90年のアルバムです。プロデュースはDave Edmundsで、ギターでも参加しています。その他のメンバーも豪華で、ドラムがJim Keltner、キーボードののPaul Carrack、Ry Cooder がスライドギターとマンドリンで参加しています。スタイルとしてはデルタブルースというか、ブルースロックになっています。ハード過ぎず、渋過ぎない絶妙なブルースロックであります。
1. You Got The Look I Like
2. I Want To Build A Jumbo Ark
3. Gai-Gin Man
4. Who Was That Man?
5. What's Shakin' On The Hill
6. Shting-Shtang
7. All Men Are Liars
8. Rocky Road
9. Refrigerator White
10. Don't Know Why You Keep Me On
11. Honey Gun (Extended Play)
12. You Stabbed Me In The Front
13. Rocket Coast
この後オルタナの時代に入りますので、スタイルとしては悪くありません。本人はオルタナなんて意識していないと思いますが、鋭い嗅覚だと思います。80年代サウンドに固執しなかった事が私は一番評価しています。カントリーっぽい感じもありますが、全体的にはサザンブルースを基にした曲作りですが、ブルースっぽさが曲を支配していません。程よいフォーキーさがあるのです。
ロカビリー調でもミディアムテンポなのでブルースっぽいのですが、こういう渋めの曲でもアイデアが豊富なので曲の完成度が高いです。コステロがどんどんマニアックな方向性に行き始めますが、ニックロウはきちんとポップスとしても聴ける曲を書いています。アイデアが枯渇していないからこそ出来る技です。自分の
音楽の追求がやっと明確な形になってきている作品だと思います。意外に名盤です。
You Got The Look I Like