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[20130331]

EarthworksEarthworks
(1990/08/30)
Bill Bruford

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ジャズドラマーを夢見ていたビルが念願かなって結成したジャズバンドEarthworksの87年のファーストアルバムです。モダンジャズのようで、シンセやオルガン、シンセドラムなどを使っているのでフュージョンのようにも聴こえます。懐古主義ではない、新しいモダンジャズを構築しようとしていたようです。フュージョンとして聴いた方が馴染み易いでしょう。

1. Thud
2. Making A Song And Dance
3. Up North
4. Pressure
5. My Heart Declares A Holiday
6. Emotional Shirt
7. It Needn't End In Tears
8. The Shepherd Is Eternal
9. Bridge Of Inhibition

メンバーはキーボード、トランペットのDjango Bates、サックスのIain Ballamy、ダブルベースのMick Hutton、とドラムのビルとの四人組ですが、シンセでDave Stewartが参加しています。ビルはシンセドラムで音階も演奏しています。Brufordの続きみたいな感じなのかもしれませんが、明らかに違う音楽性を持っています。このバンドもクリムゾンの休憩中に楽しんでいましたが、クリムゾンが再始動しても平行してやっているくらい気に入っているようです。

フュージョンと言いにくいのはスウィングしているからです。スウィングこそがジャズの定義ですが、ジュージョンの時代にはそのリズムを変革しています。ですが、後にフュージョンバンドもスウィングする曲を演奏するようになりますので、フュージョンではないとも言いにくいのです。新しい時代のモダンジャズと言う形容する他ありません。電気楽器を使う事に遠慮がないと言うのはフュージョン以降の事ですから、過去を振り返らずに前に進むジャズとして楽しんでいるようです。

Thud
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[20130331]

FlagsFlags
(2005/01/04)
Patrick Moraz

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85年の作品で、Patrick Morazとのコラボレート作品第二弾になります。今回はピアノだけでなく、シンセも使用しています。同時期にロバートフィリップとアンディーサマーズのコラボレートがありますが、それと同じような感じで新しい刺激を吸収してクリムゾンに帰っていこうとする一環の活動になっていたと思われます。

1. Temples Of Joy
2. Split Seconds
3. Karu
4. Impromptu Too!
5. Flags
6. Machine Programmed By Genes
7. The Drum Also Waltzes
8. Infra Dig
9. A Way With Words
10. Everything You’ve Heard is True
11. Eastern Sundays
12. Children’s Concerto
13. Galatea

Max RoachのThe Drum Also Waltzesをカバーしていたり、ジャズドラマーを目指していたビルらしいプレイが聴けますし、モラーツもソロ曲を持ちよったり、独自の主張をぶつけあう事で新しい化学変化を楽しんでいます。これにベースを加えるとトリオ編成になりますが、ベースがいない事で予定調和を排した音楽を楽しもうとしているように思われます。それにしてはしっかり調和されているという不思議な空間が生まれています。

シンセサイザーも使う事で、和音楽器に留まらない鍵盤も打楽器のごとき演奏、打楽器もリズムだけではなく音階を感じさせるような使い方、お互いの殻を破ろうとしている二人の融合はインプロヴィゼーションでのコールアンドレスポンスのように会話させて音楽を成立させています。ジャズなどでは良くやる事ですが、プログレ畑の二人が交わる事でジャズとも違う世界になっています。

Split Seconds
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[20130331]

Music for Piano & DrumsMusic for Piano & Drums
(2004/11/16)
Moraz-Bruford

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再始動したクリムゾンは数枚アルバムを出しては小休止しながら生き延びていきます。その合間を縫って、ビルは外からの刺激を求めて様々なセッションに顔を出すようになります。その一つがこの元イエスのキーボーディストPatrick Morazとのコラボレーションです。イエスでは同時期に在籍していなかった仲なのですが、ピアノと打楽器のコラボレートという不思議な作品を生み出しています。

1. Children's Concerto
2. Living Space
3. Any Suggestions
4. Eastern Sundays
5. Blue Brains
6. Symmetry
7. Galatea
8. Hazy
9. Blue Brains
10. Flags
11. Hazy

83年の作品で、モラーツが作曲したピアノ曲に対してビルがインプロヴィゼーションのように打楽器を重ねて行きます。そしてビルが創りだしたリズムに対してモラーツがピアノの和音を重ねて行きます。そうしたやり取りで構成された内容になっています。モラーツの現代音楽的なピアノ、クラシックなのか、ジャズなのか分別がつきにくい故に現代音楽と表現してみます。これがビルの五感を刺激して、これ又ジャズなのか、ロックなのか分からない世界を生み出しています。

時には優雅に、時には優しく、リックウェイクマンとは違う感性のモラーツのピアノはビルにとって新鮮だったようです。ピアノもドラムも多重録音されていて、もしくは同時に演奏しているものをトラック分けして違う表情のエフェクト処理をしていて、二つだけの楽器なのに広がりのある空間を生み出しています。他の邪魔な楽器が無いので、その微妙な違いも鮮明に聴こえてきます。まるでキースジャレットの即興演奏を聴いているみたいな瑞々しさがあります。名盤です。

Children's Concerto
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[20130331]

Gradually Going TornadoGradually Going Tornado
(1990/08/30)
BRUFORD

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80年の作品です。Allan Holdsworthが脱退してしまったので、代わりにJohn Clarkがギターで加入しました。Allan Holdsworthがいなくなった事でキーボードのDave Stewart が主役になって牽引しています。又、ベースのJeff Berlinがボーカルをとることで歌のフュージョンになっていて、演奏は相変わらず凄いのですが、かなりポップになってきています。

1. Age Of Information
2. Gothic 17
3. Joe Frazier
4. Q.E.D.
5. The Sliding Floor
6. Palewell Park
7. Plans For J.D.
8. Land's End

John Clarkはバッキング的なギターで、リードはDave Stewart のシンセが出てきます。その分Jeff Berlinのベースもブンブン歌っています。Allan Holdsworthの存在はそれだけ大きかったのだと思います。彼がいなくなった事で、全員でソロをとって盛り上げています。音楽的にもジャズロックからコロシアムⅡのようなポップロック寄りのアレンジになっています。これも時代なのでしょうが、フュージョンも洗練されていくのです。

