続きましてはエルヴィンビショップを紹介します。初めて白人のプロのバンドでブルースを演奏したと言われているPaul Butterfield Blues Band でリードギターも務めていたエルヴィンで下gあ、脱退後、自分のバンドであるElvin Bishop Groupを結成します。これは69年のこのバンドの唯一のアルバムになります。この後はソロ名義でのリリースになるので、グループとしてはこの作品しかありません。
1. The Things That I Used to Do
2. Tulsa Shuffle
3. Sweet Potato
4. How Much More
5. Dad Gum Ya Hide, Boy
6. Honey Bee
7. Prisoner of Love
8. So Fine (Live)
9. Party till the Cows Come Home (Live)
バンドメンバーはベースのArt Stavro、ドラムのJohn Chambers、ブルースハープのApplejack、キーボードのAlberto Gianquintoで、Steve Millerがオルガンで参加しています。Elvin Bishopはギターとボーカルです。スタイルはブルースであり、シャッフルのブギも演奏しています。黒人差別が激しかった時代は、白人が黒人の
音楽をやると言うのはいかがわしい事であり、不良というレッテルをはられていました。ロックが不良の
音楽と呼ばれる原因でありますが、そんな中、イギリスではそこまで差別されていなかったので、アメリカから輸入されるブルースをやる事は最新のスタイルであり、その愛好家達をモッズと呼んでいました。
アメリカでは黒人のように腰を動かしながら歌うプレスリーでさえもスキャンダラスな扱いをしていました。思いっきり泥臭いブルースをやるなんて、許されない事でした。そんな中で、いち早くからブルースに慣れ親しんでいたPaul Butterfield達と白人でも黒人並の演奏が出来る事を証明したエルヴィンはソロになってからもブルースを元にしたアメリカンロックを広めていきます。この頃にはイギリスではブルースインヴェイションが興っていましたので、アメリカも遅ればせながら白人のブルース面が多く出現していきます。この後はポップ色も出てきますが、このアルバムでは思いっきりブルースしています。
The Things That I Used to Do