fc2ブログ


アルバムを紹介する音楽ライブラリー、及び映画、格闘技、コンピューター、グルメ、コミック情報を提供しております。
SAMARQAND淫美ブログ
プロフィール
SAMARQAND

Author:SAMARQAND
淫美な音楽等を紹介するブログです。

SAMARQANDというアーティスト名にて音楽配信をやっております。曲は、Eggsと SoundCloudというサイトにて無料でストリーミングが出来ますので,そちらにてご鑑賞下さい。リンクを貼ってありますので、お手数ですが、そちらをクリックして下さい。
Eggs SAMARQAND楽曲配信
MySpace JapanMySpace Japan

Samarqand

Facebookページも宣伝 BIG UP! SAMARQAND楽曲配信muzie SAMARQAND楽曲配信
FC2ブログランキング

よろしかったらクリックをよろしくお願いいたします。
FC2Blog Ranking

カテゴリー
アルファベットでご希望のアーティストを検索して下さい。
ロック、ジャズ、ソウル日進月歩で増えていきます。
最近の記事
最近のコメント
カレンダー
07 | 2013/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

[20130817]

CravemanCraveman
(2008/04/08)
Ted Nugent

商品詳細を見る


2002年の作品です。前作からはまたしても7年のブランクがあります。またしてもボーカルがいなくなり、テッドがリードボーカルをとっています。メンバーもベースのMarco MendozaとドラムのTommy Clufetosによるトリオ編成になっています。よりハードなサウンドになっていますが、歌い方がグランジやスラッシュメタルっぽくなって、またしても時代に流されてしまったか、と言うイメージになっています。

1. Klstrphnky
2. Crave
3. Rawdogs + Warhogs
4. Damned If You Do
5. At Home There
6. Cum n Gitya Sum O This
7. Change My Sex
8. I Wont Go Away
9. Pussywhipped
10. Going Down Hard
11. Wang Daong Doodle
12. My Baby Likes My Butter On Her Gritz
13. Sexpot
14. Earthtones

この時代ではグランジも既に時代遅れであり、この時の復活をかけた再開もハズレに終わっています。確かにオールドウェイヴなハードロックばっかりやってもしょうがないでしょうが、こういう人はブレずにやっていた方がファンはついていくと思いますが、ブレまくっていたらファンは離れていくばかりです。ただし、このひょうきんな歌い方はワイルドなテッドのキャラクターには合っています。

70年代に一時期騒がれていただけのテッドニュージェントがこの時代でも活躍している事自体は凄い事で、ハードなドライヴィングギターは健在です。ビッグネームのバンドが復活する事が流行っている時期でも有り、それなりの価値のある作品ではあります。ただ、ボーカルはうまい人に任せた方が作品の完成度は高いと思います。これはこれで代わり映えがして面白い作品になっています。

Klstrphnky
⇒ 続きを読む

[20130817]

Spirit of the WildSpirit of the Wild
(2009/02/03)
Ted Nugent

商品詳細を見る


95年に作品です。前作からは7年ぶりとなります。その間にオルタナブームが起こっていました。80年代のきらびやかなサウンドからソリッドでシンプルなスタイルが主流になっています。ですから思いっきりハードでソリッドなハードロックをやっても問題ない状況になっています。ボーカリストのDerek St. Holmesが復帰した事でテッドはギターに専念出来るようになっています。

1. Thighraceous
2. Wrong side of Town
3. I Shoot Back
4. Tooth, Fang & Claw
5. Lovejacker
6. Fred Bear
7. Primitive Man
8. Hot or Cold
9. Kiss my Ass
10. Heart and Soul
11. Spirit of The Wild
12. Just do it like this

まずギターの音が違っています。デジタルエフェクトもこなれてきていい音を出せるようになっていますし、アンプも強力になっている事もあるでしょう。まるでブリティッシュハードロックのようなギターサウンドです。歌が入るとアメリカンになりますが、かなりツェッペリンを意識したような曲になっていると思います。つまりやりたい事をやれる環境がやっと整ったのだと思います。

I Shoot Backのようなファンキーな曲もあります。当時はミクスチャーも流行っていますが、90年代のミクスチャーではなく、70年代に流行っていたファンクロックのスタイルに近いので、とても私好みであります。これまでの経験がとても良い方向に表現された作品になっていると思います。それでも昔みたいに売れる事はありませんが、80年代の手法を経過しながらも70年代の良さを出せた素晴らしいサウンドであります。これは名盤です。

Thighraceous
⇒ 続きを読む

[20130817]

If You Can\'t Lick \'em... Lick \'emIf You Can\'t Lick \'em... Lick \'em
(2009/09/17)
Ted Nugent

商品詳細を見る


88年の作品です。初期の頃のプロデューサーであったTom Wermanを再び器用して起死回生を目指したようです。ヴァンへイレンっぽさは残っていますが、かなりハードロック度が戻っています。しかし、この時期にテッドニュージェントのアルバムが出てもほとんど注目されていませんでした。活動していたのも知られていなかったと思います。あの人は今的な存在だったのです。

1. Can't Live With 'Em
2. She Drives Me Crazy
3. If You Can't Lick 'Em...Lick 'Em
4. Skintight
5. Funlover
6. Spread Your Wings
7. The Harder They Come (The Harder I Get)
8. Separate The Men From the Boys, Please
9. Bite The Hand
10. That's The Story Of Love

バンドメンバーも補充をして、リードボーカルはテッドがとっています。サイドギターにDave Amato、オルガン限定のJai Winding、キーボードのJohn Purdell、ベースのChuck Wright、ドラムのPat Torpeyで、パーカッションをプロデューサーのTom Wermanが叩いています。当時はほとんどハードロックは死に体で、元来ハードロックファンの私としてはハードロックの復権をかけて、この時代でも通用するハードロックを求めていました。それは現在でも代わらず、最先端の音楽としてのハードロックの在り方をいつも考えています。

この時代であればやはりヴァンへイレンのようなアメリカンスタイルのハードロックしか無かったと思います。そこにガンズアンドローゼスが登場して、かなり期待していたのですが、ハードロックの復権にはまでは発展しませんでした。今までと同じようなやり方で通用するほど音楽シーンは甘くありません。デジタル機器もこなしながらのハードロックで無ければならないでしょう。この作品で聴かれるのは既成のスタイルであり、新しくはありません。しかし80年代サウンドの余計な装飾を省いているのは好感が持てます。

