

84年の作品で、イタリアレコーディング作品です。今回のメンバーはトランペット、フリューゲルホーンのCecil Bridgewater、テナーサックスのOdean Pope、Tyrone Brownはエレキベースを弾いています。曲はScott Free 1曲で、アナログ盤のA面、B面に分かれていたので、二つに分けられています。エレキベースを使いながらも、ハードバップしていると言う、この時のこだわりが詰まった作品です。
1. Scott Free-part I
2. Scott Free-part II
普通のビバップと違うのは、ベースがウッドベースではなく、エレキベースと言う事で、印象が大分違いますが、プレイスタイルは普通にモダン
ジャズしています。所謂ランニングベースと言うやつですが、エレキベースで演奏すると、どうしてもジャコのようなアグレッシブな雰囲気になります。フレットレスではないので、音色は違いますが、印象は似ています。
フュージョンはやらなくても、エレキベースだけは気に入っていたみたいで、そこから生まれる雰囲気は、曲に大きく影響していると思います。ドラムの印象も変わってくるのです。いや、ニュアンス的に、大分変えているのではないでしょうか。そこが、単なる懐古主義としてビバップしているのではなく、あくまでも前向きにビバップしているような姿勢として伝わってきます。
Drum Solo