98年の作品で、これまでオーケストラとの競演した演奏を集めたものです。London Symphony OrchestraやLondon Philharmonic Orchestraと競演した演奏、それらを編集し直して作品にしています。西洋
音楽と東洋
音楽のコラボレーション、ヨーロッパ
音楽も少なからずも東洋から流れてきた
音楽に強い影響を受けていますので、交わるべき点が多くあります。
ディスク:11. Morning Love (based on Raga Nata Bhairav)
2. Raga Piloo
3. Prabhati (based on Raga Gunkali)
4. First movement: Raga Khamaj
5. Second movement: Raga Sindhi Bhairavi
6. Third movment: Raga Adana
7. Fourth movement: Raga Manj Khamaj
ディスク:21. Raga Puriya Kalyan
2. Swara-Kakali (based on Raga Tilang)
3. I. Lalit (Presto)
4. II. Bairagi (Moderato)
5. III. Yaman Kalyan (Moderato)
6. IV. Mian ki Malhar (Allegro)
完全に別の
音楽として確立された
音楽を再び混じりあわせる試みは、新たな刺激に満ちた音楽に生まれ変わっています。そうした革新に貢献したシャンカールの業績を讃える事が出来る作品になっています。音楽は生き物です。蓄音機が発明されてから記録して残す事が出来るようになりましたが、昔は生演奏を聴きにいかないと音楽に触れる機会はありませんでした。生ものですから毎回同じように演奏出来るとは限りません。スポーツと同じでどんな結果が生まれるかは最後まで分からないのです。
特に即興による演奏は演奏するたびに変化しますので、それを記録として残せる技術はとても素晴らしい技術だと思います。世界中で同じ演奏を共有出来るのです。そして世界を移動する技術も発達して、本来なら混じりあう事の無い人達が共に素晴らしい音楽を演奏する事が出来るようになっています。その一瞬を切り残した素晴らしい演奏が収められた聴き応えのある作品です。
Morning Love