Can't Live With 'Em
⇒ 続きを読む

[20130816]

Little Miss DangerousLittle Miss Dangerous
(2011/03/22)
Ted Nugent

商品詳細を見る


86年の作品です。正式なバンドメンバーはTed Nugent とギター、キーボードのDave Amatoの二人だけになっています。後はゲストミュージシャン扱いです。ですから全編テッドがリードボーカルをとっています。以前に比べたら歌も巧くなっているので問題はないようですが、サウンドは前作以上に80年代サウンドに染まったものになっています。

1. High Heels in Motion
2. Strangers
3. Little Miss Dangerous
4. Savage Dancer
5. Crazy Ladies
6. When your Body Talks
7. Little Red Book
8. Take Me Away
9. Angry Young Man
10. Painkiller

ゲートリバーヴを短めにかけたドラムはまるでドラムマシーンのようなサウンドに意図的にエフェクトされています。これだけでも80年代ならではのサウンドであります。それに厚みの無い当時のデジタルシンセ独特のチープな音、ギターもデジタルエフェクトを使っているので、誰が弾いてもヴァンヘイレンのような音が出せるようになっています。つまり均一化された音なのであります音自体は派手に聴こえるかもしれませんが、実際には中身が薄い音楽になっています。

当時はLAメタルなどのウェストコーストのスタイルがロックをつまらないものにしてしまいました。どれを聴いてもさほど違いが無いのです。みんないっしょならどれを聴いてもいいし、どれも聴かなくていいくらいです。デジタル化で音は良くなっているので、その音だけを強調して中身がありません。MTV時代のアメリカの音楽は実につまらないものばかりでした。それでも派手ゆえのきらびやかさはありました。現在のいまだにラップばかりの、ダンスミュージックばかりのアメリカのトップシーンほど退屈ではありませんでしたので、80年代もまだマシだったのかもしれません。中身はありませんが派手な80年代サウンドは楽しめます。

High Heels in Motion
⇒ 続きを読む

[20130815]

PenetratorPenetrator
(2012/10/01)
Ted Nugent

商品詳細を見る


84年の作品です。メンバーを一新しております。ボーカルが後の新生バッドカンパニーに参加するBrian Howeになり、ベースがDoug Lubahn、ドラムがBobby Chouinard、そしてキーボードのAlan St. Jonと言う布陣になります。ゲストでPeter Wolfが参加しています。サウンドも80年代ポップスになって、ギターもギンギンに弾きまくっていますが、もはやハードロックでは無くなっています。

1. Tied Up In Love
2. (Where Do You) Draw the Line
3. Knockin' at your Door
4. Don't you want my Love?
5. Go Down Fighting
6. Thunder Thighs
7. No Man's Land
8. Blame it on the Night
9. Lean Mean Rock and Roll Machine
10. Take Me Home

売り上げが落ちているので必死なのでしょう。曲もかっちり創り上げていますが、途中で転調するなどの小賢しい小細工をする時点でハードロックとは呼べないシロものになっています。MTV用のPVも創って、80年代サウンドになりきっています。デジタルシンセのアレンジ、コーラスでの厚みなどを加えたり、サウンドはハードでもテッドならではのものが感じられません。ありきたりの80年代サウンドになっているのです。

アメリカの脳天気なキッズは騙せても、これでは、それまでのファンは納得いかないでしょう。一生懸命売れる作品を創ろうともがいていますが、これでは逆効果です。演奏もしっかりしているし、構成もよく考えられていますが、ファンがテッドに求めているもの、他のバンドには真似出来ないものを提示しないと、こんな平均化されたスタイルでは他の若手の方に注目がいって、テッドのアピールにはなっていないと思います。ただ、出来は悪くないので、80年代サウンドが好きな人には受け入れられると思います。

Tied Up In Love
⇒ 続きを読む

[20130814]

NugentNugent
(2009/09/17)
Ted Nugent

商品詳細を見る


82年のアルバムです。ヘヴィメタにはならずにハードロックを維持していますが、80年代ならではのハードロック、ヴァンへイレンを意識したスタイルに完全に変化しています。ボーカルもDerek St. Holmesに代わり、ドラムがCarmine Appiceになっています。テッドのギターも完全にヴァンへイレンを意識したもので、ピッキングハーモニクスを多用しています。

1. No No No
2. Bound And Gagged
3. Habitual Offender
4. Fightin' Words
5. Good And Ready
6. Ebony
7. Don't Push Me
8. Can't Stop Me Now
9. We're Gonna Rock Tonight
10. Tailgunner

Carmine Appiceがドラムと言う事で、ドラムソロも用意されています。曲自体も昔はエアロスミスっぽい感じでしたが、ヴァンへイレンみたいになっています。それでもヘヴィメタにはなっていないのでハードロックファンには響きます。ジャケットの写真はまるでヘヴィメタで、いかにも80年代っぽい格好しています。それでもオールドウェイヴと言うイメージがあるのか、売り上げは一気に下がっています。

きちんと時代には追従していますし、内容も悪くありません。Carmine Appiceの参加も話題になってますし、売れる条件は充分満たしていると思いますが、どうしても新しいバンドの方が注目されていたようです。オールドウェイヴの残党がこの時代に生き残るには、それなりのヒット曲が必要でした。アルバムとしての内容は問題ありませんが、ヒット曲に恵まれなかったのです。Derek St. Holmesはギターを弾きませんので、完全にテッドだけのギターですが、ツィンリードでハモらせるようなアレンジにしています。プロデュースもテッド自身が行っています。

No No No
⇒ 続きを読む

[20130813]

Scream DreamScream Dream
(2008/03/01)
Ted Nugent

商品詳細を見る


80年の作品です。時代としてはパンク、ニューウェイヴの時代ですが、それとは別にイギリスではネオヘヴィメタブームもあり、元気がなくなっていたハードロック勢はこのヘヴィメタブームに乗っかるようになります。テッドもその影響をかぶっており、歌い方がハイトーンのシャウトスタイルになっています。しかし、曲自体はいつも通りのハードロックなので、ネオヘヴィメタ特有の形式ばった退屈さはありません。

