In Happiness

The Red Carpet Grave
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[20120603]

Golden Age of GrotesqueGolden Age of Grotesque
(2003/05/13)
Marilyn Manson

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2003年の作品で、三部作でのトータルコンセプトのようにこだわる事から解放されたのか、以前からのIndustrial metalの多様性が復活して、グロテスクだけどポップで楽しい作品になっています。プロデュースはMarilyn Manson とTim Sköldで、コミカルな雰囲気も復活しています。筋肉少女帯しています。これなら子供でも楽しめそうですが、少し危険です。

1. Theater
2. This Is the New Shit
3. mOBSCENE
4. Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag
5. Use Your Fist And Not Your Mouth
6. The Golden Age Of Grotesque
7. (s)AINT
8. Ka-Boom Ka-Boom
9. Slutgarden
10. Spade
11. Para-noir
12. The Bright Young Things
13. Better Of Two Evils
14. Vodevil
15. Obsequy (The Death Of Art)

シングルとしてはmOBSCENE、(s)AINT、This Is the New Shitがカットされてヒットしています。ポップになった事でアルバムも大ヒットしています。ヘヴィメタだけではなく、あらゆるアメリカンミュージックの要素がちりばめられいてIndustrialしているので、楽しいです。シリアスだった三部作の緊張感が亡くなっていますが、油断しているとあり地獄に引きずり込まれるような妖しさがあります。

グラムロックではありませんが、どこかにルーリードのような雰囲気を感じます。作品ごとに少しずつ毛並みが違うサウンドになっているので、そういう意味では兄貴分のNINと同じスタンスであり、こちらはお笑い担当みたいなところでしょうか。お化け屋敷に入っているのにディズニーのホーンテッドマンションみたいに感動するくらい楽しかったりします。エンターテイメントとしては一流と言えます。名盤です。

Theater

This Is the New Shit

mOBSCENE
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[20120603]

Holy Wood in the Shadow of the Valley of DeathHoly Wood in the Shadow of the Valley of Death
(2000/11/14)
Marilyn Manson

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2000年の作品で、三部作のラストを飾るアルバムです。プロデュースはMarilyn MansonとDave Sardyで、Antichrist Superstar とは違う形のヘヴィメタになっています。前作のラストソングであるComa Whiteが予告になっている通り、アコースティックな美しい演奏も含めた上でのヘヴィメタになっています。どこか切ない感じなのです。そして今回のターゲットはアメリカの象徴であるHollywoodであり、貼付けにされたAntichrist Superstarがジャケットに描かれています。

1. Godeatgod
2. Love Song
3. Fight Song
4. Disposable Teens
5. Target Audience (Narcissus Narcosis)
6. President Dead
7. In the Shadow of the Valley of Death
8. Cruci-Fiction in Space
9. Place in the Dirt
10. Nobodies
11. Death Song
12. Lamb of God
13. Born Again
14. Burning Flag
15. Coma Black: Eden Eye/The Apple of Discord
16. Valentine's Day
17. Fall of Adam
18. King Kill 33º
19. Count to 6 and Die

Disposable Teens、The Fight Song、The Nobodiesがシングルカットされてヒットしていますが、前作ほど売れていませんが、人気は更に高まります。Industrial metalの特徴としてはギターソロは省略されている事が多く、ギターテクニックよりもリズム感が重要になってきます。ギターカッティングを強調して、単弦で弾かれるギターは珍しいのです。ですから本来のヘヴィメタとは違う印象になります。しかし、今回は激しいだけのメタルではなく、悲哀に満ちた切なさを随所に取り入れているので、多少ヘヴィメタっぽさが強く出ています。

実際Marilyn Mansonをコピーするのは難しくないと思います。大事なのはキャラクターになりきれるかどうかだと思います。彼らは彼ら自身が創り上げたキャラクターを徹底的に演じる事により、その存在意義を強調しており、それが受けているので売れているのであり、ヘタすればそっぽ向かれるような醜い格好をしているにもかかわらず、ホラー映画のキャラクターのような人気を得ているのです。音楽的には新しいものはなく、テクニックも普通ですが、表現者としては一流なのだと思います。そういう意味も込めて名盤です。

