73年のセカンドアルバムです。このアルバムもファースト同様Foghatというタイトルなのですが、ファーストと区別する為にRock & Rollというタイトルがつけられています。アルバムタイトルに無頓着だったようです。Tom Dawesの単独プロデュースで、タイトル通りロックンロール曲が多くなっていますが、ミドルテンポのブギスタイルはヘヴィーだったりします。
1. Ride, Ride, Ride
2. Feel So Bad
3. Long Way to Go
4. It's Too Late
5. What a Shame
6. Helpin' Hand
7. Road Fever
8. She's Gone
9. Couldn't Make Her Stay
ブルース色を徐々にではありますが、払拭して新しい70年代ならではのロックに向かおうとしています。ツィンリードスライドギターなど、ライブ受けするような曲が並んでいます。まだブルースっぽさも残っていて、この時期は日本ではまだ知名度は低かったです。当時はハードロックやプログレの名盤が次々にリリースされていた頃で、それに比べるとコンパクトなこのバンドの演奏は地味な感じでした。しかし、名盤達と比べなければソリッドなハードロックとして通用するものです。
このバンドもステイタスクォーやシンリジーのように第一期ハードロックから第二期ハードロックの中間点に位置するバンドであり、大げさになっていたハードロックによりコンパクトで、グラムロックよりパワフルなものを求めていた人に向いていました。しかし、それは少数派だったので、第二期ハードロックブームになるまではB級な扱いだったと思います。それくらい絶対的な存在感をもった名盤が量産されていたのです。ただ、ステイタスクォーと違って、最初から卓越した演奏力を持っていたバンドですので、この頃から聴き応えのある作品になっていると思います。
Ride, Ride, Ride