

78年の作品です。前作からの人気を引き継いで、Need You Badのシングルヒットもあり、タイトル曲もラジオでよくオンエアされていて、大ヒットしたアルバムになります。パンクの噂は広まりテクノが徐々に話題になり出した頃ですが、ヒットチャートはまだディスコ、ハードロックが主体でしたので、このアルバムもヒットしました。
1. Need You Bad
2. One Woman
3. I Got The Feelin'
4. Tight Spots
5. Venom Soup
6. Smokescreen
7. Weekend Warriors
8. Cruisin'
9. Good Friends And A Bottle Of Wine
10. Name Your Poison
プロデューサーはTom Wermanで変わりはありませんが、リードボーカルとサイドギターがDerek St. HolmesからCharlie Huhnに代わっています。悪いボーカリストではありませんが、声量が低くなった感じがします。キッスのデストロイヤーやエアロスミスのドローザライン辺りからリバーブをたっぷりかけて音をゴージャスに聴かせようとするミキシングが流行ります。このアルバムもこれまでとは違ってリバーブが深めにかけられています。
それだけ音の厚みが増しますが、リバーブは残響音ですから、音像が奥まって聴こえます。リバーブは少ないほど音が前面に出てきてハードロック向きなので、迫力は無くなってきます。たとえば、ツェッペリンの場合はスタジオの壁に跳ね返ってくる音を録音して自然なリバーブを創っているので、音に深みがありながら迫力のあるサウンドになっていますが、エフェクトを利用しただけのリバーブでは、その迫力が出ません。それでもアメリカではエフェクトに頼ったミキシングが流行っていたのです。ですからこれまでのような迫力はありませんが、このような音は意外にもヒットに結びつくのです。それがアメリカの
音楽シーンなのでありました。勿論それだけではなく、曲もいいので、彼の代表作でもあります。
Need You Bad