2005年の作品で、アフリカのミュージシャンFoday Musa Susoとのデュエット作品です。Kindred Rhythmというレーベルからリリースされています。Jack Dejohnetteによる打楽器とFoday Musa Susoはアフリカの民族楽器Koraという弦楽器を演奏しています。ワールドミュージックを更に本格的に押し進めたアルバムになっています。
1. Ocean Wave 2. Ancient Techno 3. Rose Garden 4. Worldwide Funk 5. Kaira 6. Mountain Love Dance 7. Party 8. Voice of the Kudrus 9. Sunjatta Keita
97年のECM作品です。よりスピリチュアルな精神での表現を求めながら、あくまでもジャズというフィールドで表現してみせた作品です。メンバーはピアノのMichael Cain、ベースとギターのJerome Harris、パーカッションのDon Aliasです。カルテット形式で、より高度な表現で演奏されています。これまでも演奏されてきたPriestesses of the MistやJack Inを、このメンバーで新たな解釈で演奏しています。
1. Welcome Blessing 2. Free Above Sea 3. Priestesses Of The Mist 4. Jack In 5. From The Heart/C.M.A.
1. Numoessence 2. Elmer Wudd? 3. Then There Was Light 4. You Can Get There 5. Inside The Kaleidoscope 6. Ha Chik Kan 7. Seventh D 8. Rituals Of Spring 9. Liquid Over Tones 10. Speaking In Tongues 11. Summertime 12. Memories Of Sedona
イギリスの国旗を形どった会場。前半ではロンドンの街を歌った曲が続きます。MadnessのOur House、Pet Shop BoysのWest End Girls、KinksのRay DaviesによるWaterloo Sunset。Kinksはイギリスでは国民的なバンドなので、日本とは温度差がありますが、改めてWaterloo Sunsetがどれほど美しい曲か伝わってきました。
選手達が入場してからの後半戦では更にロックショーが続きます。Pink FloydのWish You Were HereではNick Masonだけの参加でしたが、綱渡りのパフォーマンスが最後に炎のアルバムジャケットみたいになって終わりました。QueenはBrian MayとRoger TaylorだけですがFreddie Mercuryは映像で登場します。Brian MayのハンドメイドギターによるBrighton Rockのギターソロから始まり、We Will Rock Youにつながっていきます。Annie Lennoxも素晴らしい歌を披露しました。
1. Fifth World Anthem 2. Dohiyi Circle, No 1 3. Miles 4. Two Guitar Chant/Dohiyi 5. Deception Blues 6. Witchi-Tai-To 7. Darkness to Light 8. Dohiyi Circle, No 1 9. Aboriginal Dream Time
いきなりタイトル曲のFifth World Anthemでは2本のディストーションギターが炸裂して、まるでヘヴィメタみたいなドラムワークで始まります。全体的にはアフリカンがテーマになっているようで、アフリカンコーラスなど、80年代に流行ったワールドミュージック系のサウンドになっています。ドラムやパーカッションを強化していますが、Jack DeJohnette自身もシンセやキーボードの他にパーカッション、そして今回の要になっているようなCeremonial drumを演奏しています。
1. It's Time to Wake Up and Dream 2. Blue 3. Where or Wayne 4. Priestesses of the Mist 5. Earth Walk 6. On Golden Beams 7. One on One 8. Lydia 9. Monk's Plumb 10. It's Time to Wake Up and Dream
サウンド的にはPat Metheny達との共演により、フュージョンよりになっていますが、以前からやっているブラジリアンテイストも絡めているので、独特の、民族音楽的な雰囲気があります。Where or WayneやLydiaのように、以前も演奏していた曲を新しいメンバーで試すという事をよくやります。メンバーが違うだけで、これだけ曲の雰囲気が違ってくるというのを伝えようとしています。
80年代のジャズのあり方、フュージョンとは違うあり方というのが彼らのテーマだと思います。今回のレーベルはMCAですが、ECMシリーズのような美しいSilver Hollowもあります。今回はブラジルテイストが沢山入っています。3rd World Anthemは以前も演奏していたナンバーですが、このメンバーで演奏すると、結構印象が違っています。
