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[20130211]

Show of HandsShow of Hands
(1991/06/12)
Robert Fripp、League of Crafty Guitarists 他

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91年の作品で、League of Crafty Guitaristsによるスタジオアルバムになります。ライブで演奏済みの曲もありますが、本格的に作品としての完成度を高めています。このギタースクールは全世界で展開されて、ギターを弾く為に生活面から精神性についてまでプログラミングされた教室で、ロバートフィリップのストイックなまでの取り組み方を受け継ぐものです。

1. Listen
2. Eye Of The Needle
3. Askesis
4. Bicycling To Afghanistan
5. Here Comes My Sweetie
6. An Easy Way
7. Scaling The Whales
8. The Moving Force
9. A Connecticut Yankee In The Court Of King Arthur
10. This Yes
11. Are you Abel? (Ready And Able To Rock 'N' Roll)
12. Spasm For Juanita
13. Hard Times
14. Burning Siesta
15. Empty Magazine
16. Circulation
17. Chiara
18. Asturias
19. Ease God's Sorrow

フィリップの勤勉さを強要するような感じもしますが、それを承知で志願するものだけがその門をくぐれます。音楽的には新生クリムゾンのアコースティック版なのですが、ギターによる輪唱みたいなアンサンブル重視の演奏になっています。複雑なスケーリングによる演奏なので全員の呼吸が合わさらなければ成り立ちません。

シンセにより主役の座を奪われたギター、打ち込み主体の近年、ギタリストを育てるという趣旨は素晴らしいものがあります。ロックミュージシャンはほとんどが我流ですが、フィリップは少年の時にギター教室に通っていた事もあり、こうしたアカデミーな訓練の場を設けるのは至極自然な事なのでしょう。ギターにもまだ進化する可能性がある事を示した名盤です。

Eye Of The Needle
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[20130211]

Lady Or the Tiger
(1992/09/23)
Fripp & Toyah

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86年の作品です。女性シンガーのトーヤと結婚したフィリップが、トーヤとLeague of Crafty Guitaristsで創り上げた作品です。League of Crafty GuitaristsをバックにFrippertronicsを繰り広げるフィリップ、トーヤは歌ではなく、朗読で参加。Lady Or the Tigerという物語を綴っています。

1. The Lady or the Tiger?
2. The Discourager of Hesitancy

F・R・ストックトンによるアメリカの童話Lady Or the Tigerをテープの逆回転のようなFrippertronicsをバックにトーヤが物語を朗読していきます。The Discourager of HesitancyではLeague of Crafty Guitaristsの演奏をバックのこれもトーヤの朗読になっています。クリムゾンを一時活動停止にしていたフィリップの活動のよりどころでありました。

トーヤとロバートフィリップという込み合わせ自体も異色なものですが、ウマが合わなければ結婚しないでしょうから、二人はお互いに刺激しあいながら活動していきます。アンビエントと朗読みたいな感じでもありますが、英語の分からない人にはつらいかもしれませんが、トーヤの声はどこか暖かいので、音楽として受け止めるべきでしょう。

The Lady or the Tiger?

[20130211]

Robert Fripp and the League of Crafty Guitarists - LiveRobert Fripp and the League of Crafty Guitarists - Live
()
不明

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新生クリムゾンも何度か活動停止してはリフレッシュしています。その合間に発表されたのがこのアルバムです。86年の作品で、フィリップが開いているギター教室の生徒達との演奏が収められています。Crafty Guitaristsという名前でアコースティックギターによるフィリップのギター理論を元にした教室で、ライブというタイトルで、生演奏なのですが、聴衆の音はほとんど入っていません。

1. Guitar Craft Theme I: Invocation
2. Tight Muscle Party At Love Beach
3. The Chords That Bind
4. Guitar Craft Theme III: Eye Of The Needle
5. All Or Nothing II
6. Guitar Craft Theme II: Aspiration
7. All Or Nothing I
8. Circulation
9. A Fearful Symmetry
10. The New World
11. Crafty March

総勢30名ほどの弟子達とのギターアンサンブルです。クリムゾンでお馴染みのギターシーケンスなアルペジオをアコースティックギターで演奏しています。弟子達が伴奏している中でフィリップがギターインプロビゼーションを展開していますが、この弟子達がなかなかのテクニシャン揃いで、交互にソロをとっていきます。弟子も選び抜かれているのか、それとも猛特訓の成果なのか、凄い演奏です。

フィリップのギター理論の始まりは精神統一から始まります。まず腕に神経を集中させて、次に指に神経を集中させてギターを握ります。これでギターを弾ける状態が整ってきます。肉体で演奏するものですから、肉体をどう操るかを重視しているのです。だからあの機械的なシーケンスが演奏出来るのです。毎日少なくとも2時間はギターの練習を欠かさない事で有名なフィリップ卿ですが、未熟な弟子達はそれ以上の努力をしているのでしょうね。

Guitar Craft Theme I: Invocation
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[20130210]