1. Wango Tango
2. Scream Dream
3. Hard as Nails
4. I Gotta Move
5. Violent Love
6. Flesh & Blood
7. Spit It Out
8. Come and Get It
9. Terminus Eldorado
10. Don't Cry (I'll Be Back Before You Know It Baby)

曲自体はハードロックでもギタースタイルは多少ヘヴィメタやヴァンへイレンの影響を受けています。デビュー当時はサバスやバッジーのようなヘヴィメタスタイルのギターを弾いていたので、そこは問題ないでしょう。この時代のデフレパードもハードロックだったと思いますし、ハードロック残党の生き残りをかけたバンドはみなヘヴィメタ扱いにされていました。でもこのアルバムはまぎれも無くハードロックアルバムであります。

ヘヴィメタは様式美を追求していたので、ありきたりの曲ばかりになって、私はネオヘヴィメタにはついていきませんでした。それよりもニューウェイヴの方が新しい事をやっていたので面白かったのです。ですからテッドもこの辺りから興味を失っていましたが、まだまだハードロックしていて、曲もバリエーションがあって面白いです。アーミングやライトハンドなどこの時代ならではのギタースタイルで、演奏もうまくなっていますし、それでいて痛快なハードロックは健在です。

Wango Tango
⇒ 続きを読む

[20130812]

State of ShockState of Shock
(2009/04/07)
Ted Nugent

商品詳細を見る


79年の作品です。キッス、エアロスミス、クィーンの御三家は確固たる人気を築いていたので、この後も生き延びていきますが、パンク、テクノ、ニューウェイヴの旋風はいとも簡単に第二期ハードロックブームを吹き飛ばしていきました。完全に主役交代の時期でありましたが、それでも潔いくらいにアメリカンハードロックに徹している見事なアルバムです。

1. Paralyzed
2. Take It Or Leave It
3. Alone
4. It Don'T Matter
5. State Of Shock
6. I Want To Tell You
7. Satisfied
8. Bite Down Hard
9. Snake Charmer
10. Saddle Sore

まだ売れていますが、ハードロックブームも翳りが見え始めてきます。ヴァンへイレンなどの後続のバンドも頑張っていますが、主役は完全にパンクスであり、演奏が下手でもパンクであれば売れる時代になっていきます。前作ではリバーヴを深くかけたサウンドでしたが、原点回帰で、リバーブも控えめにソリッドなサウンドになっています。ですから、ドライブ感が復活しています。

まだまだこのスタイルでもバリエーションを出せるだけのアイデアに溢れ、素晴らしい内容になっています。エアロスミスというよりヴァンへイレンに対抗しているようにも感じます。新しいボーカリストのCharlie Huhnもこなれてきた感じで、彼に歌わせる事でバッキングのギターをかなり頑張っています。ハードロックファンを唸らせるだけの見事な出来映えです。名盤だと思います。

Paralyzed
⇒ 続きを読む

[20130810]

Weekend WarriorsWeekend Warriors
(1990/10/25)
Ted Nugent

商品詳細を見る


78年の作品です。前作からの人気を引き継いで、Need You Badのシングルヒットもあり、タイトル曲もラジオでよくオンエアされていて、大ヒットしたアルバムになります。パンクの噂は広まりテクノが徐々に話題になり出した頃ですが、ヒットチャートはまだディスコ、ハードロックが主体でしたので、このアルバムもヒットしました。

1. Need You Bad
2. One Woman
3. I Got The Feelin'
4. Tight Spots
5. Venom Soup
6. Smokescreen
7. Weekend Warriors
8. Cruisin'
9. Good Friends And A Bottle Of Wine
10. Name Your Poison

プロデューサーはTom Wermanで変わりはありませんが、リードボーカルとサイドギターがDerek St. HolmesからCharlie Huhnに代わっています。悪いボーカリストではありませんが、声量が低くなった感じがします。キッスのデストロイヤーやエアロスミスのドローザライン辺りからリバーブをたっぷりかけて音をゴージャスに聴かせようとするミキシングが流行ります。このアルバムもこれまでとは違ってリバーブが深めにかけられています。

それだけ音の厚みが増しますが、リバーブは残響音ですから、音像が奥まって聴こえます。リバーブは少ないほど音が前面に出てきてハードロック向きなので、迫力は無くなってきます。たとえば、ツェッペリンの場合はスタジオの壁に跳ね返ってくる音を録音して自然なリバーブを創っているので、音に深みがありながら迫力のあるサウンドになっていますが、エフェクトを利用しただけのリバーブでは、その迫力が出ません。それでもアメリカではエフェクトに頼ったミキシングが流行っていたのです。ですからこれまでのような迫力はありませんが、このような音は意外にもヒットに結びつくのです。それがアメリカの音楽シーンなのでありました。勿論それだけではなく、曲もいいので、彼の代表作でもあります。

Need You Bad
⇒ 続きを読む

[20130809]

Cat Scratch FeverCat Scratch Fever
(2006/06/26)
Ted Nugent

商品詳細を見る


77年の作品で、彼のブレイク作品になっています。タイトル曲とインストなのにシングルカットされたHome Boundがヒットしてアルバムも売れるようになりました。曲も短めで軽快な曲が多く、当時の第二期ハードロックブームにふさわしいアメリカンハードロックアルバムになっています。アレンジはイギリスのバッジーみたいなヘヴィメタ風な構成になっていたりしますが、サウンドは軽めでスピーディーなのでハードロックになっています。

1. Cat Scratch Fever
2. Wang Dang Sweet Poontang
3. Death By Misadventure
4. Live It Up
5. Home Bound
6. Workin' Hard, Playin' Hard
7. Sweet Sally
8. A Thousand Knives
9. Fist Fightin' Son Of A Gun
10. Out Of Control
11. Cat Scratch Fever (Live)
12. Wang Dang Sweet Poontang (Live)

広いアメリカではツアーを敢行して各地で徐々に人気を上げていかないと売れないと言う、営業さながらの商法があり、ライブでも定評があるテッドの人気が上がり始めた頃のタイミングのいいヒットアルバムとなりました。売れる作品というのは、やはり印象的なリフや憶え易いリフレインのサビがある曲がある事が必要であり、それを満たすだけの内容になっています。日本でも注目はされていましたが、この作品の頃から売れるようになっています。

