

77年の作品で、彼のブレイク作品になっています。タイトル曲とインストなのにシングルカットされたHome Boundがヒットしてアルバムも売れるようになりました。曲も短めで軽快な曲が多く、当時の第二期ハードロックブームにふさわしいアメリカンハードロックアルバムになっています。アレンジはイギリスのバッジーみたいなヘヴィメタ風な構成になっていたりしますが、サウンドは軽めでスピーディーなのでハードロックになっています。
1. Cat Scratch Fever
2. Wang Dang Sweet Poontang
3. Death By Misadventure
4. Live It Up
5. Home Bound
6. Workin' Hard, Playin' Hard
7. Sweet Sally
8. A Thousand Knives
9. Fist Fightin' Son Of A Gun
10. Out Of Control
11. Cat Scratch Fever (Live)
12. Wang Dang Sweet Poontang (Live)
広いアメリカではツアーを敢行して各地で徐々に人気を上げていかないと売れないと言う、営業さながらの商法があり、ライブでも定評があるテッドの人気が上がり始めた頃のタイミングのいいヒットアルバムとなりました。売れる作品というのは、やはり印象的なリフや憶え易いリフレインのサビがある曲がある事が必要であり、それを満たすだけの内容になっています。日本でも注目はされていましたが、この作品の頃から売れるようになっています。
デトロイトはMC5などに代表されるハードロックの盛んな街としてキッスのデトロイトロックシティーとして曲にもなっているくらいで、そこを拠点としているテッドは正に時代のニーズにあったものでした。しかし、それとは別にパンクが浸食し始めていた頃でもあり、曲を短めにしていると言うのもパンクの時代に合わせた戦略だったのではないかと思えます。ギターソロもしっかり作曲されていると言うのがハードロックの基本であり、ソロのフレージングも印象的であります。ヒットするだけの要素を沢山持った名盤であります。
Cat Scratch Fever