

76年のセカンドアルバムです。テッドもリードボーカルをとりますが、基本はリズムギターのDerek St. Holmesがリードボーカルです。そこにMeat Loafがボーカルで参加して話題になりました。他はファーストアルバムと同じメンバーになります。Dog Eat Dogがシングルカットされ、日本でも少しヒットしました。当時はギターヒーローの時代であり、テッドもジャケットが印象的である事もあり、注目されていました。
1. Free-For-All
2. Dog Eat Dog
3. Writing on the Wall
4. Turn It Up
5. Street Rats
6. Together
7. Light My Way
8. Hammerdown
9. I Love You So I Told You a Lie
10. Free-For-All [Live]
11. Dog Eat Dog [Live]
12. Street Rats [Alternate Version]
ギブソンのバードランドというジャズ系のギターでハードロックを演奏する事で注目を集めました。このギターは歪ませるとハウリングがおき易いのを利用してフィードバックを自在に決めます。エフェクターは基本使わずにギターとアンプのみで歪ませています。ピックアップも使い分けていますが、フィンガータッチのニュアンスで豊かな表情をつけています。当時のギタリストはほとんどがそういうタイプでしたが、キッスがエフェクターに頼った演奏する事で、それ以降のギターキッズはエフェクターを集める事に必死でした。
それでもアナログ時代は演奏者のタッチがそのまま活かされていましたが、デジタルエフェクターの80年代になると誰が弾いても同じようなギターだらけになっていきます。ですから70年代のギタリストは面白いのです。ギターを聴いただけで誰の演奏か分かるくらいでした。個性があったのです。シンセ主体の時代になると、ギターはギターらしい音が出ればそれでいいような扱いになるのです。だからいいギタリストが育っていません。テクニックはあっても個性が無いのです。惚れ込むなら個性のあるギタリストでしょう。テッドも間違いなくその一人であります。
Free for All