デトロイトはMC5などに代表されるハードロックの盛んな街としてキッスのデトロイトロックシティーとして曲にもなっているくらいで、そこを拠点としているテッドは正に時代のニーズにあったものでした。しかし、それとは別にパンクが浸食し始めていた頃でもあり、曲を短めにしていると言うのもパンクの時代に合わせた戦略だったのではないかと思えます。ギターソロもしっかり作曲されていると言うのがハードロックの基本であり、ソロのフレージングも印象的であります。ヒットするだけの要素を沢山持った名盤であります。

Cat Scratch Fever
⇒ 続きを読む

[20130808]

Free for AllFree for All
(2008/02/01)
Ted Nugent

商品詳細を見る


76年のセカンドアルバムです。テッドもリードボーカルをとりますが、基本はリズムギターのDerek St. Holmesがリードボーカルです。そこにMeat Loafがボーカルで参加して話題になりました。他はファーストアルバムと同じメンバーになります。Dog Eat Dogがシングルカットされ、日本でも少しヒットしました。当時はギターヒーローの時代であり、テッドもジャケットが印象的である事もあり、注目されていました。

1. Free-For-All
2. Dog Eat Dog
3. Writing on the Wall
4. Turn It Up
5. Street Rats
6. Together
7. Light My Way
8. Hammerdown
9. I Love You So I Told You a Lie
10. Free-For-All [Live]
11. Dog Eat Dog [Live]
12. Street Rats [Alternate Version]

ギブソンのバードランドというジャズ系のギターでハードロックを演奏する事で注目を集めました。このギターは歪ませるとハウリングがおき易いのを利用してフィードバックを自在に決めます。エフェクターは基本使わずにギターとアンプのみで歪ませています。ピックアップも使い分けていますが、フィンガータッチのニュアンスで豊かな表情をつけています。当時のギタリストはほとんどがそういうタイプでしたが、キッスがエフェクターに頼った演奏する事で、それ以降のギターキッズはエフェクターを集める事に必死でした。

それでもアナログ時代は演奏者のタッチがそのまま活かされていましたが、デジタルエフェクターの80年代になると誰が弾いても同じようなギターだらけになっていきます。ですから70年代のギタリストは面白いのです。ギターを聴いただけで誰の演奏か分かるくらいでした。個性があったのです。シンセ主体の時代になると、ギターはギターらしい音が出ればそれでいいような扱いになるのです。だからいいギタリストが育っていません。テクニックはあっても個性が無いのです。惚れ込むなら個性のあるギタリストでしょう。テッドも間違いなくその一人であります。

Free for All
⇒ 続きを読む

[20130807]

Ted NugentTed Nugent
(1999/08/09)
Ted Nugent

商品詳細を見る


続きましてはテッドニュージェントの紹介です。テッドナジェントと言われる時もありましたが、ニュージェントで統一します。60年代にガレージサイケバンドAmboy Dukesで活躍していましたが、ソロとなって75年にリリースされたファーストアルバムになります。時はまさしく第二期ハードロックブームであり、新しいハードロックのギターヒーローとして注目されていました。

1. Stranglehold
2. Stormtroopin'
3. Hey Baby
4. Just What The Doctor Ordered
5. Snakeskin Cowboys
6. Motor City Madhouse
7. Where Have You Been All My Life
8. You Make Me Feel Right At Home
9. Queen Of The Forest
10. Stormtroopin' (Hammersmith Odeon, London)
11. Just What The Doctor Ordered (Hammersmith Odeon, London)
12. Motor City Madhouse (Hammersmith Odeon, London)
13. Magic Party (Outtake)

大御所ハードロックバンドは停滞気味の頃、エアロスミス、キッスやクィーンなどの人気により、第二期ハードロックブームが興っていました。テッドのサウンドもちょうどこの時期のアメリカンハードロックならではのソリッドなスタイルで、フルアコのギターでワイルドに演奏するパフォーマンスとは裏腹に、結構繊細に計算されたハードロックになっています。

バックのメンバーはリズムギターのDerek St. Holmes、ベースのRob Grange、ドラムのCliff Daviesの四人体制で、ゲストでキーボードのSteve McRay、パーカッションのBrian Staffeldが参加しています。デトロイト出身ですが、モントローズのようなスタイルのハードロックになっています。アメリカンハードロックといえば、このスタイルであります。ギターそろやリフはブラックサバスを彷彿とさせる部分もありますが、音が軽いのでアメリカ以外のなにものでもありません。それだけ軽快なハードロックであり、キッスも含めてドライヴのお供にはぴったりであります。

Stranglehold
⇒ 続きを読む

[20130806]

Red Dog SpeaksRed Dog Speaks
(2010/06/24)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


2010年の作品です。現在のところ、これが最新作になります。もうブルースに特化したアルバムで、デルタブルースの醍醐味を味わえます。スライドギターもいい感じです。アメリカ南部の黒人用娼館でBGMとして演奏されていたブルースはニューオリンズからミシシッピーに沿ってデルタ地帯に広まり、やがてアメリカンドリームを目指してシカゴで発展していきます。ここで演奏されているスタイルはデルタブルースであり、スワンプロックの原点であります。

1. Red Dog Speaks
2. Neighbor Neighbor
3. Fat & Sassy
4. Barbecue Boogie
5. Many Rivers to Cross
6. Blues Cruise
7. Doo-Wop Medley
8. Get Your Hand Out Of My Pocket
9. His Eye Is On the Sparrow
10. Clean Livin'
11. Midnight Hour Blues

歳を重ねるほどに酔いどれ感も熟成して、よりしゃがれた感じになっています。エルヴィンの場合はレイドバックはしていません。ディストーションを効かせた335はブルースロックであり、ビッグブルースの雰囲気を残しています。そしてしゃがれた声は黒人のようにマイクを歪ませています。と言ってもテープによるコンプレッシングのような歪み方です。

335特有の図太いファットな響き。ピックと指を同時に使ったピッキングなど、ブルースギターのテクニックも満載です。最近のクラプトンのようなしょぼいワンパターンギターソロを弾く事もありません。この人はこれからも変わらずブルースギタリストとして生きていく事でしょう。これしか出来ない。だからこそプロフェッショナルであり続けているのです。