よりテーマが明確になって無駄がなくなっています。音楽的にもバンドとしてもより強固な完成度を高めていますが、キングクリムゾンが再始動した事もあって、Brufordと言うバンドはこのアルバムを最後に解散する事になります。メンバーはそれぞれがバンドリーダーに成れるくらいの強者揃いですから、この後も多方面で活躍していく事に成します。それだけに、このバンドでの演奏は貴重な音源であり、目立ちませんでしたが、UKシーンには確かな足跡を残していきました。名盤です。このバンドではずれはありません。

Age Of Information
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[20130330]

One of a KindOne of a Kind
(1989/09/18)
Bill Bruford

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79年のセカンドアルバムで、Allan Holdsworthとビルはポップになり出したU.K.を脱退してこのBrufordに本腰を入れます。ボーカルも無くなり、Jeff Berlin、Bill Bruford 、Allan Holdsworth、Dave Stewart という最強の四人編成になりました。よりフュージョン色が強まりましたが、ファーストのアグレッシヴさは押さえられ、少しソフティケイトされています。それでもかなりのテクニカルな演奏が炸裂しています。

1. Hell's Bells
2. One Of A Kind-Part One
3. One Of A Kind-Part Two
4. Travels With Myself-And Someone Else
5. Fainting In Coils
6. Five G
7. The Abingdon Chasp
8. Forever Until Sunday
9. The Sahara Of Snow-Part One
10. The Sahara Of Snow-Part Two

バンドとしてのまとまりが出てきていて、音楽的な完成度は高まっています。それだけにファーストでの荒削りながらも何をしでかすか分からないような期待感は感じられません。もう全てお任せいたします。とひれ伏したくなるような完璧な演奏になっています。カンテベリー系の作品に比べると幾分かこちらの方がロック寄りな感じもしますが、カンテベリー系の作品として聴いた方がイエスファンの人にはいいでしょう。

四人ともバカテクの持ち主ですから、一人がアイデアを持ち出せば百倍にもなって返ってくる感じになっています。ジョンマクラフリンと実力的には分け隔てのないAllan Holdsworthの方が、ギミックなプレイが多いですが、聴いているだけでは分からないような細やかなスーパープレイを平気な顔して織交ぜてきます。その凄いプレイにスポットを当てればその凄さは一目瞭然なのですが、あくまでもプレイの一部としてやっているので目立ちません。そこにいまいちメジャーになりきれないところもあるのですが、ヴァンヘイレンが逆立ちしてもかなわないと言えば理解していただけるでしょうか。このアルバムも名盤です。

Hell's Bells
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[20130330]

Feels Good to MeFeels Good to Me
(1990/08/30)
Bill Bruford

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ビルブラッフォードはイエスの初代ドラマーであり、その後キングクリムゾンに参加してからの方が長くなっているので、クリムソンファミリーになってしまっていますが、イエスの黄金時代を築き上げた一人であります。元々はジャズドラマーを目指していて、プログレと言う、フュージョンとは違うミクスチャーの中でもジャズの要素をバンドにもたらせていました。クリムゾンが一時解散してU.K.を結成するのと平行して結成されたバンドBrufordの78年のファーストアルバムです。

1. Beelzebub
2. Back To The Beginning
3. Seems Like A Lifetime Ago (Part One)
4. Seems Like A Lifetime Ago (Part Two)
5. Sample And Hold
6. Feels Good To Me
7. Either End Of August
8. If You Can't Stand The Heat...
9. Springtime In Siberia
10. Adios A La Pasada (Goodbye To The Past)

メンバーはU.K.にも参加するギターのAllan Holdsworth、ボーカルのAnnette Peacock、ホーンのKenny Wheeler、キーボードのDave Stewart、EggのDaveであり、ユーリズミックスのDaveではありません。ベースのJeff Berlinでス。ゲストでギターのJohn Goodsall、ベースのNeil Murrayが参加しています。当時のUKシーンの強者が揃っています。音楽的にはフュージョンなのですが、カンタベリー系のジャズロックに近い質感です。

ヴァンへイレンの師匠でもある天才ギタリストAllan Holdsworthのギターがメインであり、かなりテクニカルでマニアックな演奏で、Brufordの作品の中でも最高の出来映えになっています。Annette Peacockは女性ボーカルで、トーキングな囁くようなけだるい歌い方で、少し浮いた感じでもありますが、彼女の歌が入ってくると普通のフュージョンバンドとは違う意図が見えてきます。Bill Brufordのドラミングはイエスの頃からずっと手数の多いジャズ寄りのプレイであり、一番満足出来る内容になっています。名盤です。

Beelzebub
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[20130330]

RamshackledRamshackled
(2006/02/28)
Alan White

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アランホワイト唯一のソロアルバムで、76年に他のメンバーと同じくイエス活動の合間に制作されています。流石にドラマーらしくリズムを強調したものであり、フュージョン系の曲が多いです。ラテン系のフュージョンですね。ジャズロックやソウル系とも言えます。他のメンバーはイエスと同じような事をやっていましたが、流石に加入したばかりのアランホワイトは毛並みが違う作品を創ってきました。

1. Ooooh Baby (Goin To Pieces)
2. One Way Rag
3. Avakak
4. Spring-Song Of Innocence
5. Giddy
6. Silly Woman
7. Marching Into A Bottle
8. Everybody
9. Darkness (Parts I, II, III)

メンバーもジャズロック系の人が多く、フルートやサックスのBud BeadleとSteve Gregory、トランペットのHenry Lowther、ギターのPete Kirtley、ケニーのKenny Craddock、ベースのColin Gibson、コーラスのMadeline Bell, Vicki Brown, Joanne Williams、ボーカルはアラン自身です。その他にオーケストラも参加しています。アランはプラスティックオノバンドの初代ドラマーでもあり、イエスに参加後はずっとイエスのドラマーであり続け、合間に別プロジェクトもやっていますが、純粋なソロアルバムとしてはこれだけになります。

