

76年のアルバムです。前作とほぼ同じメンバーでVan Dyke Parksが参加しています。恐らく同じセッションで制作されたもので、これまでは未完成のような曲を作り直している曲もあります。全体的にやはりジョンレノンからの影響があるようで、少しカリプソな要素も多く含まれるようになっています。当時のジョンの作品によく似ています。
1. I’ll Take A Tango
2. Something True
3. Pretty Soon There’ll Be Nothing Left For Everybody
4. The Ivy Covered Walls
5. Thursday, Here’s Why I Did Not Go To Work Today
6. The Flying Saucer Song
7. How To Write A Song
8. Jesus Christ You’re Tall
9. Will She Miss Me
声はしゃがれても、それが味わいになるような曲を作っています。初期の頃の繊細な歌声はロック的ではありませんでしたが、それがファンの心を捉えていたと思いますが、若かった頃とは違う円熟味が出てきます。特にバラード曲はジョンレノンっぽくなっていて、ジョンレノンファンにはたまらない感じになっています。ディスカバーアメリカな
音楽の旅は変わっておらず、カリプソもアメリカ全体からみるとルートミュージックであります。
曲の出来映えはさすがであり、いい曲を書いていますが、ヒット曲に恵まれないようになり、人気も落ちてきて、この頃には既に過去の人になりつつありました。しかし、生涯
音楽活動し続けてきたニルソンにとってはまだ旅の途上であります。声も個性的になった事で、スタンダードっぽい曲でも印象的になっていると思います。
Something True