70年の作品です。クレジットとしてはElvin Bishop Groupになっていますが、もうこのアルバムからはソロ作品な扱いになっていきます。Pointer Sistersのバックコーラスが入ってサウンドに厚みと豪華さが加わり、ブルースからR&Bなジャンプアップナンバーが増えてきて、よりポップな感覚でブルースを楽しめるようになっています。
1. Don't Fight It (Feel It)
2. Just Can't go On
3. So Good
4. Crazy 'bout You Baby
5. So Fine
6. Party till the Cows Come Home
7. Hogbottom
8. Be with Me
9. As the Years Go Passing By
10. Stealin' Watermelons
ニューオリンズスタイルというか、セカンドライアンなファンキーなアレンジは南部色が強く、サザンロックに適応した内容になっていると思います。サザンロックブームには実際に南部で活躍しているバンドもいましたが、CCRみたいにウェストコーストにいながらサザンロックを演奏していたバンドも多くいました。黒人特有だったこれらの
音楽が白人はもとより、世界中で愛好される時代になったのです。
ブルースは肥大化してジャニスジョップリンみたいなビッグブルースが生まれ、やがてそれはツェッペリンによりハードロックへ変化していきます。それはイギリスでの現象ですが、アメリカではカントリーロックとともにサザンロックとして広まっていきます。まるでブルースリーの言葉のように、唯感じろと言っているアルバムタイトルからも分かるように、理屈抜きに感じて楽しめる演奏になっています。なかなかの名盤です。
Don't Fight It (Feel It)