それだけに内容が濃いですね。初期の頃のウェザーリポートやリターントゥフォーエヴァーみたいなジャズロックにソウルフルなボーカルと、かなりかっこいい演奏を繰り広げています。イエスではみせないようなドラミングで、ファンいとってもかなり新鮮な感覚で聴く事が出来ると思います。ソロアルバムとは本来こういうものであり、他のメンバーがあまりにもイエスにこだわり過ぎた内容になっていました。この時期のソロ作品の中でも一番の出来映えです。名盤です。

Ooooh Baby (Goin To Pieces)
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[20130330]

Living TreeLiving Tree
(2011/01/25)
Jon Anderson & Rick Wakeman

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2010年の作品で、ジョンアンダーソンとのコラボレート作品になります。これが現在までの最新作になります。曲はこのプロジェクトの為の新曲ですが、Just One Manはジョンの持ち歌になっています。基本リックのピアノとジョンの歌だけと言う構成ですが、シンセやサンプラーでのオーケストレーションやジョンのコーラスを多重録音した構成になっています。

1. Living Tree (Part 1)
2. Morning Star
3. House Of Freedom
4. Living Tree (Part 2)
5. Anyway & Always
6. 23/24/11
7. Forever
8. Garden
9. Just One Man

リックのソロ作品ではいいボーカリストを使っていませんでしたので、ジョンの個性的なボーカリゼーションとの化学反応は素晴らしいものがあります。ジョンも才能がある人が好きなので、リックの才能を誰よりも認めていましたので、この二人のコラボレートは見事に成功しているように思います。ドラムレスなので、二人の演奏を遮るものが無く、純粋に二人の息吹を感じる事が出来ます。

ピアノ作品ばかり創っていたリックのやっている事とジョンがいつもやっているボーカルアレンジメントが交差して素晴らしい作品になっています。本家イエスよりもイエスファンを満足させられる内容になっていると思います。リックのアレンジメントもソロでやる時よりも素晴らしいイマジネーションに溢れています。これも化学反応の賜物です。やっぱりリックウェイクマンはイエスに関わっていないといいものを残していないように思います。見事な名盤です。

Living Tree (Part 1)
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[20130329]

Past Present & FuturePast Present & Future
(2010/05/18)
Rick Wakeman

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2010年の作品で、CD3枚組になっています。そのすべてがピアノ曲と言う大胆な内容になっています。リックのピアノ曲はいいものが多いですが、流石に3枚分もあるとどうかと思いますが、時間さえあれば問題なく聴き通せます。それぐらい内容が豊富なものになっています。過去、現在、未来をの三世をそれぞれのCDで表現しています。

Disc: 1
1. A Voyage of Discovery
2. Once Upon A Time
3. The First Dawn
4. The Ice Age
5. Distand Dreams
6. Melodrama
7. Sepia Moments
8. To Those We Loved
9. Victoriana
10. Eden
11. Perchance to Dream
12. One Journey
Disc: 2
1. Mystical Tales
2. White Light
3. Heaven Alone
4. Parallel Worlds
5. To Capture The Moment
6. A View From Above
7. In An Instant
8. A Test of Time
9. Circle of Time
10. In A Perfect World
11. Living The Dream
12. This Moment In Time
Disc: 3
1. With Open Arms
2. As Nature Intended
3. A Galaxy of Light
4. Fear of the Unknown
5. A Second Chance
6. Into The Unknown
7. The Visionary
8. No Turning Back
9. Maybe One Day
10. The Secret Path
11. The Final Journey
12. Beyond The Rainbow

1枚目が過去となっているようで、懐かしいような感じの曲で、クラシカルや大衆音楽的な内容になっています。2枚目が現在と言う事で、多少モダンなポップな感じになっています。3枚目が未来ということでどうなるのかと思いきや、透明感のある清々しい音楽になっています。リックにとっての未来は楽観的な素晴らしい世界のようです。特にそうした時代を感じる事無く聴いてもいいようです。

BGMとして聴くには贅沢な音楽であり、環境音楽にしてははっきりとした表情があり過ぎます。しかし、部屋の中でこの作品が流れていたら、それはきっとセンスのいい空間だと思います。クラシックでもなく、ニューエイジミュージックでもなく、ポップスでもなく、何か気になる音楽ですが、気にしないなら気にしなくても済む。そんな音楽です。これはきっとリックウェイクマンにしか創れない音楽でしょう。時間的に問題なければ名盤です。

A Voyage of Discovery
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[20130328]

Always With YouAlways With You
(2010/06/15)
Rick Wakeman

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2010年の作品で、ピアノアルバムになっています。クラシックの良く知られている曲をあえて選択して、清々しいくらいのアレンジの妙を味わう内容になっています。最後にはツェッペリンのStairway To Heavenをカバーするなど、クラシックにこだわっている訳ではなく、リックの優しいタッチのピアノを味わう為のアルバムになっています。

1. Ave Maria
2. Glory
3. The Piano Messiah
4. The Granary Canon
5. Beautiful Saviour
6. Jesu Joy of Man's Desiring
7. My Redeemer
8. Moods of Morning
9. Always With You
10. Kum-Ba-Ya
11. Gone but not Forgotton
12. Stairway To Heaven

ほとんどの曲が聴き覚えのある曲ばかりだと思います。あえてそういう曲を選んでいます。しかし、主旋律が始まるまでは何の曲かわからないような気のきいたアレンジを施しています。クラシックといってもサロンミュージックのような音楽ですね。気軽に社交的な場で楽しむ音楽だと思います。ポップスとして聴いてもいいくらい気軽に楽しめます。

これまでも同じような作品はありましたが、年齢を重ねるごとに無駄を省きながらも必要な味付けが出来るようになっています。ピアノだけですから、手数が多くても重くなりません。軽やかなタッチなのでリストのような技巧的なテクニックでもさわやかな風のように感じられます。れこもリックらしい一面であり、彼の人間性が現れていると思います。こういう内容でイモっぽい事はしていませんので、安心して聴いていただけるでしょう。名盤です。

Ave Maria
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[20130327]

Retro 2Retro 2
(2007/07/17)
Rick Wakeman

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2007年の作品で、昔使っていた機材を使った演奏のレトロシリーズ第二弾になっています。曲はバリエーション豊かになり、ヘヴィメタもありますがロックンロールやポップな曲もやっています。アナログシンセ、メロトロン、ハモンドオルガンなど、プログレ三種の神器が蘇っています。やっぱり音はデジタルシンセよりも豊かであり、ヘヴィメタなギターにも負けていません。

