84年の作品で、弦楽器での
ジャズを追求するようになっています。Max Roachのドラム以外は全て室内楽であり、バイオリンがGuillermo FigueroaとDonald Bauch、ヴィオラがLouise Schulman、チェロがChristopher Finckelだけでの演奏です。管楽器が全く入っていないカルテットと言うのは、かなり珍しい構成になっています。
1. Survivors
2. The Third Eye
3. Billy The Kid
4. JasMe
5. The Drum Also Waltzes
6. Sassy Maz (Self Portrait)
7. The Smoke That Thunders
ほぼMax Roachのドラムソロに対して弦楽器が絡んでくると言う内容で、The Drum Also Waltzesでのドラムソロを発展させたようなドラムが続きます。あくまでも主役はMax Roachのドラムであり、それだけでは作品としてもたないので、弦楽器を付け加える事で、これまでになかったスタイルの作品に仕上がっています。
前作での弦楽器の導入で、かなり手応えを感じたのでしょう。シンセや打ち込みではなくても、充分新しさを感じさせるものになっています。しかし、その弦楽器もSurvivorsの1曲のみであり、後はドラムソロだけになっていきます。ドラムソロに関して言えば、それほど新しい事はやっていません。それでも、これこそMax Roachと言えるようなドラムが堪能出来ます。
The Third Eye