88年の作品です。早くもここで脱80年代しています。もうバックはCowboy Outfitではなくなっていますが、カントリーロックに徹しています。デジタルサウンドを排しているので、後のオルタナの雰囲気を既に持っています。オルタナのゴッドファーザーとしてはニールヤングが該当されていますので、カントリーロックはそのまま90年代でも通用するのです。でも少しポップ過ぎますでしょうか。
1. (You're My) Wildest Dream
2. Crying in My Sleep
3. Big Half
4. Love Gets Strange
5. I Got the Love
6. Black Lincoln Continental
7. Cry It Out
8. Lovers Jamboree
9. Geisha Girl
10. Wishing Well
11. Big Big Love
Lovers JamboreeだけDave Edmundsがプロデュースして、それ以外はColin Fairleyとニックロウです。Black Lincoln ContinentalはGraham Parkerのカバーです。パブロック仲間と言う事になります。アメリカのカントリーロックギタリストJohn Hiattが参加しています。Love Gets Strangeは彼の曲です。ポップにして売れる事よりも好きなカントリーを楽しむ事に徹しています。
人気のピークは過ぎていると思いますが、カントリーロックだけでここまで飽きさせないで聴かせる所は、彼のアイデアの源泉が枯渇していない証拠であります。好きな事をやっていますが、全然守りに入っていないと思います。いつも新鮮な気持ちで聴く事が出来ます。ここまで多彩なカントリーロックを発信出来る人はそうそういません。その筋ではかなり凄い人だと思います。
(You're My) Wildest Dream