BewitchedBewitched
(1992/04/21)
Andy Summers、Robert Fripp 他

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84年の作品で、再びAndy Summersとのコラボレートになっています。前作ではフィリップ色の強いイメージでしたが、今作ではアンディーの特長の方が出ています。リズムがあるので、ニューウェイヴな内容なのです。こうした特殊な作品であるにもかかわらずPVまで創ってしまっているのは時代性でしょうか。インストものですが、リズムがあるので前作よりもポップです。

1. Parade
2. What Kind Of Man Reads Playboy
3. Begin The Day
4. Train
5. Bewitched
6. Tribe
7. Maquillage
8. Guide
9. Forgotten Steps
10. Image And Likeness

ポリス解散後の作品なので、フリーになったアンディーの方がアイデアが溢れ返っているようです。フィリップはサポート的な演奏に終始しています。フィリップも新生クリムゾンもいきなり完成形を創ってしまったものだから、新しいアイデアに飢えていたと思われます。オートワウプラスフリッパートロニクスという組み合わせも、ファンクな80年代ならではのものです。

ポリスではどうしても歌があるので、アイデアが浮かんでもポップフォーマットとして表現していましたが、そのタガがはずれてアンディーのギターも自由に丁々発止しております。リズムもアフリカンなリズムだったり、ニューウェイヴしていたり様々で、アンビエント感は薄れていますが、どこか現代音楽的なインテリジェンスを感じさせます。これも名盤です。

Parade
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[20130210]

I Advance MaskedI Advance Masked
(2007/06/05)
Andy Summers

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新生クリムゾンを始動した事でソロ作品は創っていませんが、コラボレート作品は積極的に創っています。このアルバムは82年にポリスのAndy Summersと製作されたアルバムです。ギタリスト二人だけの演奏という事で大変注目されました。二人はギター以外にもシンセやパーカッション、ベースにシンセギターも演奏しています。

1. I Advance Masked
2. Under Bridges Of Silence
3. China-Yellow Leader
4. In The Cround Forest
5. New Marimba
6. Girl on a Swing
7. Hardy Country
8. The Trunk Of Skies
9. Painting And Dance
10. Still Point
11. Lakeland/Aquarelle
12. Seven On Seven
13. Stuttified

二人のギターによるアイデアを持ち合わせたところ面白い効果が期待出来そうだったのでアルバム制作に踏み切っています。フィリップは新生クリムゾンとおなじようなギターシーケンススタイルの演奏、アンディーはポリスではやれなかったような事を存分に試しています。このコラボレートで生まれたアイデアによりポリスの見つめていたいのギターアルペジオが誕生しますので、ポリスファンにも見逃せないものになっています。

ポリスはニューウェイヴバンドとしてデビューしていますが、アンディー達はオールドウェイヴの人であり、プログレッシヴな感覚も持っているので、この二人の合体は見事な化学反応を引き起こしています。イーノとのコラボレートとは違って、ギタリスト同士の共作ですから、お前がこう来るなら俺はこうだ、というコールアンドレスポンスがいい結果を生み出しています。これもシンセ全盛時代に起こった奇跡の名盤です。

I Advance Masked
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[20130210]

Let the Power FallLet the Power Fall
(1990/08/31)
Robert Fripp

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81年のアルバムで、Frippertronicsによる演奏を集めたものになります。ロングディレイのようにフレーズのリフレインに新しいリフレインを重ねていく手法は多重録音すれば出来なくもありませんが、テープに録音された音はサンプリングのように原音とは違う表情を持っています。その独特の音が普通のディレイとは違う効果をもたらしています。

1. 1984
2. 1985
3. 1986
4. 1987
5. 1988
6. 1989

まるでテープの逆回転のように頭がつぶれた音が伸びていきます。これがステレオに分けられているので、1台目のテープの音、2台目のテープの音、原音、ミックスされた音と振り分けられています。ギターだけによるアンビエントミュージック。タンジェリンドリームの初期の頃とは違った独特の空気感が生み出されて、そのバリエーションだけでアルバムを創っています。普通の曲のバックで流れているだけでも強烈な存在感をもたらしますが、これだけだと音響を楽しんでいるかのようです。

フィリップはクリムゾン初期の頃からファズを使ってギターを歪ませています。ですから普通のディストーションとは違ったメタリックな音になります。それをフロントピックアップの太くマイルドなトーンで歪ませるとギターらしからぬ音になります。これをFrippertronicsにかけるともっと不思議な世界が生み出されます。シンセの様でもありながらシンセでは出せないような音。シンセが主役になり始めた時期に、ギターにしか出せない音は代用がききません。この時代に唯一残されたギタリストの存在価値を発揮していたのはロバートフィリップだけでありました。

1984
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[20130210]

God Save the KingGod Save the King
(1990/08/31)
Robert Fripp

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81年の作品で、ニューウェイヴに対応すべく結成されたLeague of Gentlemen唯一のアルバムです。メンバーはオルガンがBarry Andrews、ベースがSara Lee、ドラムがKevin WilkinsonとJonny Toobad です。このアルバムは先のGod Save the QueenとUnder Heavy MannersにLeague of Gentlemenとしての作品を一緒にまとめたアルバムになっています。

1. God Save The King
2. Under Heavy Manners
3. Heptaparaparshinokh
4. inductive Resonance
5. Cognitive Dissonance
6. Dislocated
7. H.G. Wells
8. Eye Needles
9. Trap

