

2008年の作品です。これも1枚のCDで収まる容量をアナログ盤サイズで2枚に分けています。アナログ盤を聴き慣れている者にとっては、とても聴き易い長さに分けられています。しかしCD世代の人にとってはCDを入れ替えるのが面倒くさいと思われるのではないでしょうか。やはりどこかコンセプトアルバムのようにストーリー展開していくようなドラマティックな演出になっています。
Disc 11. Come the Revolution
2. It's too Late to Turn Back Now
3. These Things I Know
4. Psychedelic Odin
5. Blood Sacrifice
6. The Shipwreck of St. Paul
Disc 21. All the Blowing-Themselves-Up Motherfuckers (Will Realise the Minute They Die That They Were Suckers)
2. Feed My Rock'n'Roll
3. Dhimmi is Blue
4. The Black Sheep's Song
5. I Can Remember This Life
ジムモリソンを意識したような低音の歌い方は、声がしゃがれてきて、どこかトムウェイツを思わせるようになっています。泥臭くないトムウェイツ、ただ、それだけでは終わらない彼独自の世界観が今回も展開されていきます。イギリス人がドアーズのようなアーバンサイケロックをやったらこうなる。みたいな、ロックファンの好きなエッセンスがちりばめられています。
ひねくれポップとは違ってストレートにポップであり、難解ではないのですが、ストーリーテリング的な演出はまるでロックオペラです。日本でも売れる要素はいっぱい持っていると思いますが、あまりにも時代性を無視しているというのと、メジャーレコード会社じゃ無いので浸透しきれないところが売れない原因だと思います。いいも配意と言える時代のはずですが、売れるのはいつもつまらないラブソングばかりです。
Come the Revolution