今度はAtlanticに残した2枚のアルバムのカップリング盤です。65年のAnd Then Againと66年のMidnight Walkになります。この頃のジャズメンは契約が短いのか、すぐ新しいレーベルに移って作品を出しています。ビッグネームでない限り、契約更新がが短いのでしょう。又、提示される金額が気に食わないとかあるのかもしれません。それでも集まるメンバーは仲間内であり、音楽的にもそんなに変化はありません。
1. Azan 2. All Deliberate Speed 3. Elvin Elpus 4. Soon After 5. Forever Summer 6. Len Sirrah 7. And Then Again 8. Midnight Walk 9. Lycra Too? 10. Tintiyana 11. H.M. On F.M. 12. Cross Purpose 13. All Of Us 14. The Juggler
And Then AgainはMelba Listonのアレンジ、指揮による演奏を収めたもので、Melba Liston自身は演奏していませんが、メンバーはコルネットのThad Jones、トロンボーンのJ.J. Johnson、テナーサックスとフルートのFrank Wess、バリトンサックスのCharles Davis、ピアノはDon FriedmanとHank Jonesで、ベースはPaul ChambersとArt Davisです。Melba Listonは3管アンサンブルによるハードバップを構築しており、秩序のある統率されたハードバップといった面持ちです。レーベルが変わればプロデューサーも代わりNesuhi Ertegunになっています。
Impulseレーベルに吹き込んだ2枚のアルバムのカップリング盤です。63年のIllumination!、65年のDear John C.で、どちらもBob Thieleがプロデュースしています。どちらも落ち着いたアダルトな雰囲気の中、ソロバトルを繰り広げる熱い演奏が詰まっています。時代はマイルスが提唱するモードジャズが主流であり、ソロもコードに左右されないモード演奏により、より高度な演奏で、少し頭でっかちなジャズになっていましたので、このアルバムのような熱い演奏は逆にモダンジャズファンには受け止め易かったかもしれません。
1. Nuttin' Out Jones 2. Oriental Flower 3. Half And Half 4. Aborigine Dance In Scotland 5. Gettin' On Way 6. Just Us Blues
7. Dear John C. 8. Smoke Rings 9. Love Bird 10. Feeling Good 11. Anthropology 12. This Love Of Mine 13. Fantazm 14. Ballade 15. Everything Happens To Me