

続きましてはジャッキーロマックスです。Appleはビートルズ以外のミュージシャンを売り出す為に、それまで知られていなかった優れた新人を発掘しています。その一人がジェームステイラーです。ジェームスは既に紹介済みなので、今回は割愛いたします。そしてもう一人の優れたシンガーとして世に出したのがこのジャッキーロマックスです。69年のデビューアルバムになります。
1. Speak To Me
2. Is This What You Want?
3. How Can You Say Goodbye
4. Sunset
5. Sour Milk Sea
6. Fall Inside Your Eyes
7. Little Yellow Pills
8. Take My Word
9. The Eagle Laughs At You
10. Baby You're A Lover
11. You've Got Me Thinking
12. I Just Don't Know
13. New Day
14. Won't You Come Back
15. Going Back To Liverpool
16. Thumbin' A Ride
17. How The Web Was Woven
プロデュースはGeorge Harrisonで、Paul McCartneyやRingo Starr も関わっています。ジョンだけヨーコの事で頭がいっぱいだったので、この辺には関わっていません。ビートルズのバックアップと言う事で、アイ・アム・ザ・ワオルラスやジョージのような曲のアレンジがあったりして、ビートルズファンも食いつくような内容になっていますが、基本は
ソウルシンガーのようで、サザンロックをビートルズ流にアレンジしている感じです。
サザンロックと言う事でジョージが用意したミュージシャンはKlaus Voormann、Nicky Hopkins、Eric Clapton、Bernie Krauseなど、当時のジョージの人脈をフル活動させて制作されています。それだけに、少しサイケでポップですが、当時流行っていたカントリーロック調の曲で、アクの無いジョーコッカーみいたいなロマックスの歌は少しクールですが、
ソウルシンガーとしての資質を持ち合わせています。彼の作品はほとんどこのアルバムだけが知られていると思いますし、アップルレコードの作品の中でも有名な作品です。
本来、ビートルズはレットイットビーで、こんな作品を作りたかったのですが、なにせ演奏力が無かったので、中途半端な作品になってしまっています。その点ローリングストーンズはこのカントリーロックスタイルをものにしてビートルズとは違う独自の道を進むようになります。そういう意味でも、アナザーサイドオブレットイットビーとして歴史的な名盤であると思います。それだけ素晴らしい
音楽の融合が成されています。
Speak To Me