

88年の作品です。ニューウェイヴに時代になってもエルヴィンは自分のスタイルを貫く事を選択しています。81年にIs You Is or Is You Ain't My Babyというアルバムをリリースしています。あえていつものスタイルで挑んだ作品でしたが、売れなかった為か、現在は廃盤になっているようです。そしてニューウェイヴの浪も落ち着いた80年代後半にリリースされたこのアルバムは、彼が一番良かった時代に戻るかのようにFishin' Againと言う曲のように、釣りと酒の日々を取り戻そうとしています。
1. Don't You Lie To Me
2. Beer Drinking Woman
3. Oklahoma Country Girl
4. My Dog
5. Midnight Hour Blues
6. No Broken Hearts
7. The Right String But The Wrong Yo-Yo
8. She Puts Me In The Mood
9. Country Boy
10. Honest I Do
11. Fishin' Again
ファンク色は薄れていますが、R&B色が戻っています。つまり最初期のスタイルに戻って、時代に逆らった作品を創っています。これは世界的にはアピール出来ませんが、アメリカでは今でも一般のヒットチャートとは別にカントリーやブルースの人気は根強く、そうしたファンの心をとらえるだけの魅力に溢れた作品になっています。私はこれで正解だと思います。エルヴィンがデジタルシンセやシンセドラムで演奏している曲なんて聴きたくありません。
Elvin Bishopという銘柄の
音楽であり、彼の作品を買って裏切られる事は無いと思います。これしか出来ないと言うのもあるかもしれませんが、ミュージシャン、アーティストというのはそれでいいと思います。器用に何でもこなす必要な無いのです。一つの確固たる信念を作品に出来るだけでいいのです。それを買うか買わないかは世間が決める事で、今は売れなくても時代が変われば確かなものは残って評価される事もあると思います。久しぶりに飲んだくれた素晴らしい名盤になっていると思います。
Don't You Lie To Me