

72年の作品です。この頃にはすっかりストーンズの顔になっていました。前作に引き続きA&Mからの自身によるプロデュース作品です。ギターにGeorge Johnson、ベースにチョッパーの名手Louis Johnsonというブラザースジョンソンが参加してファンキーでありながらも
ソウルフルなスタイルを貫いています。
1. We’re Gonna Make It
2. One Time Or Another
3. Blackbird
4. I Wonder Why
5. Will It Go Round In Circles
6. Ain’t That Nothin’
7. God Loves You
8. Make The Devil Mad (Turn On To Jesus)
9. Nigger Charlie
10. Heart Full Of Sorrow
11. Music’s My Life
ビートルズのBlackbirdを
ソウルバラードにアレンジしてカバーしています。Louis Johnsonのチョッパーは控えめで、ファンクではなくR&Bが基本であり、かなり熱いブラック
ソウルであり、作曲面においてはイギリスで鍛えられているようで、かなり良い出来で、ハズレがありません。まだディスコブーム前の
ソウルトレイン的なダンスミュージックであります。
ピアノプレイはニューオリンズスタイルでありますが、これが後のA.O.R.へと変化していきますので、決して古くさい手法ではありません。これが黒人
音楽の面白い所で、徹底的に古いスタイルをフューチャーしまくる中から新しいスタイルを生み出す事が多いのです。この時期はその過渡期ではありますが、下手に洗練された
音楽よりも私は好きです。70年代初期はロックだけに限らず、黒人
音楽も面白かったのです。捨て曲の無しの名盤です。
We’re Gonna Make It