

77年の Bootsy's Rubber Band名義によるセカンドアルバムです。タイトルも、その名もブーチーという人をおちょくったようなタイトルですが、サウンドも見事に人をおちょくったような楽しいP-FUNK になっています。前作同様P-FUNKオールスターズとBrecker Brothersによる演奏、ブーチーと George Clintonによるプロデュースで、ポリリズムのループに近いリズム構成で、ほぼワンコードという
ファンクの教則本とも言えるスタイルになっています。
1. Ahh... The Name Is Bootsy, Baby
2. The Pinocchio Theory
3. Rubber Duckie
4. Preview Side Two
5. What's A Telephone Bill?
6. Munchies For Your Love
7. Can't Stay Away
8. Reprise: We Want Bootsy
BootsyやRubber Bandの紹介をするような内容の曲で、Bootsyと言う名前を連呼しまくっています。George ClintonにはCinderella Theoryという曲がありますが、ブーチーはPinocchio Theoryときています。ブーチーは兄貴とともにジェイムスブラウンのセックスマシーンのセッションからこの世界にいます。ジェイムスブラウンが開発した新しい
ファンクが誕生する過程を目の当たりにしてきてるので、George Clintonにとっては無くてはならない存在になっています。
そのブーチーの武器はと言うと、勿論チョッパーありきですが、必ずフェイーザーとオートワウを組み合わせたエフェクターを使って、ポワン、ポワンというベースサウンドで、まるでシンセベースのような音を70年代から創り上げています。そして徐々にですが、それに加えてファズも使って音を歪ませるようになっていきます。まるでリード楽器のようにベースを弾きながらも、ポリリズムの中でフレーズをまとめあげています。前作以上に陽気で騒がしくも楽しい名盤であります。
Ahh... The Name Is Bootsy, Baby