

98年の作品で、日本のヒップホップユニットNews From Street Conectionからソロデューした半野喜弘のソロ第一弾としてミックカーンとコラボレートしたアルバムになります。半野喜弘が創りだすドラムンベーストラックにミックのウネウネベースが加わっているだけでなく、ミックはサックスからギター、ボーカル、シンセなども演奏してドラムンベースミーツJAPAN みたいな感じになっています。
1. Traveler's Diary
2. Seafall
3. Primitive Water
4. A Boy With Wings
5. Dialogue I II III
6. Stereoscope
7. Lunette
8. Sail and Wind
変拍子のドラムンベースなどユニークでプログレッシヴなトラックを元にミックがキャンパスに絵を描くがごとく生演奏を加えています。こういう試みは珍しくない時期でもありましたので、さほど驚くような内容でもなく、ただ、ドラムンベースのベースの部分がミックのブリブリウネウネベースになっているというのは
テクノファンにとっては斬新に聴こえるはずです。ドラムは生っぽくプログラミング出来ても、ベースを生っぽく表現するのは限界があるからです。
スクエアプッシャーみたいにベースは生演奏するパターンもありますが、ミックのベースパターンは非凡でありますから、免疫が無い人にとっては異質な
音楽に出会ったみたいな感覚になる事でしょう。90年代の
テクノでは聴いた事が無いようなシンセ音も異質ですし、こういう音を出していたミュージシャンが90年代に平気でこんな音を出す事も無く、ミックの我が道を往くような感覚は
テクノ系では異物が入り込んだような感覚になっています。そういう意味では新鮮味があり、面白い作品だと思います。
Traveler's Diary