

91年の作品です。Albert King とPops Staplesという
ブルースバンドとのコラボレート作品になっています。曲も
ブルースや
ソウルのカバー曲になっています。プロデュースしているのも複数いて、Booker T Jones、David Porter、Homer Banks、Isaac Hayes、Raymond Jacksonなど、セッション曲を複数のプロデューサーによっていじり倒している感じのアルバムです。
1. What'd I Say
2. Tupelo
3. Opus de Soul
4. Baby, What You Want Me to Do
5. Big Bird
6. Homer's Theme
7. Trashy Dog - Steve Cropper, Albert King
8. Don't Turn Your Heater Down
9. Water
10. Knock on Wood
わざと古い感じのミキシングにしたり、ギターはファズで歪ませたりと、古いと言っても60年代風の
ブルースロックな感じに仕上げています。ただし、90年代の作品でありますから、音が良い訳であります。わざと複数の楽器を一つのトラックにまとめている感じを出していますが、ピンポンしている訳ではないので、音が明確であり、リズムも音がつぶれていたりせず、全体的には古いイメージは感じません。
その違和感が新しい感じです。こんな
ブルース作品はワンアンドオンリーであり、実にユニークなアルバムだと思います。やっている当人達は古い感じで演奏していますが、空気感が古い感じになっていないのです。アナログな機材を使っているにしても、そのアナログ機器も70年代辺りのものでしょうから音が良いのです。このファジー感が唯一無二の
ブルース作品に仕上げています。なので懐古主義にも聴こえませんし、かといって90年代の作品とも思えないような不思議な作品であります。面白いから結果的には良いアルバムだと思います。
What'd I Say