

94年の作品で、結構アヴァンギャルドな女性ボーカリストDiamanda GalásのアルバムをJohn Paul Jonesがプロデュースした作品です。演奏面でJohn Paul Jonesがかなりサポートしていますので、John Paul Jonesの作品としても紹介されています。人をバックアップするのが得意なJohn Paul Jonesらしい作品です。アヴァンギャルドな歌姫ですので、サウンドも結構個性的で多少ツェッペリンぽさもあり、結構ロックファンも楽しめる内容になっています。
1. Skotoseme
2. Do You Take This Man?
3. Dark End Of The Street
4. You're Mine
5. Tony
6. Devil's Rodeo
7. The Sporting Life
8. Baby's Insane
9. Last Man Down
10. Hex
John Paul Jonesはベースとスティールギターで参加していて、他にはドラムがPete Thomasで、Diamanda Galásは歌の他にオルガンとピアノを弾いています。ほとんどドラムとベースだけの演奏なのですが、Diamanda Galásのコーラスワークもアレンジに重要な要素となっていて、それだけでも充分に迫力のある空間を創り上げています。それだけDiamanda Galásの歌の存在感があるのです。そしてギターが無くてもベースだけでもロックしているJohn Paul Jonesの演奏が素晴らしいです。
John Paul Jonesのベースはジミーペイジの陰に隠れていてあまり目立っていませんでしたが、ツェッペリンでも結構凄い演奏をしていて、それがこのギターレスなスタイルでは際立って目立ちます。指で弾いたり、ピックで弾いたり、ベースの表情も豊かです。他のメンバーに比べてソロ活動も活発ではありませんが、彼が本気になればこれだけ凄い作品が創れるのに、作品が少ないのはもったいない事だと思います。それにしてもDiamanda Galásの存在感も凄いですね。意外に隠れ名盤です。
Skotoseme