

2013年、今年発売されたばかりの最新作です。この人は全く老いる事なく現役でこれからも同じような作品を創り続けていく事なのでしょう。ギターだけの弾き語りやピアノだけの弾き語りを基本にした赤裸々なくらい剥き出しの歌。自称革命的なロックと称していますが、60年代後半から70年代初期の頃のロックのスタイルであり、このスタイルで現行進化しているロックと言う事では革命的なのかもしれません。
1. Hymn to the Odin
2. Why Did the Chicken Cross My Mind?
3. The Armenian Genocide
4. Revolutionary Suicide
5. Paradise Mislaid
6. Mexican Revolution Blues
7. Russian Revolution Blues
8. They Were on Hard Drugs
9. In His Cups
10. Phoney People Phoney Lives
11. Destroy Religion
歌詞の内容も以前の曲の続編的なところがあって、彼独自の物語が続いているようです。サイケフォークの幻想的な部分を省いたようなシンプルなフォーキーサウンドであり、アナログ感を大事にレコーディングされているようです。ライブでも一人だけで演奏したりしていますので、ライブを意識した編成なのかもしれません。バンドを雇うほど金がないのか、それともバンド形態固執しなくなったのか、これが彼の新しいスタイルのようです。
このサウンドが今年の最新作なのです。凄いです。今の時代にここまで私的な作品を出せるのはインディーズくらいなもので、それでいてしっかり盛り上げ方も分かっているベテランなのですから、ファンは唯黙って受け入れるしかありません。昔のロックミュージシャンはみんなそうでした。彼らの世界観を唯受け入れる事で黙ってついていきました。それだけのカリスマ性を持っていたのです。最近のようにファン受けする曲ばかり創っているようなサラリーマン似非ミュージシャンとは違うのです。これからもブレる事無くとことんやり続けて欲しい。ここに死んでいないロックがあります。
The Armenian Genocide