

続きましてはイギリスのパブロックを紹介したいと思います。イギリスではライブハウスというより、パブなどの酒場でライブするのが主流で、パブで活動していたバンドを称してパブロックと呼んでいました。特長としては、プログレやハードロックの時代になっても60年代のようなビートロックをやり続けていて、バンドによって
音楽性も様々です。まずはその代表的な存在のニックロウからで、彼が在籍していたバンド、Brinsley Schwarzから紹介します。
1. Hymn to Me
2. Shining Brightly
3. Rock and Roll Women
4. Lady Constant
5. What Do You Suggest?
6. Mayfly
7. Ballad of a Has Been Beauty Queen
70年のデビューアルバムで、メンバーはギター、ボーカルのBrinsley Schwarz、ドラムのBilly Rankin、ベース、キーボードのBob Andrews、ギター、ボーカルのNick Loweの四人組です。Nick Loweがほとんどの曲を書いていて、彼のソングライティングにより、単なるライブバンドとしてだけではなく、才能のあるバンドとして、イギリスでは人気になっていきます。
音楽性はカントリーロックで、イギリスのザバンドみたいな評価がされていました。コーラスワークなどはCSN&Yみたいな所もあります。Nick Loweの非凡な才能が既に開花しています。パブロックはプログレのように難しい演奏をしないのですが、かなり曲の構成がしっかりしています。四人だけなのに様々な展開になっていくので、かなり聴き応えがあります。素晴らしい作品ですが、日本ではあまり知られていません。
Hymn to Me