

74年の作品です。プロデューサーがNick Jamesonに交代しています。ステイタスクォーのようなサザンロックタイプのブギではなく、アメリカンハードロックタイプのブギ曲がこのバンドの特長だと思います。それは前作から明確になっていますが、前作ではファンクやフュージョン系のアレンジもありましたが、このアルバムではそのハードロックの部分が鮮明になっていると思います。
1. Eight Days On The Road
2. Hate To See You Go
3. Dreamer
4. Trouble In My Way
5. Rock And Roll Outlaw
6. Shirley Jean
7. Blue Spruce Woman
8. Chateau Lafitte '59 Boogie
曲調、歌い方など、まるでグランドファンクみたいです。グランドファンクはハードロックの不毛地帯だと言われたアメリカで最初に成功したハードロックバンドです。モントローズとともにイギリスでも通用するようなハードロックを演奏していました。特に西海岸辺りのアメリカンハードロックのような爽やかな感じとは違っていました。Energizedではその西海岸っぽさもありましたが、このアルバムではそれも払拭して、よりハードロックの部分を強調するようになっています。
第二世代のハードロックバンドが徐々に成功し始めていた事も影響があると思います。爽やかでおしゃれな感じよりも、もっとドライブ感があるスタイルの方が売れると読んだのでしょう。それは成功でした。ステイタスクォーは日本では知名度は低かったですが、このバンドは日本でも少数派ですが人気がありました。サザンロックのようにカントリーやブルースのようなルーツ色を薄れさせる事で、より都会的でコンパクトでモダンなハードロックとしてのブギバンドとして成功していきます。
Eight Days On The Road