1. Chasing the Devil
2. Expect the Unexpected
3. Beyond the Void
4. An Angel Spoke to Me
5. The Soundtrack
6. The Fairground Shuffle
7. Robert the Robot
8. Standing Room Only
9. Tigger the Bounce
10. The Temple of Life

Elliot Tuffinのヘヴィメタなボーカルはトゥーマッチですが、娘のJemma WakemanはトラッドフォークなAn angel spoke to meで素晴らしい歌を披露しています。楽器がリックウェイクマンをつまらなくしていたのか、デジタルシンセでのリックの演奏はいまいち心に響きませんでしたが、アナログシンセを使っただけでリズムアクセントも変化があり、往年の輝いていた頃のリックウェイクマンに惑っています。

楽器が曲のアイデアになっているのか、これまでイモ臭い曲を創っていたリックとは思えないくらいドラマティックな曲を書いています。レトロと言うタイトルですが、全く新しいリックウェイクマンが創られています。70年代の頃のような音楽でもなく、21世紀に流行っている音楽でもありません。全くオリジナルなリックウェイクマンの音楽があります。名盤です。

Chasing the Devil
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[20130326]

RetroRetro
(2006/05/16)
Rick Wakeman

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2006年の作品で、家を引っ越す際に昔使っていた楽器が出てきたので、これだけで作品を創ろうと言うコンセプトで制作されています。70年代初期のアナログシンセやメロトロン達ですね。すぐにムーグだと分かるサウンドは気持ちがいいです。デジタルシンセなんかより遥かに出音が太いので、アナログシンセの方がかっこ良く聴こえます。

1. Just Another Day
2. Mr. Lonely
3. One In the Eye
4. Men In Suits
5. Leave the Blindfold
6. Waveform
7. Retrospective
8. Homage to the Doctor
9. Can You Smell Burning?
10. The Stalker

古い楽器を使っているのでレトロと言うタイトルになっていますが、やっている音楽は決して古くさくはありません。例のヘヴィメンタバックバンドですが、主役はアナログシンセですからOut Thereみたいにヘヴィメタにはなっていません。テクノみたいでもあります。ただ、ヘヴィメタボーカルなので、違和感が出ています。

かなりアグレッシヴなプログレだと思ってくれていいです。ギターとボーカルはヘヴィメタですが、それよりもアナログシンセの方がボリュームがでかいので、別物になっています。モノフォニックならではのベンディングプレイなど、昔から慣れ親しんでいるリックウェイクマンサウンドが蘇っています。それだけで充分です。ギターもボーカルも聴けないフリが出来ます。ムーグ万歳。いまはモーグと言っていますが、70年代ロックファンならムーグと呼ぶべし。名盤です。

Just Another Day
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[20130325]

白鵬の全勝優勝で幕を閉じた大阪場所、ご当所力士が頑張っていたからでしょうか、平日でも満員御礼が出たのは若貴時代以来の事でありました。それだけ若手が勢いを持っていると言う事でしょう。しかし、白鵬は一人安定していました。日馬富士は足が滑るような取り組みが多く、腰が安定していなかったように思います。豪栄道は二桁勝ちましたが、10勝では後がきつくなってきます。大勝ちしないと大関取りも難しくなります。ライバル栃煌山も10勝したので、二人して大関に上がると面白い時代になると思います。

上位の成績
日馬富士 9勝6敗
白鵬 15勝0敗 優勝
稀勢の里 10勝5敗
琴欧洲 1勝5敗9休
鶴竜 8勝7敗
琴奨菊 8勝7敗
豪栄道 10勝5敗
把瑠都 9勝6敗
栃煌山 10勝5敗
安美錦 7勝8敗


把瑠都は二桁勝てませんでしたので、大関取りは見送りです。調子は悪くなかったのに、いつもの自分の相撲が見えていないので勝てない取り組みが多かったと思います。横綱にも勝てる力を持っているのに、勝つ為の相撲がとれない。力任せの相撲だけでは上に上がれません。

魁聖は足が悪いのか、いつもの粘り腰がありません。それなのに受け身の相撲では残れないでしょう。平幕の宝富士が11勝しているので、来場所は上位との対戦となると思います。若手が力をつけてきているので、これからも楽しみな取り組みが期待出来ると思います。

日馬富士 vs 白鵬
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[20130325]

Rick Wakeman - Out ThereRick Wakeman - Out There
(2006/11/21)
Rick Wakeman

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2003年の作品で、久々のバンドサウンドになっています。シンフォニックなヘヴィメタみたいなサウンドになっています。どうしてバンドでやるとこうもイモっぽくなってしまうのでしょうか。まるで80年代のプログレバンドの成れの果てみたいなサウンドをこの時期に再現して、受けるとでも思ったのでしょうか。この辺の感覚が理解出来ません。

1. Out There
2. The Mission
3. To Be With You
4. Universe of Sound
5. Music of Love
6. Cathedral of the Sky

バックメンバーはこれまで以上にしっかりと固めて、ギターがFraser T SmithとAnt Glynne、ドラムがTony Fernandez、ベースがLee Pomeroy、そしてヘヴィメタなボーカリストDamian Wilson、お馴染みのEnglish Chamber Choirがコーラスで参加しています。Columbia space missionに携わった宇宙飛行士へ捧げられた作品になっています。なので宇宙管制塔みたいなSEが入っています。

メロトロンやイエス時代の音色を使ったりして、リックは頑張って演奏していますが、この古くさいスタイルを真面目にやると言うのも、この人の感覚はどこかずれている感じがします。演奏は勿論巧いですし、コンセプトも悪くはないでしょう。しかしこのギターサウンド、ヘヴィメタなボーカル。あまりにもベタであり、リックが起用するボーカリストはいつもださかったりします。ヘヴィメタにしてもギターリフがいまいちですし、ヘヴィメタやるならやるで、もっとイマジネーションのあるギタリストを採用すべきなのに、いつも彼のバンドメンバーの選択は中途半端です。

Out There
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[20130324]

