

86年の作品で、再びSteve Nyeとの共同プロデュースになっています。前作で知り合ったRobert Frippが
音楽面で大きく貢献しています。これが後のThe First Dayへつながっていきます。ソロになってからは外交的なサウンドになっていましたが、内省的なシルヴィアン節が復活しています。
音楽的にはより様々な
音楽を融合させたプログレッシヴフュージョンになっていくのですが、ここからの歌はより内省的に内へ内へと向かっていきます。
ディスク:11. Taking The Veil
2. Laughter And Forgetting
3. Before The Bullfight
4. Gone To Earth
5. Wave
6. River Man
7. Silver Moon
8. River Man (Remix)
9. Gone To Earth (Remix)
10. Camp Fire: Coyote Country (Remix)
ディスク:21. The Healing Place
2. Answered Prayers
3. Where The Railroad Meets The Sea
4. The Wooden Cross
5. Silver Moon Over Sleeping Steeples
6. Camp Fire: Coyote Country
7. A Bird Of Prey Vanishes Into A Bright Blue Cloudless Sky
8. Home
9. Sunlight Seen Through Towering Trees
10. Upon This Earth
アナログ盤では2枚組でしたが、CDでは当初インスト曲を省いた1枚でリリースしていました。後にリミックスを含めてCDでも2枚組に編集されています。今回もSteve Jansenがドラム、Richard Barbieriも参加、しかし、ソロになってからはシルヴィアンの美学はJAPANの焼き直しをするような事はしません。よりアダルトな
音楽性を目指しています。Mel CollinsやB.J. Coleも参加して、より深い世界へと誘います。タイトル曲はRobert Frippとの共作で、JAPAN以外のミュージシャンとのセッションを楽しんでいます。
ファッションはビジュアル系としてデビューしていますが、既にグラムロックは終焉していて、JAPAN はイギリスでは売れていませんでした。しかし、クィーンと一緒で、日本でバカ売れしたのです。日本にはビジュアル系に弱いロック好きな女性が多くいて、デビュー当時のJAPANを支えていました。しかし、見た目とは裏腹にどんどん
音楽性を深めていき、ソロになってからもその追求は留まりません。暗い奴なシルヴィアンらしい世界観が溢れています。
Taking The Veil