

73年のアルバムです。これまで同様Billy Prestonによるプロデュースですが、
ソウルだけに留まらず、ロック、ジャズ、アメリカンポップス、カントリーなど、幅広い
音楽性をミックスした作りになっています。タイトル曲をオープニングにもってきてリプライズを後で持ってくる作りはビートルズのサージェントペッパーを手本にしているみたいで、ビートルズ的なポップ感覚を出して
ソウル系のサージェントペッパー的なアルバムに仕上げています。
1. Everybody Likes Some Kind Of Music
2. You're So Unique
3. How Long Has The Train Been Gone
4. My Soul Is A Witness
5. Sunday Morning
6. You've Got Me For Company
7. Listen To The Wind
8. Everybody Likes Some Kind Of Music (Reprise)
9. Space Race
10. Do You Love Me?
11. I'm So Tired
12. It's Alright Ma (I'm Only Bleeding)
13. Minuet For Me
ストーンズだけでなく、ロック界ではひっぱりだこのビリーですが、ソロではその分純粋な
ソウルミュージックを追求していました。しかし、ソロでもこれまで蓄積してきた
音楽性を発揮するようになりました。基本は
ソウルミュージックですが、かなりいろんなアイデアがたまっていたのでしょう。タイトル曲のEverybody Likes Some Kind Of Musicはまるでレニークラヴィッツがジョンレノンの真似しているような感じの曲であり、レニーはビリーからも影響を受けていた事が分かります。
Space Raceがダンスミュージックとしてシングルヒットしています。アナログシンセを使ったディスコっぽい曲ですが、この頃はまだディスコミュージックではなく、
ソウルミュージックという言い方しかありませんでした。ディスコはビージーズが開発しましたので、もう少し後になります。ビージーズがこの手の曲を手本にもっとシンプルにまとめたのがディスコです。この頃はまだダンスフロアーは黒人中心で、白人が増えてくるのはサタデーナイトフィーヴァー以降です。しかし、そういう事を気にしない少し不良っぽい人がディスコに出かけていたのを映画にしたのがサタデーナイトフィーヴァーでした。
Everybody Likes Some Kind Of Music