

70年の作品です。ビートルズが解散した事によるオマージュ作品となっています。全てビートルズのカバーで、特にアビーロードのメドレー曲をカバーしています。ジャケットもアビーロードをパロディーにしたもので、Mclemore Avenueってスタックスレコードの近くの通りのなのかもしれません。それほど彼らもビートルズには影響されていたのでしょうが、ビートルズとは違う流れを創ってきたのも彼らです。
1. Medley [Golden Slumbers, Carry That Weight, The End, Here Comes The Sun, Come Together]
2. Something
3. Medley [Because, You Never Give Me Your Money]
4. Medley [Sun King, Mean Mr. Mustard, Polythene Pam, She Came In Through the Bathroom Window, I Want You (She's So Heavy)]
5. You Can't Do That
6. Day Tripper
7. Michelle
8. Eleanor Rigby
9. Lady Madonna
10. You Can't Do That [alternate take]
11. McLemore Avenue
バラード曲はバラードとしてカバーしていますが、黒人ならではの盛り上がり方になったり、徐々にファンキーな演奏に変化していったり、ビートルズと自分達のスタイルの違いを認識していたからこそ出来る鮮やかなアレンジになっています。まだ4トラックしか使っていないみたいですが、テープエコーやコンプレッサーも良くなっているのでしょう。かなり音が良くなっています。この時期には8トラックが主流になっていたはずですので、スタックスは儲かっていなかったのでしょうか。
それでもピンポン録音はしていませんので、一つ一つの楽器の音が鮮明です。しかし、アビーロードがリリースされて間もない時期に、アルバム丸ごとカバーして更に自分達ならではのアレンジで演奏して作品にするなんて、何と思い切った事をしたものか。それだけビートルズの解散というのは重大事件だったのでしょう。メドレーになっているのはファンにとっては馴染み深い曲ばかりですが、一般的にはよく知られていません。それでもその曲がいかに優れた
音楽であったか再認識させられます。
Something