

84年の作品で、Jack DeJohnette’s Special Editionのアルバムです。今回のメンバーはチューバ、バリトンサックスのHoward Johnson、テナーサックスのDavid Murray、アルトとソプラノサックスのJohn Purcell、エレキとウッドベースのRufus Reid、Jack DeJohnetteはドラム以外にギターとキーボードを弾いています。特に今回はシンセサイザーも弾いています。
1. Ahmad The Terrible
2. Monk's Mood
3. Festival
4. New Orleans Strut
5. Third World Anthem
6. Zoot Suite
今回はある程度サウンドの傾向にまとまりがあります。3管の響きとニューオリンズスタイルのファンキーなリズムが見事に絡み合ったソウルフルな作品になっています。Monk’s MoodはThelonious Monkのカバーですが、後は全てオリジナルです。ファンキー
ジャズを洗練させつつも、アフロなリズムは陽気であり、フュージョン色も加わって、80年代の大人が楽しめる
ジャズになっています。
レアグルーヴとしても重宝する音源です。ただし、ドラムだけの部分が少ないのでサンプリングは難しいかもしれません。3管の重厚な響きは迫力があります。あえてバリトンやチューバのような低音を強調する事により、リズムがしっかり固まっています。Jack DeJohnetteのドラミングはモダン
ジャズにとらわれず、ファンクでもロックでもこなせるので、カッコいいドラムパターンで構成されています。名盤です。
Ahmad The Terrible