95年の作品で、Mick Karnの最高傑作と言って良いでしょう。Mick Karn流ハイパーファンク、最高にかっこいいです。David TornとTerry Bozzioでのトリオ作品がいい感じでMick Karnを成長させました。より自信に満ちあふれたブリブリブヨヨーンベースも力強いです。昔のような退廃的な
音楽から生演奏による生命力溢れる
音楽に変身しています。エスニックな感じも違和感無く共存しています。
1. Thundergirl Mutation
2. Plaster the Magic Tongue
3. Lodge of Skins
4. Gossip's Cup
5. Feta Funk
6. The Tooth Mother
7. Little - Less Hope
8. There Was Not Anything But Nothing
ドラムがGavin Harrison、ファンキーなギターがSteven Wilson、エキセントリックなギターはDavid Torn、Richard Barbieriはシンセプログラミングで参加、ミックはサックスも吹いています。中東系の旋律とファンクの融合、ベースもブリブリだけではなく、曲によってはリード楽器にもなっています。あくまでもミックのベースが主役ですが、どの楽器も目立つようなアレンジになっているところが見事なファンクアレンジになっています。
JAPAN のメンバーで頑張っているのはシルヴィアンとミックだけですが、もうシルヴィアンとは別の次元で
音楽をやっています。この後にジャムバンドブームが控えめに始まりますが、その先駆けともなっています。打ち込みが多くなっている時代に生演奏でしかもコンピューターでは再現出来ないような魅力的なサウンド。ニューウェイヴは進化しませんでしたが、ビフォアニューウェイヴの彼らはひそかに進化し続けていたのです。ロック史上かなりの上位にあげても良いくらいの名盤です。かっちょいいー。
Thundergirl Mutation