Barry Andrewsのオルガンは完全にニューウェイヴのものであり、それにフィリップがシーケンス的なギターをかぶせていきます。後の新生クリムゾンの前哨戦みたいな感じがしますが、このギターシーケンス風アルペジオはGongでアランホールズワースが先にやっていました。今ではフィリップのオリジナルみたいな扱いですが、元祖が別にいます。Kevin Wilkinsonの叩きだすリズムも完全にニューウェイヴでありますが、フィリップのギターが入る事で全く異質な感じがします。ここが斬新なんですね。

それまでブルースロックからハードロック、プログレしかコピーしてこなかった私にとっては別次元の新しい音楽でした。これを弾き出す感性をどう身に付ければいいのかという挑戦の毎日でした。しかし耳コピーだけでは難しいのです。動画を見てもらえれば分かりますが、かなり幅の広いポジショニングでギターを弾いています。当時はお手上げ状態でした。思えば私がプログレからそのままオールドウェイヴに留まらずニューウェイヴに目を向けたのは、この作品と出会っていたからだったと思います。音楽は進化しなければならない、ミュージシャンたるもの挑戦し続けなければならないと思い聞かせていた原因はこれですね。私の人生を変えた名盤であります。

Heptaparaparshinokh
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[20130209]

God Save The Queen / Under Heavy MannersGod Save The Queen / Under Heavy Manners
(1980/01/01)
Robert Fripp

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80年の作品で、シングルでリリースされていたGod Save the QueenとUnder Heavy Mannersをくっつけたミニアルバムになっています。フィリップ自身はこれらの作品のリリースに不満があったみたいですが、何か新しいスタイルの音楽が始まっている事に私は期待に胸が躍っていました。しかし、当時の私にとってはコピー出来る範囲を大きく超える存在でした。

1. Red Two Scorer
2. God Save the Queen
3. 1983
4. Under Heavy Manners
5. The Zero of the Signified

God Save the QueenではFrippertronicsを活かした演奏で、客席からアメリカ国家の演奏のリクエストがあった事に対してイギリス国家であるGod Save the Queenを演奏したものです。つまり、正式にレコーディングしたものではないものをレコード会社が勝手にリリースした事によりフィリップ自身は不満を持っているようです。

Under Heavy MannersではFrippertronicsにディスコのリズムを加えたディスコトロニクスなる演奏が収められています。当時のフィリップはニューウェイヴのバンドの中でもトーキングヘッズに注目していて、この曲ではデヴィッド・バーンがアブサルム・エル・ハービフという変名で歌っています。エイドリアンブリューもこの時に見初められていたのでしょう。

Under Heavy Manners
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[20130209]

ExposureExposure
(2006/06/06)
Robert Fripp

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79年の作品で、完全なソロアルバムとしては初めてのものになります。レッドで頂点を極めたクリムゾンを解散させたフィリップはパンク、ニューウェイヴのメッカ、ニューヨークへ渡り、新しい時代の波を直接肌で感じる為に様々なミュージシャンとセッションを重ねて制作されています。全部で17曲というプログレ時代からは想像もつかない内容になっているだけに注目されました。

1. Preface
2. You Burn Me Up I'm A Cigarette
3. Breathless
4. Disengage
5. North Star
6. Chicago
7. NY3
8. Mary
9. Exposure
10. Haaden Two
11. Urban Landscape
12. I May Not Have Had Enough Of Me But I've Had Enough Of You
13. First Inaugural Address To The I.A.C.E. Sherborne House
14. Water Music I
15. Here Comes The Flood
16. Water Music II
17. Postscript

クリムゾン以外のメンバーとのセッションを楽しんでいます。ドラムがPhil Collins、Jerry Marotta 、Narada Michael Walden、ベースはまだニューヨークのセッションミュージシャンだったTony Levinと早くも出逢っています。オルガンがXTCのファーストで脱退してしまったBarry Andrews、ボーカリストは沢山器用して、異色の組み合わせDaryl HallがPreface、You Burn Me Upなどで歌っています。その他にTerre Roche 、Peter Hammill、Peter Gabriel が参加。勿論Brian Enoも参加しています。

出だしのYou Burn Me Up I'm A Cigaretteからロックンロールなパンクロックが聴こえてきた時は誰のアルバムだっけ、と疑ってしまうほどですが、その後は太陽と戦慄あたりのプレイになっていきます。ジャズやソウルへの対応の仕方もフィリップらしいアレンジです。プログレの世界でもアナーキーな演奏をしていたので、意外にもパンク、ニューウェイヴとの相性もいいです。パンクの登場はロックの概念を見事に破壊してくれました。この時期に登場した新しいスタイルにワクワクしたものですが、特にこのアルバム以降nフィリップの作品には時代に変革がもたらされた事を感じさせられました。プログレが生まれ変わろうともがいている名盤です。

Preface /You Burn Me Up I'm A Cigarette

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[20130209]

Evening StarEvening Star
(1990/08/31)
Robert Fripp、Brian Eno 他

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75年の作品で、再びブライアンイーノとのコラボレートアルバムになっています。緩やかなループ、ミニマルの本格的なアンビエント作品になっています。前作は実験性が強かったからこその面白さがありましたが、ここでは具体的に計算された音響が構築されています。ブライアンイーノが提唱する環境音楽に近いものになっています。

