2009年のアルバムで、ベースのJohn Patitucci、キーボードのDanilo Perezとのトリオ編成でのアルバムになります。ラテンのリズムを取り入れたり、フュージョン色の強い作品です。個性の強い三人が集まって創られた作品だけに、その内容も一癖も、二癖もありますが、とても聴き易いライトな感覚で演奏されています。
1. Tango African
2. Earth Prayer
3. Seventh D, 1st Movement
4. Seventh D, 2nd Movement
5. Soulful Ballad
6. Earth Speaks
7. Cobilla
8. Panama Viejo
9. White
10. Ode to MJQ
11. Michael
三人がそれぞれ曲を持ち寄っていますので、曲によって雰囲気が違いますが、その個性がいい具合に化学反応を起こして、これまでのラテン
ジャズとは違う躍動感に溢れています。Panama出身のDanilo Perezのピアノが軸になっていますが、John Patitucciのベースプレイもアグレッシヴに反応してカッコいいです。勿論Jack deJohnetteのドラムも一皮も、二皮も剥けた独特のプレイを演奏しています。
ハードフュージョンに迫る勢いがありますが、ライトフュージョンな軽やかさもあり、これまでに無いフュージョンミュージックになっています。まだまだ挑戦者の心構えで
音楽と向き合っている事が伝わってきます。一人だけの演奏でも腹一杯になるような演奏が三重にも連なって、全く新しい
ジャズを生み出しています。かなりの名盤です。
Tango African