Two Sides of Yes 1Two Sides of Yes 1
(2002/02/12)
Rick Wakeman

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2001年の作品で、イエスの曲をカバーしたアルバムです。打ち込み系の新しいアレンジでまるでBGMのような演奏になっています。これでは原曲の方が遥かにいいので、この作品の価値はいまいちだと思います。アレンジし直すほどのアイデアでもなく、原曲の完成度が高すぎる為に、よっぽどの事が無ければカバーはすべきではありません。

1. Your Move
2. Wondrous Stories
3. Long Distance
4. Don't Kill the Whale
5. Close to the Edge
6. Roundabout
7. Meeting

たとえばピアノ曲としてカバーするのであれば、それは違う表情になって、新しい発見があるものです。しかし、ここではバンドアレンジ、しかも打ち込みっぽいサウンド。これならやらない方がマシです。Close to the Edgeはピアノアレンジになっているので、これは面白いと思いますが、さほどカバーしている意味が分かりません。

やっぱりネタ切れなのです。イエスのオーケストラアレンジの作品がありましたが、あれは迫力ありました。あれくらいの内容なら納得出来ますが、ここではチンケな演奏で終わっていますので、期待して聴かない方がいいと思います。もの凄く駄目な作品という先行イメージで聴けばなんとか聴き通せるかもしれません。

Your Move
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[20130324]

Classical VariationsClassical Variations
(2002/04/30)
Rick Wakeman

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2001年の作品で、クラシック曲をカバーしたピアノアルバムになっています。もう本当にネタがなくなっているようです。しかし、彼のようにクラシックの教養があるピアニストにとっては、こうした作品を創ってみたいと言う思いはあったと思いますので、純粋にクラシック曲へのリスペクト作品として受け止めるだけの説得力はあります。

1. Pathetique
2. Meditation
3. O, My Beloved Father
4. O, For The Wings Of A Dove
5. Pavane
6. Berceuse
7. Largo
8. The Swan
9. Where'er You Walk
10. Variations On The New World Symphony

ピアノによる癒し系の音楽。それは題材が何であれ、慈しむような演奏で、この時期のリックは何かに取り付かれたようにひたすらピアノを奏でている印象があります。もうバンド演奏も聴き飽きたし、ピアノだけでも充分だと思わせるくらい素晴らしい演奏を披露しています。

熟年になっているので、こうした作品を出してもいいと思いますが、決して枯れているわけではありません、実に瑞々しい演奏になっています。もういつでも隠居してもいいくらいの年齢になっていますが、それでも作品を出し続けるのは、音楽に対するリスペクトより他には無いと思います。

Pathetique
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[20130324]

Rick Wakeman - Christmas VariationsRick Wakeman - Christmas Variations
(2006/11/21)
Rick Wakeman

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2000年のアルバムで、クリスマスソングを集めたものです。クリスマスアルバムというのも良くあるパターンで、良く知っている曲を演奏するので、そのアレンジセンスが問われる事になるのですが、リックの場合は素直なアレンジの中にロマンティックでありながらも優雅な気品溢れる音楽に仕上げています。

1. Silent Night
2. Hark The Herald Angels Sing
3. Christians Awake Salute The Happy Morn
4. Away In A Manger
5. While Shepherds Watch Their Flocks By Night
6. O Little Town of Bethlehem
7. It Came Upon A Midnight Clear
8. Once In Royal David's City
9. O Come All Ye Faithful
10. Angels From The Realms of Glory

ピアノを中心にシンセでバッキングしています。この時期のリックは優しい感じの演奏が多くなっています。しかも、ほぼ一人による鍵盤演奏になっています。もっとマニアックなくらいの鍵盤作品が出てもいいくらいですが、こうしたほのぼのとした作品も心休まるもでいいと思います。

癒し系でもありますが、ニューエイジミュージックシリーズとは違うヨーロッパテイストでありながらも親が子供に絵本を読んで聴かせるような、そんな和みがある作品になっています。恋人と過ごすクリスマスではなく、家族で過ごすクリスマスの団らんにピッタリのアルバムだと思います。

Silent Night

[20130324]

Chronicles of ManChronicles of Man
(2011/06/21)
Rick Wakeman

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これも2000年の作品で、ピアノ独奏になっています。しかし、これまで当たり障りのない作品を創ってきた事に気づいたのか、今作はかなり変化のある内容になっています。ピアノ独奏ですが、やっている事はプログレであり、やっとファンが期待している作品を創ってくれたと思います。

1. The Siege
2. The Abbey Garden
3. The Banquet
4. The Heritage Of Man
5. The Monks Prayer
6. The Chapel By Candlelight
7. Castle Rushen
8. The Ruin
9. Olaf
10. The Peasants Dance
11. Chronicles
12. Jesters At Court
13. The Monastery

曲によってはシンセも使っています。それでもたおやかに優しく穏やかな音楽になっています。マン島の歴史的なものを題材としていて、その壮大な内容を反映しているのか、かなりドラマティックでピアノだけなのに物語が伝わってくるような音楽になっています。いつもこのレベルの音楽をリリースしてくれればいいのですが、やはり題材に左右されるようです。

イエスなどでは神がかったテクニックを披露していましたが、ソロでは必要の無い事はやらなくなっていました。久々にその神がかったテクニックを披露しています。リストのようなテクニックを披露する音楽を得意としていますので、本来はこういう音楽こそがリックウェイクマンらしい作品だと言えると思いますし、ファンもそれを期待しています。内容としても素晴らしい名盤だと思います。

The Siege
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[20130323]

Preludes to a CenturyPreludes to a Century
(2000/04/12)
Rick Wakeman

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2000年の作品で、Millenniumを記念して製作されています。ここでも穏やかなピアノ作品になっています。クラシカルであり、ニューエイジミュージックとは違うロマンティックな優しさに満ちた作品になっています。ピアノ小曲と言う感じでしょうか。

1. Prelude To A Millennium
2. Only A Dream
3. A Waltz Of Life
4. Forever More
5. The Dancing Piano
6. Reflections Of A Winter's Day
7. A New Dawn
8. Lullaby
9. Seasons Of Change
10. Waiting For God
11. Vienna By Moonlight
12. The Cycle Of Life