1. Wind On Water
2. Evening Star
3. Evensong
4. Wind On Wind
5. An Index Of Metals

フィリップのギターはほとんどフロントピックアップで創られていて、モジュレイターに近いフェイジングで音の頭をつぶしたようなサウンドになっています。これを再現するには市販のものではフェイザーよりもモジュレイターの方が適しています。しかし、当時モジュレイターなるものが存在していたのかは定かではありません。恐らく無かったでしょう。かなり改造されたフェイザーを持っていたのだと予測されます。

イーノシンセサイザーは穏やかな音色を選んでいます。それだけだったらきっと眠くなるはずですが、フィリップ卿のギターが異常なくらいに特別な音を発しているので、最後まで飽きる事無く聴き通せます。ドイツのスタイルに近づきたいイーノとそこから独自のアイデアに持ち込みフィリップの化学反応がいい形で作品になっていると思います。名盤です。

Wind On Water
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[20130209]

No PussyfootingNo Pussyfooting
(2008/09/30)
Robert Fripp

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ロバートフィリップ卿のソロ作品を紹介します。まずはクリムゾン時代にブライアンイーノとのコラボレート作品で73年にリリースされました。ドイツのクラスターなどに触発されたアンビエント作品になっています。当時のイギリスでは、日本では盲点だったドイツのロックが静かなブームとなっていて、それをいち早く取り入れていたのがブライアンイーノでした。恐らく最初のアイデアはイーノによるものでしょう。

1. The Heavenly Music Corporation
2. Swastika Girls

イーノによるテープループサウンドは、今で言うPadサウンドであり、そこに乗っかるフリップのギターは後にフリッパートロニクスと呼ばれる武器によるサウンド。これはテープエコーやディレイの応用になっていますが、テープレコーダー2台を使って、1台に録音された音をモニターともう1台のテープに送り、二つタイムラグがあるギターの音を再生しているところに更に音を重ねていくと言うマルチディレイののようなシステムで、これからこのサウンドをあらゆるセッションで耳にしていく事になります。

ギターはレスポールのフロントピックアップを使ったウーマントーンのような伸びやかな音で、これがまるで複数の音程のループになっていきます。イーノもテープに録音した音をループのようにつないでいって、シンセも重ねたアンビエントなサウンドとミックスする事で、クラスターよりもアナーキーなサウンドを生み出しています。フリッパートロニクスによるヒステリックなサウンドがアンビエントでも眠くならない緊張感を生み出しています。こうしたドイツのミュージシャンからの影響が後のニューウェイヴを生み出していきますが、このアルバムはその先駆けとなった記念すべき名盤であります。

The Heavenly Music Corporation
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[20130208]

Clockwork AngelsClockwork Angels
(2012/06/12)
Rush

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2012年の作品で、現在までの最新作となります。まだまだ現役バリバリなんですね。アルバムはストーリー性を持ったコンセプトアルバムになっています。サウンドはヘヴィですが、オルタナとは違う疾走感があり、彼らなりの21世紀型のハードロックとなっているようです。サウンドは昔とは違いますが、全盛期の頃を思わせるような構成力を放っています。

1. Caravan
2. BU2B
3. Clockwork Angels
4. The Anarchist
5. Carnies
6. Halo Effect
7. Seven Cities Of Gold
8. The Wreckers
9. Headlong Flight
10. BU2B2
11. Wish Them Well
12. The Garden

昔からのファンも納得出来るような作品がやっと完成しました。しかも現在進行形の姿勢のままで彼らの良さを出せるようになっています。このバンド、歌詞に左右されてサウンドも変化するようです。都会的な歌詞よりも物語のような歌詞、つまりプログレの世界感が彼らの持ち味をも引き出しています。これにより久々のヒット作品となりましたので、彼らも売れる作品がどういうものか認識してくれると、これからも期待できます。

この物語は小説としても売られる事になります。生オーケストラやスパニッシュなリズムをハードに演奏したり、全盛期と同じやり方でも違う表情を創れています。アラビックな旋律もサイケ感覚で使ったり、これはツェッペリンからの影響でしょう。兎も角、新しいファンも昔からのファンも納得させられる作品を創れたという事は、かなり評価が高いです。これは名盤ですね。

Caravan
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[20130207]

Snakes & ArrowsSnakes & Arrows
(2007/05/01)
Rush

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2007年の作品です。オルタナ路線は継承されていて、プロデューサーもオルタナ系のNick Raskulineczに依頼。手数の少ないオルタナに少しばかりラッシュらしい手数を加えたようなアレンジになっています。本来はオルタナのようなシンプルな音楽に収まりきれないバンドだけにその少しばかりの手数が曲に豊さを与えています。

1. Far Cry
2. Armor And Sword
3. Workin' Them Angels
4. The Larger Bowl
5. Spindrift
6. The Main Monkey Business
7. The Way The Wind Blows
8. Hope
9. Faithless
10. Bravest Face
11. Good News First
12. Malignant Narcissism
13. We Hold On

