

72年の作品です。Ian Gommが参加した事で一番充実した頃のアルバムです。Ian Gommは曲も提供しており、Nick Loweに頼り切っていた頃とは違って、バンドとしての幅が出てきています。カントリーロックにロックンロールの要素も加わって、ポップな感じになってきています。パブロックのもう一人の雄デイヴ・エドモンズもIts Been So Longをカバーするなど、Nick Loweとの距離が縮まってきます。
1. Its Been So Long
2. Happy Doing What Were Doing
3. Surrender To The Rhythm
4. Dont Lose Your Grip On Love
5. Nervous On The Road (But Cant Stay At Home)
6. Feel A Little Funky
7. I Like It Like That
8. Brand New You Brand New Me
9. Home In My Hand
10. Why Why Why Why Why
これまでは思いっきりアメリカンなカントリーロックを演奏してきましたが、ジャズなど幅広い要素を取り入れて単なるザバンドのコピーバンド的なイメージから脱却しています。ザバンドも幅広い要素を持っていましたので、対等な感じになった感じでしょうか。ロックンロールの要素はライブでは受けますので、バンドとしての人気もうなぎのぼりになっていきます。ただし、イギリス限定ですが。
日本ではNick Loweが有名になるまでは知られていなかったと思います。パブロックも70年代中期になるまで日本には響いていませんでした。あくまでも当時の主流はプログレ、ハードロックでありイギリスでもそれは同じでした。しかし、身近な存在としてパブロックは浸透しており、それはグラムロックのブームへと繋がっていきます。シンプルでもロックとして楽しめる、しかし60年代とは違う新しいロックの形が出来上がっていくのです。その代表的な存在だったBrinsley Schwarzの代表作であり、名盤であります。
Its Been So Long