

94年の作品です。プロデュースはNeil B
rockbank。カントリーだけではなく、フォークブルース、全てをひっくるめたアメリカンフォークカントリーブルースロックであり、そこに彼独特のポップ感覚をさりげなくあしらった作風になっています。曲自体は熟練の域に達した感がありますが、ポップなアレンジの斬新さは渋さを通り越して挑戦的であります。
1. Soulful Wind
2. The Beast In Me
3. True Love Travels On A Gravel Road
4. Trail Of Tears
5. Shelley My Love
6. Where's My Everything
7. 12- Step Program ( To Quit You Babe)
8. Lover Don't Go
9. Drive- Thru Man
10. Withered On The Vine
11. I Live On A Battlefield
12. 14 Days
13. I'll Be There
もうマイペースに守りに入っているように感じさせて、燻し銀の
音楽として楽しむ事も出来ます。しかし、よく聴くと全然守りに入っていない事が分かります。カントリーのようで、カントリーに似つかわしくないアレンジが入ってきます。異質なものでありながらも、あまりにも美しくて受け入れてしまいます。まだまだカントリーに新しい風を吹き込もうとする意欲に溢れているのです。
彼の歌は癖の無い声で、いつまでも若い感じがしていましたが、やっと渋みも出てきて、枯れた感じも演出出来るようになっています。それでもしゃがれてはいないので、やっと
音楽にあった声になってきたと思います。デルタブルースのようなアレンジのカントリー、そしてフォーキーというスタイルを固めています。そしてそれだけに終わらないブリットポップなアレンジ。
音楽としては全然枯れていません。見事な年齢を重ねた
音楽であります。名盤です。
Soulful Wind