Geddy Leeのボーカルも全盛期のはりを取り戻す事は出来ていませんので、普通にクセの無いボーカルとしてこのスタイルにはあっています。オルタナとして聴くにはやはりアレンジが凝り過ぎています。そこがラッシュとしての存在感であり、そこを失ってしまっては、もはやラッシュである必要が無くなってきます。ファンが一番望んでいるプログレ時代のスタイルに戻る気はないみたいです。この時期においては、このスタイルも古くさいので、そろそろ考え時なのですが、そこまで敏感では無いみたいです。

その時にメンバーが聴いている音楽が影響するはずなので、もう少し幅を利かせて音楽を聴いた方がいいと思いますが、余計なお世話でしょうか。このスタイルも、あまりにも長く続き過ぎています。いい加減メンバーも飽きるべきですが、私生活のゴタゴタでそこまで気が回らないのでしょうか。曲自体はメロディアスでありながらエッジが利いたサウンドになっているので悪くはないと思います。

Far Cry
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[20130206]

Feedback (紙ジャケット)Feedback (紙ジャケット)
(2004/07/05)
Rush

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2004年の作品でカバー曲集になっています。復活はしたもののカバー曲を創ってしまう辺り、相当行き詰まっていたようです。ベテランバンドがカバー曲集を出すようになると、もう待っているのは隠居状態であります。そういう心配をしてしまいますが、選曲がいいのと、アレンジもいい出来映えなので、このアルバムに関して言えば問題ありません。

1. Summertime Blues
2. Heart Full Of Soul
3. For What It's Worth
4. The Seeker
5. Mr. Soul
6. Seven And Seven Is
7. Shapes Of Things
8. Crossroads

彼らのルーツが垣間みれます。あえてツェッペリンは外しているところがミソです。Eddie CochranのSummertime BluesはBlue CheerやThe Whoもカバーした名曲です。The YardbirdsのHeart Full of Soul"はアコースティックアレンジ、Shapes of Thingsも多くのミュージシャンがカバーしています。The WhoからはThe Seeker、意外にもBuffalo SpringfieldのFor What It's WorthとMr. Soulをカバー。LoveのSeven and Seven Isなど60年代の曲を選曲しています。

Robert JohnsonのCrossroadsはCreamバージョンのカバーです。当時のロックキッズなら誰もが通った道ですね。割と原曲に忠実にリメイクされていますが、ラッシュらしい演奏になっています。こうして聴いてみるとオルタナスタイルの原型でもあり、彼らが90年代にテクノにはいかずにオルタナになったのもうなずけます。自分達のルーツを再確認した事で、心機一転、ここからリフレッシュしてくれれば、このアルバムの意味もあると思います。

Summertime Blues
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[20130205]

Vapor TrailsVapor Trails
(2002/05/13)
Rush

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2002年の作品です。ドラムのNeil Peartの家族に不幸が続いた事があり、6年の活動停止期間から復活した作品です。以前のオルタナスタイルは継続しながらも、このバンドの本質であるハードロックバンドとしてのあり方を再確認したような内容になっています。Geddy Lee はやはり全盛期の頃のような声の張りが無くなっているので、私が聴く分にはちょうどいい感じです。

1. One Little Victory
2. Peaceable Kingdom
3. Ghost Rider
4. Ceiling Unlimited
5. The Stars Look Down
6. How It Is
7. Vapor Trail
8. Out Of The Cradle
9. Earthshine
10. Sweet Miracle
11. Nocturne
12. Freeze (Part IV of 'Fear')
13. Secret Touch

ギター中心のハードロックに戻っていますが、リバーブ成分が多すぎるので初期の頃のような雰囲気とは違います。グランジ、ガレージバンドのようなオルタナの時代を経た上でのハードロックになっています。ベテランのサウンドというより、まるで若手のようなサウンドになっています。全盛期の頃のようなスピード感、疾走感、そして甘ったるいのにハイトーンなGeddy Lee のボーカルが無くなっているので、まるで別のバンドのように楽しめます。

もはやラッシュというバンド名で無くてもいいくらいの内容です。2000年以降は、こういうスタイルも古くさくなっているし、新しいスタイルも生まれていないので、何をやっても問題ない時代になります。多くのベテランバンドはこの時点で自分達の本来の姿を取り戻すのですが、このバンドは後退する事はないようです。ただ進化もしていません。活動停止していた時期を取り戻すかのような感じです。しかしハードロックバンド太郎としている姿勢は、活動停止する前よりも遥かにいい結果を出していると思います。

One Little Victory
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[20130204]

Test for EchoTest for Echo
(2004/08/30)
Rush

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96年の作品です。90年代は一貫してオルタナしています。その中でもプログレ的なアレンジも混ぜてくるようになっています。Geddy Leeはもう声が出なくなっているのか、いつもの甲高い歌い方では無くなっています。だから演奏のほうが頑張っているのかもしれません。ボーカルを押さえている分聴き易くなっているというのは皮肉な事です。

1. Test For Echo
2. Driven
3. Half The World
4. The Color Of Right
5. Time And Motion
6. Totem
7. Dog Years
8. Virtuality
9. Resist
10. Limbo
11. Carve Away The Stone

