

2008年の作品です。11年ぶりの新作となったこのアルバムは現在までの最新作となります。80年代の混沌の中で自分を見失っていたデイヴメイソンは活動を停止していましたが、久々に復活したそのサウンドはレイドバックした渋いブルース作品になっていました。早くからこの路線に戻っていれば良かったのに、やっとファンが満足出来る作品が届きました。
1. Good 2 U
2. Let Me Go
3. One Day
4. Pink Lipstick
5. How Do I Get To Heaven
6. Ain't Your Legs Tired Baby
7. You're Standing In My Light
8. Passing Thru The Flame
9. That's Love
10. El Toro
11. World Of Hunger
12. Full Circle And Then
バックのサウンドはサンプラーやデジタルサウンドになっていますが、それをバックに渋いブルースギターを決めています。歌はよりしゃがれてレオンラッセルみたいになっています。Sheila EやWillie Nelsonなどが参加しています。少し新しめのサウンドにブルースという事で、何でもありの時代の21世紀になりましたので、問題なくアピール出来る内容になっています。しかし、やはり宣伝する力が足りなかったのか、それほど話題にはなっていませんが、聴いた人はきっと気に入る作品になっていると思います。
80年代にこういう事をやっていれば古くさいと言われていたでしょうが、90年代以降ならこれでも通用したと思います。ただ、レコード会社はいい顔しなかった事でしょう。しかし、ベテランミュージシャンの復活で金儲けが出来るような土壌が整ったので、この手の作品でも売れると判断したのでしょう。トラフィックの再結成には参加しませんでしたが、Dave Mason & Jim Capaldi名義でツアーを行った事もあります。渋いですが、良い曲ばかりです。アレンジも新しめになっていますので、新しいブルースの形として有効です。これからも新作が出るのか不明ですが、この路線なら問題ないと思います。
Good 2 U