Fat & Sassy
⇒ 続きを読む

[20130805]

Blues Rolls onBlues Rolls on
(2008/09/25)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


2008年の作品です。ブルースの巨匠達や若手との競演により、よりブルースの復興を願う作品になっています。憧れのブルースメン達と互角に渡り合っています。ベテランになったエルヴィンも御大のB.B. Kingとの競演と言うのは嬉しいはずです。クラプトンとの競演よりも遥かに臨場感があります。保守的になってしまったクラプトンとは違って、エルヴィンはまだ挑戦者であります。

1. The Blues Rolls On (feat. Warren Haynes & Kim Wilson)
2. Night Time is the Right Time (feat. John Nemeth & Angela Strehli)
3. Yonder's Wall (feat. Ronnie Baker Brooks & Tommy Castro)
4. Struttin' My Stuff (feat. Derek Trucks & Warren Haynes)
5. Keep A Dollar In Your Pocket (feat. B.B. King)
6. Who's the Fool (feat. John Nemeth & Kid Andersen)
7. Black Gal (feat. R.C. Carrier & Andre Thierry)
8. Oklahoma
9. Come On in This House (feat. Homemade Jamz Band)
10. I Found Out (feat. John Nemeth, James Cotton & Angela Strehli)
11. Send You Back to Georgia (feat. George Thorogood)
12. Honest I Do (feat. John Nemeth)

今でも335を愛用して、酔いどれグルーヴでブルースギターを弾くエルヴィン。最近はここまでストレートにブルースを演奏するギタリストが減ってきていますから、痛快です。昔に比べて指が動かなくなっているのもしょうがないでしょうが、まだまだ情熱は失せていません。守りに入ったクソつまらないクラプトンのギターに比べたら心に響くプレイであります。

昔の曲を選曲するのも定番になっています。この人は作曲家と言うよりプレイヤーなのです。ニューヨークではジャズは観光客向けの音楽に成り下がっています。ブルースもそうなのでしょうが、ここで演奏されているブルースはまだまだ活きた音楽であります。Nothin' But The Blues。ブルースっきゃないぜ。デジタル音楽に辟易している方にお薦めです。

The Blues Rolls On
⇒ 続きを読む

[20130804]

Gettin My Groove BackGettin My Groove Back
(2005/08/16)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


2005年の作品です。7年ぶりの作品ですが、いつもの内容になっています。昔の曲の再演など、いつもながらの音楽は驚きはありませんが、はずれもありません。ボーカルをドラムのBobby Cochranに歌わせている時はギタリストに徹して、渋くもかっこいいギターリフを演奏しています。同じブルースでも古くさく感じさせないのがこの人の魅力だと思います。

1. What The Hell Is Going On
2. I'll Be Glad
3. Sweet Dreams
4. That's My Thing
5. Blues Train
6. He's A Dog
7. Got To Be New Orleans
8. Come On Blues
9. Party 'Til The Cows Come Home

この時期に現役で演奏している故に活きた演奏になっています。音楽的な進化は無くても、いつも新鮮な気持ちでブルースを演奏していると言うのが聴く方にも伝わってきます。手法は変わらずともアレンジの工夫は、今でもブルースを愛していればこそでありましょう。ヴァンモリソンのようにアイルランドからR&Bをやりにきた人は、どこか純正では無い感じがしますが、この人がやっているのは純正なブルースであり、子供の頃から身近にブルースがあったればこその感覚があるのだと思います。

黒人っぽくも演奏出来ますし、白人ならではのブルースも演奏出来ます。70年代のギターキッズにはドンピシャのギタースタイルは懐かしくもあり、今でも有効なのだと勇気づけられます。趣味で好きな音楽を演奏しているかもしれませんが、この人はプロとして好きな音楽をやっていける幸せな人だと思います。

What The Hell Is Going On
⇒ 続きを読む

[20130804]

Skin I\'m inSkin I\'m in
(1998/08/11)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


98年の作品です。もはやこれしか出来ないと言うくらい、ブルース、R&Bの燻し銀の演奏が楽しめます。歳を取ってもパフォーマンスは落ちる事無く、演奏力は上がっても同じ事を繰り返しているので、その演奏は安定感があります。例えば、日本のウルフルズの後期は同じスタイルを貫きながらも演奏力が上がっているので、思いっきり説得力のある演奏になっていたのに似ています。

1. Right Now Is The Hour
2. I'm Gone
3. The Skin They're In
4. Middle Aged Man
5. Country Blues
6. That Train Is Gone
7. Long Shadows
8. Slow Down
9. Mellow-D
10. Radio Boogie
11. Way Down In The Valley
12. Shady Lane

一時期は歌に偏っていた事もありましたが、ギタリストとしての見せ場も多くなっています。新しい音楽に挑戦するタイプのミュージシャンは、それなりにセンスと作曲能力があるタイプであり、作曲よりも演奏に重きを置いているタイプのミュージシャンは好きな音楽にこだわっていいと思います。売れる音楽ではなくなっても、幸運な事に、アメリカではこの手の音楽は流行に関係なく愛好家が多いので、エルヴィンも生き延びています。

カントリーやブルースは日本で言えば演歌みたいなもので、演歌は大きなヒットにはなりませんが、長い期間売れると言う地味な人気があります。それと同じで、アメリカでも一般のポップミュージックとは別に売れる層があるのです。そして何よりも魅力的な事が70年代初期の頃のようなブルースを今でも演奏してくれる事です。大人が楽しめる音楽になっていますし、若い人でも楽しめるだけの魅力は失っていないと思います。

I'm Gone
⇒ 続きを読む

[20130804]

Ace in the HoleAce in the Hole
(1995/07/25)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


95年の作品です。ブルース、R&Bからファンクまで、全盛期のスタイルを再現しています。昔のヒット曲を再演しているのはご愛嬌で、彼の集大成みたいな作品になっています。今やレガシーオブアメリカンミュージックみたいな存在になっています。あくまでもカウボーイとしてのロック人生になっています。流行は全く気にしていません。

1. Another Mule Kickin' In Your Stall
2. Driving Wheel
3. Give Me Some Of That Money
4. Ace In The Hole
5. Party 'Til The Cows Come Home
6. Think
7. Home Of The Blues
8. Pigmeat On The Line
9. Ain't That Love
10. Fishin'
11. Blue Flame
12. Talkin' Mood
13. Fooled Around And Fell In Love