本当のオルタナバンドはここまで複雑な演奏をしません。そこがラッシュらしさでもあると思います。もっとラッシュらしく演奏してオルタナなどと言わせないくらいの完成度を追求するべきですが、そこまで追求しないのは売れる作品を心がけているからだと思います。そういうところがこのバンドをいまいちにしている部分だと思います。

オルタナをやるにしてもとことんダウナーな感じにする事もありません。あくまでもポップにまとめようとしています。つまりファッションとしてオルタナ風にしているだけなのです。それでもある程度の売り上げを上げられるのは彼らの戦略が見事に的中しているからなのでしょう。シンセの出番が少なくなってギターが全面に出ているのは良い事だと思います。このアルバムに関してはプログレ的な発想もあって演奏は楽しめます。

Test For Echo
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[20130203]

CounterpartsCounterparts
(2004/08/30)
Rush

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93年の作品です。あまりにもオルタナな作品に徹してしまったアルバムです。ギターもコードカッティングを主体にすると言う、元プログレバンドがやるとは思えない暴挙に出ています。ギターリフも完全にオルタナを意識しています。これをもっと重低音にすればヘヴィメタですが、ヘヴィメタではありません。ヘヴィメタはもっと極端にインテリジェンスを排した構築美バカになりますので、この何か思い詰めたような感じはオルタナですね。

1. Animate
2. Stick It Out
3. Cut To The Chase
4. Nobody's Hero
5. Between Sun & Moon
6. Alien Shore
7. The Speed Of Love
8. Double Agent
9. Leave That Thing Alone
10. Cold Fire
11. Everyday Glory

オルタナみたいにくらい感じにしていますが、アレンジは80年代の豪華主義を引きずっていてなりきれていません。Rushがオルタナやる必要はないはずなのですが、やはりこのバンドは時代の動向に呪われています。何でも出来るよと言うことは最初から分かっていた事です。それだけのテクニックがある事は早くから認められています。だからといって、ここまでやってしまうのは異常です。

こういう流行に敏感にアンテナをはっているというのもカナダと言う隣国の弱みなのでしょうか。日本にもその傾向はあります。真似事で始まったバンドは真似事を続けなければ死んでしまうのか。そんな取り付かれたような異様な感じを抱いてしまいます。ツェッペリンの真似事で始まっても、成長する中で自分達ならではのスタイルを確立してブレない確信を手に入れる事がバンド運営だと思うのですが、このバンドの変幻自在な流れはもはや誰も止められません。

Animate
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[20130203]

Roll the BonesRoll the Bones
(2004/08/30)
Rush

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91年の作品です。前作の延長線上にあってギターを中心としたハードなサウンドになっています。時代がオルタナの時代になった事に反応したことになります。それでも歌はポップでシンプルです。よりソリッドなロック色の強いものになっていて、久々に売り上げが上昇しています。

1. Dreamline
2. Bravado
3. Roll The Bones
4. Face Up
5. Where's My Thing
6. Big Wheel
7. Heresy
8. Ghost Of A Chance
9. Neurotica
10. You Bet Your Life

ただ、シンプルにまとめ過ぎていて、前作の方がフュージョン的な演奏があってかっこ良かったと思います。このアルバムでは、そんな見せ所がm無く、ただ歌を活かした演奏に徹してます。80年代の創り過ぎたアレンジを反省しているかのようによけいなおかずも少なめです。いくらオルタナの時代になったといっても、ここまでつきあう必要も無いと思いますが、このバンドは時代の音に律儀です。

曲によってはオーケストラヒットみたいなものが入っていたりと80年代みたいな曲も残っています。そこにラップが入ったりと笑わしてくれますが、強靭的なテクニックを有したバンドだけに、時代に翻弄される事無く、自分達のスタイルを貫くバンドであってくれた方が潔かったと思います。その辺の加減は自己責任という事で、90年代も反省が必要な感じです。

Dreamline
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[20130203]

PrestoPresto
(2004/08/30)
Rush

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89年の作品で、プロデューサーをRupert Hine に変更。これが功を奏したのか、久々にギターを中心としたハードなサウンドを取り戻しています。歌の部分はまだ80年代そのものですが、それ以外の演奏パートがハードフュージョンに戻っています。演奏している本人達がやっと打ち込み主導に飽きてきてくれたからだと思います。ですから久々に躍動感に溢れる演奏になっています。

1. Show Don't Tell
2. Chain Lightning
3. The Pass
4. War Paint
5. Scars
6. Presto
7. Superconductor
8. Anagram
9. Red Tide
10. Hand Over Fist
11. Available Light

スリーピースバンドだったから打ち込みに頼ってしまうのは致し方ありませんが、この80年代に生演奏にこだわってくれていたら後の評価も違うものになっていたと思います。今回も打ち込みはありますが、シンセの部分も生で演奏していると思います。打ち込みにするほどのアレンジではないので、ライブでもこれなら生演奏で間に合うでしょう。これまでは複雑なうち込みと張り合うような演奏で、機会に負けていない事を主張していたように思います。

