

70年の作品です。サックスやフィドル、スティールギターなども導入して、より音の厚みをつけています。思いっきりカントリーロックしていて、Brinsley Schwarzのボーカルはまるでレヴォンヘルムみたいです。ここまでイギリスを感じさせない演奏をするイギリスのバンドも珍しいです。カントリーはアメリカでは古い
音楽ですが、カントリーロック時代になると若い感性でカントリーを進化させていました。このバンドはアメリカのバンドに負けないくらい斬新なセンスを持っています。
1. Country Girl
2. Slow One
3. Funk Angel
4. Piece of Home
5. Love Song
6. Starship
7. Ebury Down
8. Old Jarrow
カントリーのルーツはケルトミュージックですので、イギリスのバンドはえてしてケルトの感覚でカントリーロックをやるバンドが多かったのですが、このバンドはまるっきりアメリカのバンドのように振る舞っています。そしてこれらの曲を全て書いているNick Loweの才能は若くして熟練の味わいを持っています。このような
音楽でパブロックの黎明期を飾っています。
パブロックも多種多様であり、日本でパブロックが騒がれるようになるのは70年代中期になります。この子rはまだイギリスだけのブームでした。プログレのような派手な演奏ではなくシンプルな
音楽は楽器を覚えたての若者に指示され、これに派手なファッションをし出すとグラムロックになり、若者の怒りをぶつけ出すとパンクロックになっていきます。つまり、イギリスにはそういう流れがしっかりと出来ていたのです。あくまでも主流ではない
音楽でしたが、身近な会いに行けるバンドだったのです。
Country Girl