

ほぼ引退状態でしたが、2001年にリリースした最新作というか、最後のアルバム。もうおじいちゃんになっているのですが、新しく届けられた作品はブルースロックでした。昔ほど声も出ていませんが、しゃがれた声でブルースを歌うのは問題ないでしょう。そしてブルースギターもジャッキー自身が弾いています。
1. Pawn in Your Game
2. There's a Woman in It Somwhere
3. Spank Yourself
4. Before the Teardrops Start
5. Free at Last
6. Divorce Blues
7. I'm Gonna' Be There
8. The Blues Made Me Do It
9. The Rabbit and the Gun
10. Baby Slow-Down
11. Blues in the Blood
12. Love Will Find a Way
13. Sour Milk Sea
14. Friend-A-Mine
彼の出身地であるリパプールは港町で、アメリカの
音楽がストレートに入ってくる街でした。そこで流行ったのがアメリカでは虐げられていた黒人
音楽でした。優等生みたいな
音楽ばっかり聴いていたイギリスの若者にとって、黒人
音楽の熱い
音楽は衝撃的だったはずです。そしてビートルズのようなバンドが生まれる訳ですが、ジャッキーもブルースや
ソウルミュージックに感化されていったのです。つまり彼のルーツミュージックのようなものなのです。
ほとんど話題にもなっていない作品ですが、ライブ活動も続けて、渋いブルースを聴かせています。アップルに関わったミュージシャンは話題は集めましたが、恵まれた成功を手にした人はいません。それでも彼の歌は歴史に刻まれたのです。もう少し再評価されても良いミュージシャンです。しかし、今年2013年9月、子供の結婚式の為にイギリスに戻った彼は永眠しました。
音楽は嘘をつかない。世間の評価は別にして、良い音楽は時代を超えて人々に感動を与え続けるものだと信じています。
Pawn in Your Game