当たり障りの無い音楽、リックが創る音楽はえてして定石通りであり、この次はこう来るなと言うところに予想通りに着地する音楽です。意外性が無いのです。それが当たり障りの無い音楽。安心して聴いていられますが、それだけ眠くなる音楽でもあります。音楽的な教養はあるのですが、それをどうにか変化させようとするのがジャズ理論であり、多くのロックミュージシャンもその壁に向かってハンマーを打ち続けているのですが、リックの場合はその中で旨くやろうとします。

イエスのような挑戦的なバンドの中では、ジョンやハウのアイデアを具現化する事に務めていたので目立ちませんでしたが、ソロになってからは明確に保守的なミュージシャンである事が明るみになっています。特にこの作品のような音楽では一目瞭然です。アカデミックとも言えますが、学生でももう少し冒険をしてくれるものです。ですから退屈に思う人もいるかもしれませんが、なぜか退屈しないで済む音楽でもあるのが不思議です。

Prelude To A Millennium
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[20130323]

Art in Music TrilogyArt in Music Trilogy
(1999/03/29)
Rick Wakeman

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これも99年の作品で、自然が生み出す芸術的な造形美を題材に下作品です。音楽的にはNatural World Trilogyと同じですが、こちらは少し孤独感も含まれています。大自然が生み出す芸術的も言える風景などを音楽にしています。あくまでもテーマとしてシンセによる音楽を創りだしています。

1. White Castles
2. Glacier Valleys
3. The Porcelain Doll
4. The Snowcat
5. Pillars Of Hope
6. A Fountin Of Tears
7. The Figurine
8. The Dancing Pierrot
9. A Castle Of Dreams
10. Seeds Of Thought
11. Preface To A Dream
12. The Mottled Blackbird
13. The Quill
14. Lucky Curve
15. The Evening Fable
16. Shelly Beach
17. Birth Of Nature
18. A Tale Of Spring
19. Stories Of Bygone Days
20. The Dancing Hedgerow
21. The Clock Tower
22. Sumbeams
23. The Village Green
24. Portrait Of A Dream
25. Mountain Mist
26. Waterlillies
27. Tommy Big Eyes
28. The Lone Fisherman
29. Little Lady
30. View From A Hill
31. A Hint Of Autumn
32. Boulters Lock
33. Orcombe Point
34. The Brooklet
35. The Fireside

こちらもCD3枚分の大容量を創っています。創作意欲は失せていないようですが、何でもかんでも作品として出すのではなく、その中から優れたものを選び出して一つの作品にまとめると言うのが一般的ですが、この人の場合は思いついたものを全部作品にしてしまっているような感じがします。わざわざ作品にするまでもないような、とりとめもないようなメモ書き的な音楽ですら作品にしているようです。

ですから聴く方も構えずに自然体で受け止めなければつかみ所の無い音楽に迷ってしまいます。何を言いたいのか、何をやりたいのかなど、何も考えずに聴くしかないと思います。当たり障りの無い音楽、それにはそれだけの危険な迷路が待っております。無心で聴く。それしか無いと思います。結構苦行。

The Lone Fisherman

[20130323]

Natural World TrilogyNatural World Trilogy
(2007/06/26)
Rick Wakeman

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99年の作品で、自然界の生物などを題材にした作品で、CD3枚組分の大容量作品です。シンセによる打ち込みで、ニューエイジミュージックに近い内容になっています。穏やかな曲が多く、パッドサウンドやチャイムなどの音色が多く使われています。

1. The Snow Leopard
2. Tuatra
3. The Desert Lizard
4. The Pond Skater
5. Lacemakers
6. The Salamander
7. Chameleons
8. The Christmas Wren
9. The Chrysalis
10. The Spider Crab
11. Sea Green Turtles
12. The Corel Reef
13. Sea Urchins
14. Angel Falls
15. The Minerva Terraces
16. Mono Lake
17. The Sun Dew
18. The 'Queen Of Gems'
19. Pacific Paradise
20. The Olgas
21. The Tower Of Gulin
22. Teneya Creek
23. The Laguna Colorado
24. The Alpine Snowball
25. Mitre Peak
26. Pammukale
27. The Painted Desert

当たり障りの無い音楽、BGMまでいきませんし、環境音楽でもありません。リックによるミュージックミュージアムみたいなものでしょうか。演奏技術をひけらかすでも無く、ただ優しく生き物達を育むかのように演奏されていきます。あらゆる生き物達との共存に感謝しているかのような作品です。

大自然の中にいるのは人間だけではなく、動物達も動物園の中にいるだけではない、全てがこの地球に生きて共に地球を謳歌して、自然連鎖の中で生きている。人間のわがままでそれらを破壊する事の愚かさを謳っているのかもしれません。そんな優しい心あたたかになる音楽です。

Watchdog


[20130323]

White Rock 2White Rock 2
(2007/10/30)
Rick Wakeman

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99年の作品で、サントラだったWhite Rockの第二弾になります。76年の冬季オリンピックのドキュメンタリー映画のサントラだったのですが、それを新しいイメージで創り直しています。昔の栄光にしがみつくようになってしまっていますが、年間に複数の作品をリリースしているうちの一つですから、完全にそれだけに頼っている訳ではありません。

1. Oriental Iceman
2. Ice Pie
3. Dancing on Snowflakes
4. Nine Ice Grove
5. In The Frame
6. Harlem Slalom
7. Frost in Space

ネタがないなら一年に一枚のペースでいいのに、レコード会社とどんな契約をしているのでしょうか。曲を創りためていたらちょうどこの作品のイメージになったという展開でしょうか。最初の作品ではまだアナログシンセを使っていたので、デジタル環境での演奏はかなりイメージが違って聴こえます。映画音楽ですから、必ずしも競技に対するイメージだけではなく、プライベートな部分でのイメージもあるようです。

ゲレンデでのロマンティックなイメージとか、オリンピックの緊張感とは無縁な感じの音楽だったりします。それは作曲者の解釈ですので、聴き手とのギャップもあります。そういうものを含んでリックウェイクマンの作品は存在しますので、慣れているファンなら受け入れられるでしょう。微妙に空気が読めない感じというのも音楽バカな感じがして人間リックウェイクマンらしい作品です。

Dancing on Snowflakes
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[20130322]

Return To The Centre Of The EarthReturn To The Centre Of The Earth
(1999/03/04)
London Symphony Orchestra

