96年の作品です。90年代は一貫してオルタナしています。その中でも
プログレ 的なアレンジも混ぜてくるようになっています。Geddy Leeはもう声が出なくなっているのか、いつもの甲高い歌い方では無くなっています。だから演奏のほうが頑張っているのかもしれません。ボーカルを押さえている分聴き易くなっているというのは皮肉な事です。
1. Test For Echo
2. Driven
3. Half The World
4. The Color Of Right
5. Time And Motion
6. Totem
7. Dog Years
8. Virtuality
9. Resist
10. Limbo
11. Carve Away The Stone
本当のオルタナバンドはここまで複雑な演奏をしません。そこがラッシュらしさでもあると思います。もっとラッシュらしく演奏してオルタナなどと言わせないくらいの完成度を追求するべきですが、そこまで追求しないのは売れる作品を心がけているからだと思います。そういうところがこのバンドをいまいちにしている部分だと思います。
オルタナをやるにしてもとことんダウナーな感じにする事もありません。あくまでもポップにまとめようとしています。つまりファッションとしてオルタナ風にしているだけなのです。それでもある程度の売り上げを上げられるのは彼らの戦略が見事に的中しているからなのでしょう。シンセの出番が少なくなってギターが全面に出ているのは良い事だと思います。このアルバムに関しては
プログレ 的な発想もあって演奏は楽しめます。
Test For Echo
VIDEO