74年の作品で、London Symphony Orchestraと競演してRoyal Festival Hallでのコンサートをライブ録音したものです。名作The Six Wives of Henry VIIIとアーサー王と円卓の騎士たちの間に挟まれて、音楽的には今一とされているアルバムですが、当時はまだ在籍していたイエスでさえなし得なかった全英1位に輝くヒット作品となりました。オーケストラとの競演ということで前後している作品に比べると緊張感が無いため、ファンにはそれほど人気はありません。
1. The Journey/Recollection 2. The Battle/The Forest
クラヴィネットによるファンキーな演奏があったり、音楽的にはかなりポップで、複雑な変拍子が絡み合うイエスのような音楽とは違っているのでファンには馴染めなかったのでしょう。リックウェイクマンは兎に角作品を量産していくのですが、イエスファンからも認められているのはSix Wives of Henry VIIIとアーサー王と円卓の騎士たちだけと言ってもいいです。後はかなり違う音楽性になっています。リック自体がこの小説の大ファンだったので、彼なりのイメージがあったのでしょう。