

ハリーニルソンはアップルとは関係ありませんが、ジョンレノン繋がりで紹介します。アメリカのシンガーソングライターなので、ビートルズとの接点は無いのですが、ジョンレノンが彼の作品をとても気に入り、アメリカに渡ってから、失われた週末の時期に一緒に飲み明かした仲間であります。66年のファーストアルバムですが、現在はコンピレーションアルバムWillardとカップリングで売られています。
1. The Path That Leads to Trouble
2. Good Times
3. So You Think You've Got Troubles
4. I'm Gonna Lose My Mind
5. She's Yours
6. Sixteen Tons
7. Born in Grenada
8. You Can't Take Your Love (Away from Me)
9. Growin' Up
10. Do You Believe
このアルバムで聴かれるサウンドはフィルスペクターのウォールオブサウンドやモンキーズのようなビートロックになっています。ジャンルとしてはソフトロックの部類だと思います。バカラックやランディーニューマン、ヴァン・ダイク・パークスのようなジャズ理論から発展したアメリカ的なポップス感覚も持っています。ただ、時代なのでしょう、ゴーゴーなビートロックもあります。それでもポップです。
ロックンロールもストレートではなく、ソフトでウィットに富んだセンスが完成度の高いポップスに仕上げています。64年からのシングル曲を集めたアルバムで、早くから才能があった事が分かります。まだティンパンアレイなソングライティングなので、玄人好みかもしれませんが、デビューアルバムでこれだけの成熟した
音楽を作っているのは驚きです。60年代ポップスの隠れた名盤です。
The Path That Leads to Trouble