そんな無機質なテクノ感覚からロックンロールのグルーヴを重視するようになっていると思います。フレージングはフュージョンっぽくする事によって、このバンドが何ものであるのかというものを取り戻したような感じです。シングルヒットよりも音楽的な質にこだわる事が、巡り巡って自分達にとってはプラスになる事を多くのバンドが気づくべきです。それでも歌の部分はポップです。

Show Don't Tell
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[20130203]

Hold Your FireHold Your Fire
(1997/06/03)
Rush

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87年の作品で、完全に80年代ポップバンドになってしまっています。ロック色があったりしますが、ポップな旋律とシーケンサーありきのスタイルはもはやプログレバンドではありません。シーケンサーとの兼ね合いがあるので、クリック音に支配された演奏ですが、かなり複雑で早いパッセージで演奏しているので、半拍ずれるだけでもへんてこなアレンジにあってしまうので、相当な演奏力なのだと思います。

1. Force Ten
2. Time Stand Still
3. Open Secrets
4. Second Nature
5. Prime Mover
6. Lock And Key
7. Mission
8. Turn The Page
9. Tai Shan
10. High Water

ドラムは生のドラムセットと並んでシンセドラムも並べているので、Neil Peart は360度ドラムセットに囲まれて演奏しています。それだけ複雑なリズムを叩きだしているのに、シーケンサーとの息もぴったりにライブでも演奏しています。曲が完全にポップソングになっているので、ギターも昔のようなハードロックなプレイは押さえ気味で、それでありながらロックンロールしているという80年代にありがちなアレンジになっています。

シングルヒットも出していますが、徐々に順位を下げていっています。ラッシュとしての独自の魅力が少なくなってきているからだと思います。プログレ時代よりもこのスタイルになってからの方が売れているので、もはや後戻りは出来ないのでしょう。Moving Pictures以前の曲は飽きないような演奏ばかりですが、それ以降はどうしても飽き易い曲ばかりです。しかも何かワンパターンな感じもします。

Force Ten
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[20130202]

Power WindowsPower Windows
(1997/06/03)
Rush

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85年の作品です。今回はプロデューサーをPeter Collinsに変更。前作が暗めだった事もあり、明るい印象へ戻しています。シンセの割合が非常に多くなり、サンプラーも使うようになっています。レゲエ、スカなどのリズムも取り入れていましたが、80年代の定番であるファンクの要素も取り入れて、より時代に適応したサウンドになっています。シーケンサーも多用して複雑なプログラミングに合わせてメンバーが演奏するという図式になっています。

1. The Big Money
2. Grand Designs
3. Manhattan Project
4. Marathon
5. Territories
6. Middletown Dreams
7. Emotion Detector
8. Mystic Rhythms

積極的に新しい機器を使用して80年代特有のきらびやかで、音数が多いサウンドになっています。これまdねおスリーピースバンドとしてのいい意味での音の隙間が埋め尽くされて、飽食気味で胃もたれしそうな曲ばかりです。これが当時のサウンドですから致し方ありませんが、もはや単なるポップバンドに成り下がった感も拭えません。

こうしたアメリカっぽいサウンドになればなるほどGeddy Leeのボーカルはハマってきます。もはや彼の歌をメインとした伴奏だけのバンドになってしまっています。ポップで売れる作品を創ると言う目的は果たしていますが、ただそれだけです。ですから売り上げも徐々に下降線に入っていきます。それでもまだ売れているアルバムであり、シンセにまぎれて生ストリングスも入れていますが、サンプラーとたいして区別がつきません。

The Big Money
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[20130202]

Grace Under PressureGrace Under Pressure
(1997/06/03)
Rush

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84年の作品です。これまでずっと一緒に作品を創ってきたプロデューサーのTerry BrownからPeter Hendersonへ変更が行われました。確かにサウンドはがらりと変わりました。より80年代サウンド固めに入った感じです。しかし、これまでのヒット作品よりも地味な感じがします。CDの時代になったからなのか、周波数レンジも狭くなったように感じます。

1. Distant Early Warning
2. Afterimage
3. Red Sector A
4. The Enemy Within
5. The Body Electric
6. Kid Gloves
7. Red Lenses
8. Between The Wheels

よりコンパクトになった事によって、もはやプログレバンドという肩書きも薄らいでいます。彼らが手本としたのがポリスのようなニューウェイヴバンドだった事もあり、よりそれらに近づいています。シンセによる打ち込みも多くなり、スリーピースバンドという事すらどうでもいい状態になっています。演奏よりも楽曲重視になっているので、これまでのテクニックとポップさの両立は見事に崩れた事になります。

進化したデジタル機器がこのバンドのあり方を大きく変えた結果だと思います。それでもこれが時代の音であり、売れ続けます。そうなるとバンドもその方向に進んでいきますので、音楽的には後退への道を進む事になります。これまでは高い評価を持って受け入れられた彼らの作品も留まってしまいます。これが商業主義の恐ろしいところで、売れているにもかかわらず評価は下がっていくと言う矛盾が生じていきます。

Distant Early Warning
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[20130202]