Godeatgod

Love Song

Fight Song
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[20120603]

Mechanical Animals (Clean Cover)Mechanical Animals (Clean Cover)
(1998/09/15)
Marilyn Manson

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98年の作品で、三部作の中間にあたります。ここではTrent Reznorと距離を置いてMichael Beinhorn、Marilyn Manson、Sean Beavanの三人でプロデュースしています。内容はグラムロックであり、デヴィッドボウイの影響が色濃く、ジャケットのような擬人化したキャラクターを演じると言う事でもボウイを手本としています。これもロックオペラなトータルアルバムであり、彼らの特色の一つでもあった打ち込みなどのデジタルサウンドを強調した近未来グラムロックになっています。

1. Great Big White World
2. The Dope Show
3. Mechanical Animals
4. Rock Is Dead
5. Disassociative
6. The Speed Of Pain
7. Posthuman
8. I Want To Disappear
9. I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me)
10. New Model No. 15
11. User Friendly
12. Fundamentally Loathsome
13. The Last Day On Earth
14. Coma White

グラムロック好きの私としては一番好きなアルバムです。これまでのグロテスクキャラクターがエロティックな色気として表現されており、淫美ブログにはふさわしい作品となっています。PVも一転してグラマラスなファッションで登場するなど徹底しています。The Dope Show、I Don't Like the Drugs、Rock Is Dead、Coma Whiteがシンルカットされヒット、アルバムも前作以上に売れました。この中性的なキャラクターが人気に更に火をつけたと言っていいでしょう。

前作のラスト曲Man That You Fearが実はグラム調であり、このアルバムの予告になっている事は公表されていませんが、明らかだと思います。このアルバムのラスト曲Coma Whiteもアコースティックな始まりですが、次回作のヘヴィメタ作品の予告になっています。そうして三部作は繋がっていくのです。このアルバムのようにグラムロックを続けていたら大好きなバンドになっていたに違いないのですが、彼らはヘヴィメタへの道を突き進んでいきますので、このアルバムは結果異色作品になってしまいました。一番カッコいいし色気があるのに、彼らの良さを発揮出来る分野だと思うのですが、もったいない話です。私個人としては彼らの最高傑作はこのアルバムであり、一番好きだし、最高の名盤だと思います。グラムロックリバイバルの前だっただけに期待していましたし、その後少しばかりグラムロックが見直されるきっかけになってくれたと思っています。

Great Big White World

The Dope Show

Mechanical Animals
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[20120603]

Antichrist SuperstarAntichrist Superstar
(1996/10/08)
Marilyn Manson

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96年の作品で、彼らの特色の一つであるヘヴィメタに特化したアルバムです。Jesus Christ Superstarを文字ってAntichrist と宣言している作品で、本来ならキリスト社会から袋だたきに遭うようなタイトルなのですが、それほど問題にはなりませんでした。実際にキリスト批判をしたとして、ジョンレノンやセックスピストルズが総スカンを食らった過去がありましたが、犯罪者キャラクターの彼らは許されたみたいです。

1. Irresponsible Hate Anthem
2. The Beautiful People
3. Dried Up, Tied And Dead To The World
4. Tourniquet
5. Little Horn
6. Cryptorchid
7. Deformography
8. Wormboy
9. Mister Superstar
10. Angel With The Scabbed Wings
11. Kinderfeld
12. Antichrist Superstar
13. 1996
14. Minute Of Decay
15. The Reflecting God
16. Man That You Fear
17. Silent

プロデュースはTrent Reznor、Dave Ogilvie、Marilyn Manson、Sean Beavanの四人で、The Beautiful PeopleとTourniquet、Antichrist Superstar、Man That You Fearがシングルヒットして、アルバムも大ヒットとなりました。ここから本格的に世界的にブレイクする事となります。ヘヴィメタというよりIndustrial metalなので、それほど重苦しくありませんが、テーマがテーマだけに相当強烈な内容になっています。ヘヴィメタ感が強調された事によって、なおさら筋肉少女帯とダブってきます。

