92年の作品で、Praxis名義によるアルバムです。Praxisはスーパーバンドという触れ込みで、ベースとボーカルがBootsy Collins、ギターがBuckethead、ドラムがBucketheadのバンドメンバーでBrain、キーボードはP-FUNKからBernie Worrell、それとターンテーブルのAF Next Man Flipという布陣です。ヒップホップ以降の若手とヒップホップ以前からやっている
ファンクマスターとのコラボレートとなっています。
1. Blast/War Machine Dub
2. Interface/Stimulation Loop
3. Crash Victim/Black Science Navigator
4. Animal Behavior
5. Dead Man Walking
6. Seven Laws Of Woo
7. The Interworld And The New Innocence
8. Giant Robot/Machines In The Modern City/Godzilla
9. After Shock (Chaos Never Died)
このバンドもプロデューサーであるBill Laswellが仕掛人になっています。
ファンク、ヒップホップ、スラッシュメタル、ダブなどが混沌としながらもメドレー形式で次々に演奏されていきます。本来はサンプリングされるような
ファンクの演奏とBucketheadによるメタルギターとの絡み合い、Brainはメタルというよりフュージョン系のドラミングを叩き付けます。スーパーバンドと呼ばれるにふさわしい風格さえ感じさせます。
恐らくメンバーそれぞれが、それぞれのアイデアにまかせて演奏したものをBill Laswellがヒップに編集したものと思われます。カットアップ手法とは現代
音楽の手法で、断片的なフレーズを連々と連ねていきます。たとえばビートルズのレヴォリューションNo.9のような手法ですが、サンプラーやコンピューターミュージックが発展してきて、より
音楽的な編集作業が用意になりました。ですから場面展開は複雑ですが、難解な感じはしないと思います。とてもかっこいいです。
Blast/War Machine Dub