SignalsSignals
(1997/06/03)
Rush

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82年の作品です。早くから80年代サウンドに適応してきた彼らですが、実際に80年代サウンドが確立され始めるのはこの頃で、やっと時代が彼らに追いついてきたと言う図式になります。ジャーニーなどのアメリカンプログレバンドもこのカナダのバンドを多いに参考にして80年代に挑んでいると思われます。日本でもMTVが定着し始めて世界的にもPVを創るのが当たり前になってきます。彼らもよりポップな創りに絞ってきて時代に迎合しています。

1. Subdivisions
2. The Analog Kid
3. Chemistry
4. Digital Man
5. The Weapon
6. New World Man
7. Losing It
8. Countdown

プログレやフュージョンのリズムアクセントを応用して80年代特有のテンションコードを動かす事で生まれる代理コード的なコード進行。デジタルシンセによる白玉コードなど、80年代特有のスタイルを早くからやっていた彼らですが、よりコンパクトにポップにする事により、ヒットメーカーの常連に居座ろうとしております。エイジアなどのプログレ出身であるにもかかわらず商業主義に徹したバンドの指標となっている作品だと思います。

プログレバンドとしてのテクニックの見せ場も用意しながらのポップソング。相反する音楽性の融合は簡単なものではありません。しかしこのバンドがそれを両立させた事によりプログレ残党の80年代の生き残り方が示されました。プロである以上、売れて金を稼がなければ活動はままなりません。彼らなりの商業主義の時代の乗り切り方が示された作品だと思います。前作まではまだ複雑な部分もありましたが、ここにきて複雑にする必要もなくなったくらい彼らの方法論が浸透し始めてきたのです。

Subdivisions
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[20130202]

Moving PicturesMoving Pictures
(1997/06/03)
Rush

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81年の作品です。前作の延長線上にありながらもより完成度が高いと評価の高い作品です。彼らの最高傑作とする人がほとんどです。ギターパートだけで補ってきた事をシンセに代役させる事で、より豊かな構成の楽曲に仕上げる事に成功しています。アメリカンプログレとしてポップで分かり易い旋律を持っていながらも、フュージョンのような畳み掛けるような演奏力を存分に発揮出来ているという事で、ヒット性と音楽性の両立を実現させています。

1. Tom Sawyer
2. Red Barchetta
3. YYZ
4. Limelight
5. The Camera Eye
6. Witch Hunt
7. Vital Signs

Limelight、Tom Sawyer、Vital Signsの3枚のシングルヒットを有し、400万枚以上の売り上げを記録しています。キングクリムゾンのような始まり方をするYYZ など、プログレとしても成り立っています。プロデューサーはずっと代わらずTerry Brownですが、この人も最新のサウンドを研究しているようで、早くから80年代らしい音処理をしています。デジタルリバーブをかけながらも抜けのいいドラムサウンド、アナログシンセでも80年代サウンドにフィットした使い方をしています。

Geddy Leeのボーカルがどうしてもアメリカンなテイストの為ありがたみがありませんが、ボーカルがもっとかっこ良かったら相当凄い作品になっていたはずです。プログレバンドとして正統な進化の仕方をしていると思います。後にアメリカでも成功する事になるジェネシスなどもかなり参考にしていると思います。ポップチャートに入る為に少しも媚びておらず、彼らのパフォーマンスを存分に発揮しながらヒットさせるという点においては理想的な作品だと思います。ボーカルがヒットの要因でもあると思いますが、私の個人的な趣味としては違う声だったらファンになっていたと思います。そこは人それぞれですので、私好みの声だった売れなかったかも知れません。それでも素晴らしい名盤です。

Tom Sawyer
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[20130201]

Permanent WavesPermanent Waves
(1997/05/06)
Rush

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80年の作品で、ニューウェイヴ、テクノの最盛期になり、彼らもポップな作風に変わり本格的にアメリカンプログレに移行しました。ポップですがアレンジはフュージョンの要素もあり、シンセのシーケンスなど80年代の要素をふんだんに取り込んだ事により大ヒットアルバムとなりました。プログレのように次々と場面展開していきますが、音楽自体はポップというのがアメリカンプログレの特長です。

1. The Spirit Of Radio
2. Freewill
3. Jacob's Ladder
4. Entre Nous
5. Different Strings
6. Natural Science

MTVという商業フォーマットにもちゃっかりのっかり、The Spirit of Radio、Freewill、Entre Nousの3曲をシングルヒットさせています。70年代はプログレバンドのシングルヒットは少なかったのですが、アメリカンプログレはポップなのでシングルヒットも出せる強みがありました。それだけ本来のプログレファンからは軽く見られがちですが、商業としてロックが切り売りされる時代、売れたが勝ちなのでした。そんな中でもしっかり複雑な彼ららしい演奏もたっぷり盛り込んでいます。

スリーピースバンドの中にきちんとシンセがパートの一つとしての役割を果たすようになったのもこのアルバムからです。その事により、ハードロック色が強かった彼らもフュージョンやテクノの雰囲気が加わり、大分辺りが柔かくなりました。サウンドとしてはマンフレッドマンズアースバンドみたいなポップフュージョンに近いと思います。ポップなだけではない、演奏も楽しめるものです。歌詞も現実的なものをテーマにするようになり、時代が変わった事がはっきりと伝わってきます。名盤です。

The Spirit Of Radio
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