ギターリフを使った旋律などで、曲的にはポップに感じる部分もあり、どこか冗談な感じもありますが、映像も含めてかなりシリアスな内容です。ここまで徹底した事により、より彼らのキャラクターが鮮明になり、絶大な人気を獲得していきます。ロックオペラ的なトータルアルバムであり、これは三部作としてこれから続いていきます。Nine Inch Nailsよりもドラマ性があるので、グロテスクでも親しみ易さがあるのです。エンターテイメントとしても申し分なく名盤です。

Irresponsible Hate Anthem

The Beautiful People

Dried Up, Tied And Dead To The World
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[20120602]

Smells Like ChildrenSmells Like Children
(1995/10/24)
Marilyn Manson

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95年の作品で、日本ではこのアルバムからリリースされるようになりました。プロデュースはファーストと同じくTrent ReznorとMarilyn Mansonで、ファーストではバンドサウンドを基本としていましたが、このアルバムではサンプリングや打ち込みも無差別に使って、よりカルトなイメージを増幅させています。これでナインインチネイルズと同じくIndustrial metalなバンドとしての認識がされていきます。

1. The Hands Of Small Children
2. Diary Of A Dope Fiend
3. Shitty Chicken Gang Bang
4. Kiddie Grinder (Remix)
5. Sympathy For The Parents
6. Sweet Dreams (Are Made Of This)
7. Everlasting Cocksucker (Remix)
8.Fuck Frankie
9. I Put A Spell On You
10. May Cause Discoloration Of The Urine Or Feces
11. Scales, Guns And Peanut Butter
12. Dance Of The Dope Hats (Remix)
13. White Trash (Remixed By Tony F. Wiggins)
14. Dancing With The One-Legged...
15. Rock 'N' Roll Nigger
16. Bonus Track 1

曲間に短いインストの曲をはさんで、トータルアルバムのような雰囲気をもたらしています。EurythmicsのSweet Dreamsをカバーしてヒットさせています。これで一気に知名度が上がりました。PVも恐いもの見たさな心理を駆り立てて全米で注目されるようになり、やがて世界へと飛び火していきます。まだヘヴィメタになりきっていないので、ヘヴィメタとエレクトロニカへの両方への道を示していて、この二面性が最初の売りになっていきます。

メーキャップも奇抜になり、90年代のキッスみたいな存在になっていきます。コミックバンド的なノリもあって、それは日本の筋肉少女帯のようなイメージでもあります。ファンも同じようにゴスロリ系が多いので、共通点があると思います。ファッション的なイメージとサウンドがマッチして、彼らの奇妙な世界観は意外にも一般家庭にまで広がっていきます。ホラー映画を見るような感覚なのかも知れません。本当のブレイク寸前の作品ですが、それだけに面白いので名盤と呼びます。

The Hands Of Small Children

Diary Of A Dope Fiend

Shitty Chicken Gang Bang
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[20120602]

Portrait of an American FamilyPortrait of an American Family
(1994/07/19)
Marilyn Manson

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Trent Reznorの弟分として94年にリリースされたMarilyn Mansonのファーストアルバムです。Industrial metal一派と言う事で、新しいタイプのロックバンドとして注目を集めました。当時はまだメーキャップは控えめでしたが、後にファッションも過激になり、ゴスなどのファッションブームの起爆剤となりました。プロデュースはTrent Reznorとバンドとの共作になっています。

1. Prelude (The Family Trip)
2. Cake And Sodomy
3. Lunchbox
4. Organ Grinder
5. Cyclops
6. Dope Hat
7. Get Your Gunn
8. Wrapped In Plastic
9. Dogma
10. Sweet Tooth
11. Snake Eyes And Sissies
12. My Monkey
13. Misery Machine

