イエス、エイジアのギタリストだったスティーヴハウのソロアルバムを紹介します。イエスの黄金時代、こわれもの、危機、海洋地形学の物語発表後、リフレッシュする為に、各メンバーがソロアルバムを創る事になり制作されたのがこのファーストアルバムです。75年の作品で、スリーブデザインはRoger Deanであり、プロデューサーはEddie Offord、ドラムがAlan WhiteとBill Brufordとくればほとんどイエスのアルバムと同じです。
1. Doors Of Sleep
2. Australia
3. The Nature Of The Sea
4. Lost Symphony
5. Beginnings
6. Will O' The Wisp
7. Ram
8. Pleasure Stole The Night
9. Break Away From It All
スティーヴハウとくればクラップやムードフォーザデイのようなアコースティック曲を期待してしまいます。勿論アコースティックギター、クラシックギターも演奏していますが、意外なほどにバンドサウンドしているので少しがっかりしました。せっかくのソロアルバムなのにイエスと同じようなプレイになっていたりしています。勿論イエスではやらないようなポップな曲もあるのでいいのですが、もっとギター中心の作品だと思い込んでいました。
スティーヴハウは器用にギターをこなしていきますが、演奏自体は不器用なくらいにゴツゴツとしたフィンガリングで、滑らかさが感じられません。だからこそハウのギターだとすぐ分かるくらい特徴的だったりします。そのごつごつしたプレイは存分に堪能出来る内容になっています。変な思い込みを無くせば、曲も良く出来ているので、とてもいい作品だと思います。ただまとまりが無いので、イエスほど印象が強くありません。ボリューム奏法やスライドギターなど、存分にテクニックを披露していますので、ソロアルバムとしては合格点でしょう。でももっと専門的な作品を期待し過ぎていました。
Doors Of Sleep
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