Give Me Some Of That Moneyはラップではなく、トーキングスタイルのサザンファンクです。ラップの元であり、ラップがいかに古くからあるのか分かると思います。いまだにラップにこだわるなんて化石に近いです。再痔あのヒット曲Fooled Around And Fell In Loveはギターインスト作品で、ギタリストである事を印象づける曲になっています。

ほぼネイティヴなくらいのスタイルの曲を演奏できる貴重な存在になっています。一時はA.O.R.に洗練されようとしていましたが、それ以上のものにはなりませんでした。あくでも土着の音楽にこだわり、アメリカの生き字引になっています。ニューオリンズから流れてきた黒人音楽はシカゴの街で洗練されて大衆音楽となりました。悲しいはずのブルースも白人が楽しめるようになりました。そんな良きアメリカの歴史が詰まっています。

Give Me Some Of That Money
⇒ 続きを読む

[20130804]

Don\'t Let the Bossman Get You DownDon\'t Let the Bossman Get You Down
(1994/07/01)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


91年の作品です。今度はブルースに徹しています。80年代の幻想にバカされる事無く自分のスタイルにこだわっているところは凄いです。勿論売れませんが、時代の音は自分には向かない事を悟ったのか、原点回帰する事で活動を続けています。これなら固定客のファンは失う事はありませんから、賢明な選択だったと思います。あえて時代の音に挑戦して消えてなくなるよりマシです。

1. Fannie Mae
2. Don't Let the Bossman Get You Down
3. Murder in the First Degree
4. Kissing in the Dark
5. My Whiskey Head Buddies
6. Stepping up in Class
7. You Got to Rock 'Em
8. Come on in This House
9. Soul Food
10. Rollin' With the Blues
11. Devil's Slide
12. Just Your Fool

当時はフュージョンからハードロックのギターヒーローになったゲイリームーアが、ハードロックの栄光を捨ててブルースギタリストとしてやっていき始めた頃で、デジタルまみれのヒットチャートに辟易していたしていた人にとって、アナログなサウンドやブルースのような音楽はオアシスのような感じがしていました。早弾きのギタリストばかりでうんざりしていた人にとっては、溜の効いたブルースギターは清涼剤でありました。

そういう中で、このアルバムも売り方次第では売れていたと思います。ただ、商売は下手みたいで、うまいこといってませんが、ブルースファンを唸らせるだけの作品になっていると思います。昔通りで、全く新しいところはありませんが、同じ事を繰り返すブルースでもスリーコードなら飽きる事がありません。しかし、同じ黒人音楽でもラップは同じ事を繰り返す事しか能がなくて飽き飽きしてきます。いまだにラップしている奴の気が知れません。アホなラップ作品よりも、こちらの方が数倍良いです。

Don't Let the Bossman Get You Down
⇒ 続きを読む

[20130803]

Big FunBig Fun
(1990/10/25)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


88年の作品です。ニューウェイヴに時代になってもエルヴィンは自分のスタイルを貫く事を選択しています。81年にIs You Is or Is You Ain't My Babyというアルバムをリリースしています。あえていつものスタイルで挑んだ作品でしたが、売れなかった為か、現在は廃盤になっているようです。そしてニューウェイヴの浪も落ち着いた80年代後半にリリースされたこのアルバムは、彼が一番良かった時代に戻るかのようにFishin' Againと言う曲のように、釣りと酒の日々を取り戻そうとしています。

1. Don't You Lie To Me
2. Beer Drinking Woman
3. Oklahoma Country Girl
4. My Dog
5. Midnight Hour Blues
6. No Broken Hearts
7. The Right String But The Wrong Yo-Yo
8. She Puts Me In The Mood
9. Country Boy
10. Honest I Do
11. Fishin' Again

ファンク色は薄れていますが、R&B色が戻っています。つまり最初期のスタイルに戻って、時代に逆らった作品を創っています。これは世界的にはアピール出来ませんが、アメリカでは今でも一般のヒットチャートとは別にカントリーやブルースの人気は根強く、そうしたファンの心をとらえるだけの魅力に溢れた作品になっています。私はこれで正解だと思います。エルヴィンがデジタルシンセやシンセドラムで演奏している曲なんて聴きたくありません。

Elvin Bishopという銘柄の音楽であり、彼の作品を買って裏切られる事は無いと思います。これしか出来ないと言うのもあるかもしれませんが、ミュージシャン、アーティストというのはそれでいいと思います。器用に何でもこなす必要な無いのです。一つの確固たる信念を作品に出来るだけでいいのです。それを買うか買わないかは世間が決める事で、今は売れなくても時代が変われば確かなものは残って評価される事もあると思います。久しぶりに飲んだくれた素晴らしい名盤になっていると思います。

Don't You Lie To Me
⇒ 続きを読む

[20130803]

Hog HeavenHog Heaven
(2008/06/03)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


78年の作品です。まだまだファンキーですが、カントリー色、つまり白人的な要素が強くなっています。これを洗練と言っていいのか分かりませんが、ブルースよりもカントリー色が強く出ている作品だと思います。ロックンロールもどちらかというとロカビリーですし、ブルースもシカゴスタイルで都会です。ウェストコーストで生活している訳ですから、こちらの方が自然なのかもしれません。

1. It's A Feelin'
2. Arkansas
3. True Love
4. Southern Dreams
5. Waterfalls
6. Oh Babe
7. Let's Break Down
8. Right Now Is The Hour
9. Midnight Creeper

売れようと思ってと都会的になっているのでしょうが、かっこつければつけるだけ昔のファンは離れていく事になります。音楽的には悪くありませんし、新しい時代に適応しようとしているのも分かります。しかし、それにしては中途半端で、カントリー的なのどかさと、都会的な部分がちぐはぐな感じがしないでもないです。このファジーな感じもエルヴィンらしさなのかもしれません。

時代はいよいよパンク、テクノの時代に入りましたので、これらの音楽はオールドウェーヴであり、アメリカではまだ大丈夫ですが、世界的には古くさい分野になっていきます。ここで頑固に自分の音楽を貫くのか、時代の変化に適応していくのかで、その後の評価が大きく分かれていきます。私は酒を飲みながら釣りを楽しんでいるエルヴィンが一番いいと思います。