メンバーは全員が芸名で、犯罪者や有名人の名前をミックスする事が決まりとなっています。ボーカルがMarilyn Manson、ギターがDaisy Berkowitz、キーボードのMadonna Wayne Gacy、ドラムのSara Lee Lucas、ベースはGidget GeinとTwiggy Ramirezでスタートしています。シングルはGet Your GunnとLunchboxがまずまずのヒットとなり、アルバムもブレイク前ですが売れています。後にジュダスプリーストのようなヘヴィメタサウンドがお決まりになりますが、ここではIndustrial metal的であり、キャラクター創りも含めてユーモラスな演奏になっています。

アメリカの一般家庭を皮肉を込めて描いた内容で、グロテスクな存在としてアピールしていたので、男性ファンが多いのかと思いきや、意外と女性ファンが多いのでびっくりしました。グロテスクなもの、メーキャップやファッションが意外や女性に受けていたのです。時代は変わったものだと思っていたら、ゴスロリなどと言うファッションが流行りだして、そんなカッコしているのはかわいくない娘ばかりだと思っていたら、最近ではかわいい子も増えてきて、そうなるとそういうファッションも悪くないと思ってしまうので、男も身勝手だと思うこの頃であります。ヘヴィメタではないMarilyn Mansonの方が聴き易いので、このアルバムは結構おすすめです。名盤です。

Prelude (The Family Trip)

Cake And Sodomy

Lunchbox
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[20120602]

facebookに登録しました。
やり方がいまいち分かりませんが、
他のサイトとのハブ的な役割をしてもらいたいと思っています。
よかったらご訪問下さい。

これからやり方を覚えて、内容を充実させていこうと思います。
何かアドバイスをいただけると嬉しいです。

いいねが増えるといいらしいです。

Samarqand

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[20120602]

The SlipThe Slip
(2008/07/22)
Nine Inch Nails

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これも2008年の作品で、Ghostsから間髪入れずに発表されました。しかも、今回は無料ダウンロードだッたのですが、CD化ではDVDが付属されてリリースされました。今回もプロデュースはTrent Reznor、Atticus Ross、Alan Moulderの三人で、今回は歌ものです。おそらく同時に制作されていたのでしょうが、かなり過激なサウンドになっています。これが現在までの最新盤になっています。

ディスク:1
1. 999,999
2. 1,000,000
3. Letting You
4. Discipline
5. Echoplex
6. Head Down
7. Lights In The Sky
8. Corona Radiata
9. The Four of Us Are Dying
10. Demon Seed
ディスク:2
1. 1,000,000
2. Letting You
3. Discipline
4. Echoplex
5. Head Down

いつも以上にコンプでつぶされたボーカルは、最近では珍しいくらいに過激です。これが新鮮だったのは90年代であり、最近もやっている人は少ないのですが、古くさく感じさせないのがTrent Reznorの真骨頂です。Disciplineが先行シングルでしたが、キングクリムゾンと同じタイトルというのも趣向が分かります。その他にEchoplexもシングルカットされています。方法論はいつもと変わりませんが、音源はいつも新鮮に聴こえるところが凄いところです。

もはや流行遅れのようなスタイルですが、ここまで創り込まれると又この世界に入りたくなってくるのも不思議です。まだまだ有効なスタイルなのに、新鮮さを失ったミュージシャンが増えてきているのでしょう。新しいスタイルが生まれてこない昨今。この道を突き進まないと未来もないのかもしれません。既存の音楽ばかりで、前に進まないロックシーンにおいて、病的にでも突き抜けた存在が必要なのです。新しい感性が育たない現状、まだまだ、Nine Inch Nailsは活きがいいです。名盤です。

999,999

1,000,000

Letting You
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[20120602]

Ghosts I-IVGhosts I-IV
(2008/04/16)
Nine Inch Nails

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2008年の作品で、当初はダウンロード提供していた作品がCD化されてCD2枚組となっております。初のアンビエント作品であり、全曲インストと言うのも始めてです。アンビエント作品としては、これまでもピアノを使った曲が多くありましたが、今回はそれだけではなく、ギターなどの激しいサウンドも絡めての作品になっています。ですから、歌がないと言うだけで、いつもの作品で、音響派な作品に鳴っているだけだと思えば、ファンの人も親しめると思います。