Time After Timeはマイルスもカバーしているシンディーローパーの曲のカバーで、ジャズだけにこだわらず、コンテンポラリーなミュージシャンとして、普段の活動では出来ない事をソロリーダー作品では楽しんでいます。完全にフュージョンしないところで、現代的なジャズのあり方というのを模索しているようにも感じます。ピアニストとしては他に素晴らしいピアニストがいますので、わざわざ彼のプレイを楽しむ必要も無いのですが、ドラマーが弾くピアノという事で、素直に楽しめればと思います。
Tin Pan Alleyをもじったタイトルからも分かるように、作曲と言う作業に重きを置いています。その緻密に作曲された曲を巧みな演奏で表現するので、その完成度は更に高まります。ロックだと、演奏力があっても作曲能力が無い、作曲能力があっても演奏力が無いというパターンになるのですが、そのどちらも持ち合わせた恵まれた才能の固まりのようなグループなのです。
1. One For Eric 2. Zoot Suite 3. Central Park West 4. India 5. Journey To The Twin Planet
Central Park WestとIndiaはJohn Coltraneのカバーですが、それ以外はJack DeJohnetteによるオリジナル曲です。当時はウェザーリポートが頂点にいましたが、ウェザーもモダンジャズをフュージョンに取り入れるなどしていましたので、その影響があるような曲が多いです。全体的にスウィングしています。かといって、モダンジャズに回帰しているかと言うと、微妙に違っていて、フュージョン以降のポップな感覚でアレンジされているので、やはりフュージョン作品として聴いてしまいます。
1. Sorcery No. 1 2. The Right Time 3. The Rock Thing 4. The Reverend King Suite: Reverend King/Obstructions/The Fatal Shot/Mourning/Unrest/New Spirits on the Horizon 5. Four Levels Of Joy 6. Epilog
幻想的なフュージョンから、ロック色の強い曲、言葉のフレージングを集めた、まるでサンプリングのような曲、ラウンジポップのような曲など、多彩な音楽性が溢れる作品になっています。The Reverend King Suiteはジョンコルトレーンの曲にインスパイアされて創った組曲形式の曲です。この時期のフュージョン作品は、後のブレイクビーツ時代になるとレアグルーヴとして注目を集めますが、このアルバムもレアグルーヴが満載です。
1. Equipoise 2. The Major General 3. Miles' Mode 4. Requiem Number 1 5. Mirror Image 6. Papa-Daddy And Me 7. Brown, Warm And Wintry 8. Requiem Number 2
Jack DeJohnetteは勿論ドラムを叩くのですが、melodicaも吹いており、その時はRoy Haynesにドラムを任せています。自分のリーダー作で他人にドラムを任せると言うのもユニークです。それだけ音楽的志向が強いミュージシャンなのです。内容はジャズロックの初期の頃のような混沌として和音を響かせるものですが、melodicaの素直な旋律がポップな雰囲気を生み出しています。隠れたジャズロックの名盤です。
1. Statements 2. Let's Cool One 3. Brushes and Brass 4. Simple Waltz 5. I Remember Clifford 6. Lil Max 7. But Beautiful 8. The Profit 9. When I Fall In Love 10. For Dancers Only 11. Makin' Whoopee 12. To Basie With Love 13. The Nearness Of You
ディスク:1 1. In The Beginning (Part 1) 2. In The Beginning (Part II) 3. The Arrival 4. Versailles 5. Place De La Concorde 6. Georges Cinq 7. Stuttin' On The Champs 8. Brother K/South Africa Goddamn 9. Salt Peanuts 10. Word 11. Fountain Blues 12. Bastille Day 13. The Underground 14. The Antilles 15. 'Round Midnight 16. Messin' Around 17. Metamorphosis ディスク:2 1. Just Dreaming 2. Nairobi 3. Allen's Alley 4. The Theme 5. The Smoke That Thunders 6. Oo Pa Pa Da 7. Ineterview
Max Roachも思いっきりビバップ出来る喜びに溢れた演奏を展開しています。生きる伝説の二人の共演は、おそらく初めて聴いた人も魅了するだけのパワーに溢れています。これぞ本当のビバップ、ビバップはこうやって演奏するんだよ、と言わんばかりの老練なテクニックのぶつかり合いです。年老いても、これだけのエネルギーに満ちあふれる演奏が出来るなんて、本当に音楽は素晴らしいものだと納得させられる作品です。