It's A Feelin'
⇒ 続きを読む

[20130803]

Home Town Boy MakesHome Town Boy Makes
(1999/06/22)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


76年の作品です。まだサザンファンクなスタイルですが、徐々にロックンロールなど、白人っぽい洗練された感じになってきています。まだ全盛時ですから売れていますが、徐々にここから下降線になっていきます。当時はディスコブームと言うのもあって、ソウルファンクからディスコファンクへ少しアレンジが変わってきています。

1. Sugar Dumplin'
2. Sidelines
3. Twist & Shout
4. Yes Sir
5. Spend Some Time
6. Give It Up
7. Keep It Cool
8. Graveyard Blues
9. Once In A Lifetime
10. D. C. Strut

前作でバラードがヒットした事もあって、ラブバラード曲が2曲も入っています。どちらもいい曲ですが、それほどヒットしていません。少し都会的になって、酔い方も制御が行き届いた感じで、紳士的な飲み方になっているのではないでしょうか。そういう変化も理解出来ますが、少し上品になってきいます。昔が下品と言う訳ではないですが、もっと羽目を外した感じが良かったので、少しおとなしめに感じます。

ウェストコーストではA.O.R.も始まっている時期ですので、それも意識している感じがします。勿論ファンクは健在ですし、それはそれなりに頑張っています。ただ制御が行き届いた、理性的で、本能で腰を動かしたくなるような感じが薄れています。これも時代の変遷だと言う事でしょう。

Yes Sir
⇒ 続きを読む

[20130803]

Struttin\' My StuffStruttin\' My Stuff
(1997/09/23)
Bishop Elvin

商品詳細を見る


75年の作品です。この年は代表作を2枚続けてリリースしています。内容は前作同様ファンキーなサザンロックですが彼の最大ののヒット曲Fooled Around And Fell In Loveが収録されていますので、アルバムも最高の売り上げとなりました。このロッカバラードの名曲Fooled Around And Fell In Loveは多くのミュージシャンにもカバーされて、エルヴィンは知らなくても曲は聴いた事があるはずです。

1. Struttin' My Stuff
2. Hey, Hey, Hey, Hey
3. My Girl
4. I Love The Life I Lead
5. Fooled Around And Fell In Love
6. Holler And Shout
7. Slick Titty Boom
8. Grab All The Love
9. Have A Good Time
10. Joy

はっきり言ってファンキーな曲は前作、前々作の方が出来は良いです。前作までは酔っぱらった感じがしていましたが、このアルバムではあまり酔っぱらった感じがしません。しらふで真面目に演奏しているのです。それがヒットチャートには好印象だったかもしれませんが、やはり面白みに欠けます。酔いどれバンドといえばフェイセスですが、フェイセス以上にいい気持ちで酔っぱらっていたので、聴いていても痛快でした。

アレンジはかなり計算されていて、聴き所も多いです。ただ、酔った勢いとしらふでの勢いは大きな違いがあって、曲の後半になってからの盛り上がり方も違います。売れる要素はこっちがあるにしても、聴いているこっちも冷静になってしまいます。前作には冷静でがいられない熱気が伝わってきていました。それでもこのアルバムがエルヴィンの最大の代表作である事は間違いありません。

Struttin' My Stuff
⇒ 続きを読む

[20130802]

Juke Joint JumpJuke Joint Jump
(1999/03/16)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


75年の作品です。前作から陽気なご機嫌R&B路線に入り、このアルバムで全開になっていきます。よりポップなアレンジになり、彼の代表作の一つとなっています。当時のギターキッズの必聴盤にもなっていました。それにしてもかなりファンキーな演奏が主体になっています。もはやR&Bではありません。テキサスファンクか、ニューオリンズファンクの模様です。

1. Juke Joint Jump
2. Calling All Cows
3. Rollin' Home
4. Wide River
5. Sure Feels Good
6. Arkansas Line
7. Hold On
8. Crawlin' Kingsnake
9. Do Nobody Wrong

Stephen Stillsがゲスト参加しています。ジェイムズブラウンが創りだしたファンクとは違う、南部に古くから親しまれていたネイティヴなファンクですが、ブルージーなギターソロなどを加えてロックファーマットなポップな仕上がりにしています。アフロファンクとも違う、アメリカならではのファンク。かなりスワンプに泥臭いですが、あまりにも陽気過ぎて都会的でもあります。

酒とバラの日々と言う曲がありますが、きっとそんな日々はジャズではなくて、こんな音楽こそが似合うのではないでしょうか。こういう曲を聴きながらバーボンを空ける。もはやそこにはいい女がいなくても楽しいはずです。いてもいいけど。Sure Feels Goodでは少しA.O.R.っぽさが出てきています。この頃がエルヴィンの絶頂期であり、彼の代表作であり、アメリカンロックを代表する名盤であります。

Juke Joint Jump
⇒ 続きを読む

[20130802]

レット・イット・フロー(紙ジャケット仕様)レット・イット・フロー(紙ジャケット仕様)
(2013/07/31)
エルヴィン・ビショップ

商品詳細を見る


74年の作品です。テーマは釣りと酒でしょうか。酔いどれながら釣りを楽しむ。そんなカントリーライフを満喫するような楽しさがあります。ニューオリンズスタイルのR&Bのテンポが程よく酔いどれ天使にマッチしています。しかし、こんなににぎやかだと魚は逃げてしまうんじゃないでしょうか。

1. Sunshine Special
2. Ground Hog
3. Honey Babe
4. Stealin' Watermelons
5. Travelin' Shoes
6. Let It Flow
7. Hey, Good Lookin'
8. Fishin'
9. Can't Go Back
10. I Can't Hold Myself in Line
11. Bourbon Street

参加ミュージシャンも豪華になりDickey Betts、Sly Stone、Micky Thomas、Charlie Danなどがこのほろ酔いファンキーな演奏を彩っています。Sly Stoneのファンキー感覚はR&Bを超越しています。シャッフルビートは、日本で言えば大阪系に人気があるスタイルだと思います。上田正樹もしくはウルフルズ辺りもこの辺のスタイルを取り入れていると思います。