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99年の作品で、Journey to the Centre of the Earthの続編になる作品です。オーケストラとロックバンドの競演と言うスタイルも同じで、今回は複数のボーカリストに歌わせています。Ozzy Osbourne、Bonnie Tyler、Tony Mitchell、Trevor Rabin、Justin Hayward、Katrina Leskanichという豪華な競演が実現しています。

1. A Vision
2. The Return Overture
3. Mother Earth a. The Shadow of June b. The Gallery c. The Avenue of Prismed Light d. The Earthquake
4. Buried Alive
5. The Enigma
6. Is anybody there?
7. The ravine
8. The Dance of a Thousand Lights
9. The Shepherd
10. Mr. Slow
11. Bridge of Time
12. Never is a long, long, time
13. Tales from the Lindenbrook Sea a. River of Hope b. Hunter and Hunted c. Fight for Life
14. The Kill
15. Timeless history
16. Still waters run deep
17. Time within Time a. The Ebbing Tide b. The Electric Storm
18. Ride of your Life
19. Floating a. Globes of Fire b. Cascades of Fear
20. Floodflames
21. The Volcano a. Tongues of Fire b. The Blue mountains

ナレーションによって物語が進んでいきます。オーかストアr以外のメンバーはギターのFraser Thorneycroft-Smith、ベースのPhil Williams、ドラムのSimon Hansonになります。最初の作品は全英1位になりましたが、このアルバムは34位まで健闘しました。これだけ時間が経っているのにこの成績はかなりなものです。演奏も音も前作よりもこちらの方が遥かにいいですし、迫力があります。そして劇的な歌の数々、内容はこちらの方が上でしょう。

ただ、前作の焼き直し的な部分もあり、ネタがなくなってきたので創ったというのもあるでしょうが、それにしてはきっちり創られています。コンセプトを持たないとイモっぽくなるリックですから、これだけしっかりとした題材があればいい仕事をするのです。久々に充実した作品になっています。名盤ですね。

The Return Overture
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[20130321]

ThemesThemes
(2001/01/16)
Rick Wakeman

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98年の作品で、リックがこれまで手がけてきたサウンドトラック、テレビ番組のテーマ曲、ゲーム音楽などをまとめたものになります。時代の差があるので、音色の変化などが分かりますが、基本この人の使う音色はあまり変化していないのも分かります。特にデジタルになってからはありきたりな音色を使っています。

1. Fanfare
2. Bassolla
3. Nothing Left To Say
4. Latin Cycle
5. Ambient Loop
6. Without Love
7. Section Seven
8. Hall Of Fame
9. On Our Way
10. Forever And Ever
11. Freefall

サウンドトラックのテーマばかり集めているのすが、不思議と音楽的には様々なスタイルを創っています。新しいものはハウスの手法も使っていますが、全体的にはオールドウェイヴです。打ち込みでのサウンドエフェクトがありきたりでも平気なところはリックならではで、普通のプロミュージシャンではあり得ないところであります。特にキーボーディストでここまでこだわらないのも珍しいです。

新しめの曲では機材も新しくなっているようで、打ち込み臭さはなくなっています。打ち込み臭さを感じさせないようにするには歌が必要なのかもしれません。歌にあわせてタイミングをずらすなどの処理をするからです。しかし歌わないリックにとってはジャストのリズムでもへっちゃらみたいです。美空ひばりのバックにこんな音楽創っていたら即説教でしょう。

Without Love
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[20130320]

TributeTribute
(2006/07/24)
Rick Wakeman

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97年の作品で、ビートルズのカバー集になっています。カバー作品を創るようになってしまったら、もう老後に向かってまっしぐらという状況になりますし、しかも題材がビートルズですから、あまりにもベタな感じがしますが、聴いてみると意外や意外、これまで聴いた事の無いビートルズが演奏されています。

1. Norwegian Wood
2. You've Got To Hide Your Love Away
3. The Fool on the Hill
4. Eleanor Rigby
5. Come Together
6. While My Guitar Gently Weeps
7. We Can Work It Out
8. Help
9. Things We Said Today
10. Blackbird
11. She's Leaving Home

ピアノだけによる演奏で、しかもクラシックピアニストが弾くような演奏があったりして、新しいビートルズに出会えます。しかし、バンド演奏ではインストでありますのでプログレのような感じで演奏されています。アレンジも意外性があって良く練り込まれています。ジャケットがダサイですが内容は悪くありません。

ただし、打ち込み臭いギターの感じなどはキーボーディストのリックにはセンスがありません。打ち込みの安っぽさだけは頂けませんが、手弾きの部分はいい感じです。わざわざカバーするだけのアレンジのアイデアがあるので結構楽しめます。バンドで演奏した方が良かったと思いますが、打ち込みの手軽な感じの作品であっても、それはそれで面白いと思います。

Help / Eleanor Rigby
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[20130320]

VignettesVignettes
(2001/01/16)
Rick Wakeman & Adam

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96年の作品で、Adam Wakemanとのコラボレート作品になっています。Wakeman with Wakemanシリーズみたいなものですが、作品ごとに内容は違っています。様々なボーカリストに歌わせていますが、Adamもボーカルに挑戦していて、Adamの音楽性が強く出ている作品です。

1. Waiting Alone
2. Wish I Was You
3. Sun Comes Crying
4. A Breath of Heaven
5. Moment in Time
6. The Artist's Dream
7. Change of Face
8. Madman Blues
9. A Painting of Our Love
10. Riverside
11. Need You
12. Simply Acoustic
13. Just Another Tear

打ち込みも含めてほとんどの楽器をAdam賀宴層しています。コーラス隊やオーケストラも入り、ストリングスは今回は生ですね。ギターも演奏していて、アコースティックな質感がこれまでのデジタル臭さとは比べ物にはならないくらい良質な音楽に仕上げています。やっと90年代らしくなってきました。オヤジのリックだけはオールドウェイヴが抜けきっていないようです。

ピアノだけと歌というシンプルな部分とオーケストラやシンセによる洪水のような音とのメリハリがあるので、全体を通して気持ち良く聴き通せます。これだけの配慮が出来ただけでも進歩しました。どこか宗教的な感じが強いのはオヤジの領域なのでしょう。アルバムとしてはすばらしい内容だと思います。

