2003年の作品で、三部作でのトータルコンセプトのようにこだわる事から解放されたのか、以前からのIndustrial metalの多様性が復活して、グロテスクだけどポップで楽しい作品になっています。プロデュースはMarilyn Manson とTim Sköldで、コミカルな雰囲気も復活しています。筋肉少女帯しています。これなら子供でも楽しめそうですが、少し危険です。
1. Theater 2. This Is the New Shit 3. mOBSCENE 4. Doll-Dagga Buzz-Buzz Ziggety-Zag 5. Use Your Fist And Not Your Mouth 6. The Golden Age Of Grotesque 7. (s)AINT 8. Ka-Boom Ka-Boom 9. Slutgarden 10. Spade 11. Para-noir 12. The Bright Young Things 13. Better Of Two Evils 14. Vodevil 15. Obsequy (The Death Of Art)
シングルとしてはmOBSCENE、(s)AINT、This Is the New Shitがカットされてヒットしています。ポップになった事でアルバムも大ヒットしています。ヘヴィメタだけではなく、あらゆるアメリカンミュージックの要素がちりばめられいてIndustrialしているので、楽しいです。シリアスだった三部作の緊張感が亡くなっていますが、油断しているとあり地獄に引きずり込まれるような妖しさがあります。
1. Godeatgod 2. Love Song 3. Fight Song 4. Disposable Teens 5. Target Audience (Narcissus Narcosis) 6. President Dead 7. In the Shadow of the Valley of Death 8. Cruci-Fiction in Space 9. Place in the Dirt 10. Nobodies 11. Death Song 12. Lamb of God 13. Born Again 14. Burning Flag 15. Coma Black: Eden Eye/The Apple of Discord 16. Valentine's Day 17. Fall of Adam 18. King Kill 33º 19. Count to 6 and Die
1. Great Big White World 2. The Dope Show 3. Mechanical Animals 4. Rock Is Dead 5. Disassociative 6. The Speed Of Pain 7. Posthuman 8. I Want To Disappear 9. I Don't Like The Drugs (But The Drugs Like Me) 10. New Model No. 15 11. User Friendly 12. Fundamentally Loathsome 13. The Last Day On Earth 14. Coma White
グラムロック好きの私としては一番好きなアルバムです。これまでのグロテスクキャラクターがエロティックな色気として表現されており、淫美ブログにはふさわしい作品となっています。PVも一転してグラマラスなファッションで登場するなど徹底しています。The Dope Show、I Don't Like the Drugs、Rock Is Dead、Coma Whiteがシンルカットされヒット、アルバムも前作以上に売れました。この中性的なキャラクターが人気に更に火をつけたと言っていいでしょう。
前作のラスト曲Man That You Fearが実はグラム調であり、このアルバムの予告になっている事は公表されていませんが、明らかだと思います。このアルバムのラスト曲Coma Whiteもアコースティックな始まりですが、次回作のヘヴィメタ作品の予告になっています。そうして三部作は繋がっていくのです。このアルバムのようにグラムロックを続けていたら大好きなバンドになっていたに違いないのですが、彼らはヘヴィメタへの道を突き進んでいきますので、このアルバムは結果異色作品になってしまいました。一番カッコいいし色気があるのに、彼らの良さを発揮出来る分野だと思うのですが、もったいない話です。私個人としては彼らの最高傑作はこのアルバムであり、一番好きだし、最高の名盤だと思います。グラムロックリバイバルの前だっただけに期待していましたし、その後少しばかりグラムロックが見直されるきっかけになってくれたと思っています。
1. Irresponsible Hate Anthem 2. The Beautiful People 3. Dried Up, Tied And Dead To The World 4. Tourniquet 5. Little Horn 6. Cryptorchid 7. Deformography 8. Wormboy 9. Mister Superstar 10. Angel With The Scabbed Wings 11. Kinderfeld 12. Antichrist Superstar 13. 1996 14. Minute Of Decay 15. The Reflecting God 16. Man That You Fear 17. Silent
プロデュースはTrent Reznor、Dave Ogilvie、Marilyn Manson、Sean Beavanの四人で、The Beautiful PeopleとTourniquet、Antichrist Superstar、Man That You Fearがシングルヒットして、アルバムも大ヒットとなりました。ここから本格的に世界的にブレイクする事となります。ヘヴィメタというよりIndustrial metalなので、それほど重苦しくありませんが、テーマがテーマだけに相当強烈な内容になっています。ヘヴィメタ感が強調された事によって、なおさら筋肉少女帯とダブってきます。
ギターリフを使った旋律などで、曲的にはポップに感じる部分もあり、どこか冗談な感じもありますが、映像も含めてかなりシリアスな内容です。ここまで徹底した事により、より彼らのキャラクターが鮮明になり、絶大な人気を獲得していきます。ロックオペラ的なトータルアルバムであり、これは三部作としてこれから続いていきます。Nine Inch Nailsよりもドラマ性があるので、グロテスクでも親しみ易さがあるのです。エンターテイメントとしても申し分なく名盤です。