サザンロックを全くやらないサザンオールスターズも本来はこんな音楽を愛好していたはずです。ハードロックやプログレ全盛時に、日本でもサザンロックを愛するファンが結構いました。脳天気に楽しい、理屈も糞食らえなくらい楽しい作品です。アメリカンロックの陽の部分を代表する名盤です。

Sunshine Special
⇒ 続きを読む

[20130802]

Rock My SoulRock My Soul
(2003/01/21)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


72年の作品です。ホーンセクションを従えてリズム&ブルース全開になっています。女性ボーカルのGloria Jonesや女性バックコーラスなどをつけてアップテンポのR&B中心で、ブルースをよりポップに演奏するようになっています。エルヴィンは歌っていない時はギターがかなり歌っています。

1. Rock My Soul
2. Holler and Shout
3. Let It Shine
4. Don't Mind If I Do
5. Rock Bottom
6. Last Mile
7. Have A Good Time
8. Wings of A Bird
9. Old Man Trouble
10. Out Behind the Barn
11. Stomp
12. Sit and Wonder

愛用の335にフェイザーをかけたり、スライドギターを弾いてみたり、かなりポップな味付けが成されています。洗練されているとまでは言えませんが、泥臭さは無くなっています。カウボーイハットに335、カントリーロックなアレンジもあったり、サザンロックというより、アメリカンロックの伝道師のようになっています。

作品がポップになればヒット曲も生まれます。レイドバックしている訳でもなく、単純にアメリカの音楽を楽しんでいます。ギターヒーローの時代ですから、エルヴィンも例外に漏れず注目されるべきギタリストとして日本でも知られるようになっていきます。ギターの神様のクラプトンがブルースしまくっている訳ですから、ハードロックでなくてもギターヒーローになれた時代でした。

Rock My Soul
⇒ 続きを読む

[20130802]

Feel It!Feel It!
(2003/01/21)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


70年の作品です。クレジットとしてはElvin Bishop Groupになっていますが、もうこのアルバムからはソロ作品な扱いになっていきます。Pointer Sistersのバックコーラスが入ってサウンドに厚みと豪華さが加わり、ブルースからR&Bなジャンプアップナンバーが増えてきて、よりポップな感覚でブルースを楽しめるようになっています。

1. Don't Fight It (Feel It)
2. Just Can't go On
3. So Good
4. Crazy 'bout You Baby
5. So Fine
6. Party till the Cows Come Home
7. Hogbottom
8. Be with Me
9. As the Years Go Passing By
10. Stealin' Watermelons

ニューオリンズスタイルというか、セカンドライアンなファンキーなアレンジは南部色が強く、サザンロックに適応した内容になっていると思います。サザンロックブームには実際に南部で活躍しているバンドもいましたが、CCRみたいにウェストコーストにいながらサザンロックを演奏していたバンドも多くいました。黒人特有だったこれらの音楽が白人はもとより、世界中で愛好される時代になったのです。

ブルースは肥大化してジャニスジョップリンみたいなビッグブルースが生まれ、やがてそれはツェッペリンによりハードロックへ変化していきます。それはイギリスでの現象ですが、アメリカではカントリーロックとともにサザンロックとして広まっていきます。まるでブルースリーの言葉のように、唯感じろと言っているアルバムタイトルからも分かるように、理屈抜きに感じて楽しめる演奏になっています。なかなかの名盤です。

Don't Fight It (Feel It)
⇒ 続きを読む

[20130801]

Elvin Bishop GroupElvin Bishop Group
(2003/01/21)
Elvin Bishop

商品詳細を見る


続きましてはエルヴィンビショップを紹介します。初めて白人のプロのバンドでブルースを演奏したと言われているPaul Butterfield Blues Band でリードギターも務めていたエルヴィンで下gあ、脱退後、自分のバンドであるElvin Bishop Groupを結成します。これは69年のこのバンドの唯一のアルバムになります。この後はソロ名義でのリリースになるので、グループとしてはこの作品しかありません。

1. The Things That I Used to Do
2. Tulsa Shuffle
3. Sweet Potato
4. How Much More
5. Dad Gum Ya Hide, Boy
6. Honey Bee
7. Prisoner of Love
8. So Fine (Live)
9. Party till the Cows Come Home (Live)

バンドメンバーはベースのArt Stavro、ドラムのJohn Chambers、ブルースハープのApplejack、キーボードのAlberto Gianquintoで、Steve Millerがオルガンで参加しています。Elvin Bishopはギターとボーカルです。スタイルはブルースであり、シャッフルのブギも演奏しています。黒人差別が激しかった時代は、白人が黒人の音楽をやると言うのはいかがわしい事であり、不良というレッテルをはられていました。ロックが不良の音楽と呼ばれる原因でありますが、そんな中、イギリスではそこまで差別されていなかったので、アメリカから輸入されるブルースをやる事は最新のスタイルであり、その愛好家達をモッズと呼んでいました。

アメリカでは黒人のように腰を動かしながら歌うプレスリーでさえもスキャンダラスな扱いをしていました。思いっきり泥臭いブルースをやるなんて、許されない事でした。そんな中で、いち早くからブルースに慣れ親しんでいたPaul Butterfield達と白人でも黒人並の演奏が出来る事を証明したエルヴィンはソロになってからもブルースを元にしたアメリカンロックを広めていきます。この頃にはイギリスではブルースインヴェイションが興っていましたので、アメリカも遅ればせながら白人のブルース面が多く出現していきます。この後はポップ色も出てきますが、このアルバムでは思いっきりブルースしています。

The Things That I Used to Do
⇒ 続きを読む

BACK HOME
copyright © 2005 SAMARQAND all rights reserved.

Template By innerlife02

RSS1.0 ,
検索コーナー

Amazonで欲しい商品はこちらで検索!!
Shop.TOL
by TSUTAYA online
TSUTAYAでお探しの商品はここから検索。
HMV検索
検索する
HMVでお探しの商品はここから検索。
ブログ内検索
淫美ブログ内の記事を検索します
RSSフィード

FC2 Blog Ranking

クリックよろしくお願いいたします
リンク
Samarqand

Facebookページも宣伝
このブログをリンクに追加する
Powered By FC2ブログ
SEO対策アクセスアップリンク

Powered By FC2ブログ
ブログやるならFC2ブログ

最近のトラックバック
月刊アーカイブ