Waiting Alone
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[20130320]

Word & His MusicWord & His Music
(2003/01/01)
Rick Wakeman

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96年の作品で、Gospelsのような宗教音楽になっています。演奏は全てリックウェイクマンによるプログラミングと演奏で、娘のNina Wakemanがナレーションで聖書を読んでいます。

1. The Story Of Noah
2. The Birth Of Moses
3. The Fiery Furnace
4. The Lion's Den
5. Nature
6. Praise
7. Salvation
8. Gideon's Army
9. Deborah

宗教音楽をポップフォーマットで演奏する事によって、より身近なものにしようとしているのか、あくまでも信仰の発露として創っているのか分かりませんが、バッハなどが宗教音楽を創って名声を得ていたのと同じように、音楽と言うのは特別なものでした。教会や権力者の為の音楽を創らなければ金を稼げなかった時代があったのです。

しかし、音楽そのものは宗教に関係なく、多くの人の心に届ける事が出来ます。今はそういう時代です。だから宗教音楽と言うだけではなく、音楽として楽しめるようにこうした作品となる事が出来るのです。英語がわからないからナレーションも関係なく、音楽だけを楽しむ事が出来ます。

Judas Iscariot

[20130320]

TapestriesTapestries
(2001/01/16)
Rick Wakeman

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96年の作品で、息子のAdam WakemanとのコラボレートWakeman With Wakemanの第二弾アルバムになります。リックの生ピアノを中心にAdam Wakemanがアレンジメントしているようです。今回はピアノによるロマンティックでありながらリックウェイクマンのピアノの表現力を遺憾無く発揮したすばらしい出来映えになっています。

1. Fremiet's Car
2. Time Will Tell
3. Fountains Of Love
4. A View From A Window
5. Les Vendanges
6. Summer's End
7. Clair De Lune
8. A Brighter Dawn
9. Blue Lily
10. Tapestries
11. Garden Party
12. Portraits In A Gallery
13. Daydream
14. The Storyteller

メンバーはアコースティックギターのFraser Thorneycroft-Smith、Stuart Sawneyによるリズムの打ち込みという、いつものバンドのメンバーでありながら、主題をかえるだけで、これほど劇的にドラマティックな音楽になっています。やれば出来るのです。アホみたいなポップソングをやるより、こっちの方が100倍いいですし、演奏している方も気持ちいいと思います。勿論聴く方もこちらの方が最高です。

Adam Wakemanによるサンプラーのストリングスもあえて生っぽくしなくなっているのですばらしいサウンドになっています。サンプラーで生楽器の変わりとして使う事も出来ますが、そういう時代は終わっています。サンプラーならではの音を出した方が効果的ですし、生演奏には絶対勝てないのですから、それなら生オーケストラを入れた方がマシです。サンプラーを使っていると言う意味を持って使うべきです。そしてなによりも音楽がいいですし、リックのピアノ演奏もすばらしいので、これまでのソロ作品の中では最高の出来映えになっています。名盤です。

Time Will Tell
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[20130319]

Rick Wakeman - Fields of GreenRick Wakeman - Fields of Green
(2007/10/09)
Rick Wakeman

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96年の作品で、彼のバンドでの演奏になっています。Arthurの97年度版な曲をやったり、自分が参加していなかった時期のイエスの曲、Starship Trooper/Wurmを演奏したり、ネタも無いのにツアーに出るからとりあえずアルバムを創っておこうと言う趣旨のように感じる作品であります。いつもソロではこのパターンであります。

1. Election '97/Arthur
2. Starship Trooper/Wurm
3. The Promise of Love
4. The Spanish Wizard
5. The Never Ending Road
6. The Fighter
7. Tell Me Why
8. The Rope Trick
9. The Nice Man
10. Fields of Green

メンバーはボーカルのChrissie Hammond、ギターのFraser Thorneycroft-Smith、ベースのPhil Laughlin、ドラムプログラミングのStuart Sawneyです。このメンバーだとどうしても、いつも80年代風のサウンドになってしまいます。曲自体がそうなのかもしれませんが、なかなか進化しないバンドであります。機材も80年代のままなのでしょうね。いわゆるオヤジバンドという愛称がよく似合います。

日本で言うオヤジバンドのように60年代、70年代のサウンドではなく、80年代というのが笑えます。彼らはまだこのスタイルが有効だと思っているのでしょう。その時に聴いている音楽が自分の音楽に反映するものですが、まったく新しい音楽は聴いていなかったのでしょうか。同窓会的に楽しんでいるバンドとしか思えません。かなりプロフェッショナルな演奏ですが。

Starship Trooper/Wurm
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[20130318]

波乱の大阪場所。日馬富士は早くも3敗というふがいなさ、勝ちっ放しは白鵬ただ一人、大関陣もかんばしくない、琴欧洲は休場、琴奨菊は最初ふがいない内容でしたが、勝ちパターンを思い出したように連勝。ご当所の豪栄道が大関取りを目指して頑張っています。ライバル栃煌山にも勝ったので、かなり気合いが入っています。

中日までの上位の成績
日馬富士 5勝3敗
白鵬 8勝0敗
稀勢の里 4勝4敗
琴欧洲 1勝5敗3休
鶴竜 5勝3敗
琴奨菊 6勝2敗
豪栄道 6勝2敗
把瑠都 6勝2敗
栃煌山 3勝5敗
安美錦 2勝6敗

把瑠都は完全に回復していない分、大技にならないようにとっているので、何とか勝っていますが、まだ目覚めていません。勝ち相撲の中にかれがこれから身につけなければならない勝ちパターンのヒントが出ていますので、それに気づいていればいいのですが、いつも期待は裏切られます。松鳳山も力強さが出て良い結果になっています。魁聖は調子が悪いのか前に出る相撲が取れていません。いい加減受け身の立ち合いは卒業するべきです。

稀勢の里は大関に上がる時に下から上に攻める基本的な立ち合いに徹して勝ち続けていたのに、いまは出来ていません。逆に相手にしたから上に攻められて上体をおこされて負けています。何で勝っていた頃の相撲を忘れてしまうのか不思議でなりません。そして、たまに勝った時のドヤ顔は弱い力士の証拠に他なりません。

勢 vs 白鵬
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