ディスク:1
1. 1 Ghosts I
2. 2 Ghosts I
3. 3 Ghosts I
4. 4 Ghosts I
5. 5 Ghosts I
6. 6 Ghosts I
7. 7 Ghosts I
8. 8 Ghosts I
9. 9 Ghosts I
10. 10 Ghosts II
11. 11 Ghosts II
12. 12 Ghosts II
13. 13 Ghosts II
14. 14 Ghosts II
15. 15 Ghosts II
16. 16 Ghosts II
17. 17 Ghosts II
18. 18 Ghosts II
ディスク:2
1. 19 Ghosts III
2. 20 Ghosts III
3. 21 Ghosts III
4. 22 Ghosts III
5. 23 Ghosts III
6. 24 Ghosts III
7. 25 Ghosts III
8. 26 Ghosts III
9. 27 Ghosts III
10. 28 Ghosts IV
11. 29 Ghosts IV
12. 30 Ghosts IV
13. 31 Ghosts IV
14. 32 Ghosts IV
15. 33 Ghosts IV
16. 34 Ghosts IV
17. 35 Ghosts IV
18. 36 Ghosts IV

一般的なアンビエント作品のように、環境音楽のような淡々としただけの内容ではなく、抑揚があるので、全体通して聴いても苦痛ではありません。プロデュースはTrent Reznor、Atticus Ross、Alan Moulderの三人で、Ghostsという曲が大きく分けて4つのパートになっていますが、それをさらに9曲に分類しています。アンビエント組曲のようになっていますが、全く違う曲が36曲あると思ってもかまいません。かなり場面展開があるので、聴いていて開きません。

彼らの曲で過激な曲よりもアンビエントな曲の方が好きだった私にとっては、一番落ち着く内容になっています。一般的なアンビエント作品はパッドサウンドのオンパレードですが、この作品ではパッドサウンドの方が少ないくらいで、普通に彼ららしい音楽が使われています。Adrian Belewも参加している事から、キングクリムゾン的なサウンドもあり、プログレファンも多いに喜べる内容になっています。歌がない分威厳も感じられる名盤です。

Ghosts I - 1

Ghosts I - 2

Ghosts I - 3
⇒ 続きを読む

[20120602]

Year ZeroYear Zero
(2007/04/17)
Nine Inch Nails

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2007年の作品で、プロデュースはTrent ReznorとAtticus Ross。前作ではバンドサウンドを基本としていましたが、今作ではバンドサウンドにはこだわっておりません。ですから、骨組みとなるバンドサウンドとエレクトロニクスサウンドがバランスよく混じり合っています。基本的な部分では変わっていないので、いつものナインインチネイルズであり、スペックも初期の頃から低下する事なく維持されています。時代が変わっているので、それは進化とも言えます。

1. Hyperpower
2. The Beginning Of The End
3. Survivalism
4. The Good Soldier
5. Vessel
6. Me, I'm Not
7. Capital G
8. My Violent Heart
9. The Warning
10. God Given
11. Meet You Master
12. The Greater Good
13. The Great Destroyer
14. Another Version Of The Truth
15. In This Twilight
16. Zero-Sum

同時代に出てきたアーティストが落ち着きに入ってしまった頃でもあり、変わらぬ刺激的なサウンド提供し続ける彼らは貴重であり、シングルのSurvivalismもCapital Gもアルバムも、これまで以上に売れています。サンプリング音をアグレッシヴにトリートメントするミュージシャンが減ってきた時期でもあり、初期の頃の衝撃を変わらないくらい新鮮なエフェクトは衰えていません。マイペースでも孤高であるが故のなせる技です。

彼らが創りだすサウンプリング音は、昔から呼吸しているような空気感があって、すぐ真横で鳴っているような錯覚に鳴る事があります。フィルタリングモジュールの速度調整が本能的だからだと思います。打ち込みなのに生理的なサイクルにしっくりくるのです。こういうところはセンスであり、そのセンスを発展させるだけのアイデアは枯渇していません。名盤です。

Hyperpower! / The Beginning Of The End

Survivalism

The Good Soldier
⇒ 続きを読む

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